全体:転職求人倍率は+0.33ptの3.15倍。求人数、転職希望者数は減少。転職希望者数の減少のほうが大きく、求人倍率は上昇。
2024年12月の転職マーケットの概要
- 2024年12月の転職求人倍率は3.15倍(前月差+0.33pt/前年同月差‐0.07pt)。
- 求人数は前月比99.5%、前年同月比105.9%。
- 転職希望者数は前月比89.0%、前年同月比108.4%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち4業種で増加。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「人材サービス」(前月比102.3%)、次いで「レジャー・外食」(前月比101.2%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは「コンサルティング」(前年同月比142.4%)、次いで「小売・流通」(前年同月比113.3%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち4職種で増加。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「専門職(化学・食品)」(前月比102.1%)、次いで「販売・サービス」(前月比101.1%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「専門職(化学・食品)」(前年同月比112.1%)、次いで「エンジニア(IT・通信)」(前年同月比111.7%)。
2024年12月の転職マーケット
12月の求人数は前月比で微減しましたが、前年同月比では増加しており、高い水準が続いています。業種別で増加率が大きい「人材サービス」では、依然として高いIT・DX人材の需要から、特に技術系アウトソーシング企業で求人数が増加しました。自動車や半導体分野でのエンジニアや、アプリエンジニア等で求人数が伸長しており、「人材サービス」の転職求人倍率は、本定義で算出を開始した2019年1月以降で初の10倍超えとなりました。転職希望者数は、例年年末に向けて減少する流れがあり、今回も同様の傾向になりました。求人数より転職希望者数の減少幅が上回ったため、転職求人倍率は上昇しました。
業種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「人材サービス」、次いで「レジャー・外食」。
転職求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうちすべてで上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち6業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち4業種で増加しました。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「人材サービス」(前月比102.3%)、次いで「レジャー・外食」(前月比101.2%)でした。
職種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「専門職(化学・食品)」、次いで「販売・サービス」。
転職求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうちすべてで上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち3職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち4職種で増加しました。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは「専門職(化学・食品)」(前月比102.1%)、次いで「販売・サービス」(前月比101.1%)でした。
2025年1月以降の転職マーケット
1月の求人数は、12月に引き続き来期の体制を見据えた増員募集を行う企業が多いことから、企業の採用意欲は高い水準となり、横ばいが想定されます。一方、転職希望者数は、例年4月入社を目指し1月ごろから転職活動を始める人が増える傾向にあるため、増加が見込まれます。求人数は横ばいで、転職希望者数は増加する傾向から、転職求人倍率は下降する見込みです。(doda編集長:桜井 貴史)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。