全体:転職求人倍率は+0.07ptの2.82倍。求人数、転職希望者数は減少。転職希望者数の減少のほうが大きく、求人倍率は上昇。
2024年11月の転職マーケットの概要
- 2024年11月の転職求人倍率は2.82倍(前月差+0.07pt/前年同月差+0.06pt)。
- 求人数は前月比96.5%、前年同月比109.1%。
- 転職希望者数は前月比94.1%、前年同月比106.9%。
-
業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち2業種で増加。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「レジャー・外食」(前月比101.1%)、次いで「金融」(前月比100.8%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは「コンサルティング」(前年同月比151.3%)、次いで「小売・流通」(前年同月比120.2%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち2職種で増加。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「販売・サービス」(前月比100.3%)、次いで「専門職(メディカル)」(前月比100.1%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「エンジニア(機械・電気)」(前年同月比115.2%)、次いで「事務・アシスタント」(前年同月比115.1%)。
2024年11月の転職マーケット
11月の求人数は前月比で減少しましたが、前年対比では増加しており、高い水準が続いています。業種別で増加率が大きい「レジャー・外食」では、ホテルのマネジャーやスタッフ、飲食店の店長などのポジションで増加しました。これは、国内需要の回復傾向が続いていることやインバウンド需要の拡大といった背景から、施設や店舗数を拡大させるために、求人が増加しているものと考えられます。転職希望者数は、例年11月ごろから年末に向けて減少するため、今年も同様の傾向になりました。求人数より転職希望者数の減少幅が上回ったため、転職求人倍率は上昇しました。
業種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「レジャー・外食」、次いで「金融」。
転職求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち11業種で上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち7業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち2業種で増加しました。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「レジャー・外食」(前月比101.1%)、次いで「金融」(前月比100.8%)でした。
職種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「販売・サービス」、次いで「専門職(メディカル)」。
転職求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうち8職種で上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち7職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち2職種で増加しました。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは「販売・サービス」(前月比100.3%)、次いで「専門職(メディカル)」(前月比100.1%)でした。
2024年12月以降の転職マーケット
12月の求人数は、欠員補充や来期の体制を見据えた増員募集を行う企業が多いことから、企業の採用意欲は高い水準が続き、横ばいが想定されます。一方、転職希望者数は、例年、年末の影響によって12月はもう一段減少し、1月から大きく増加する傾向があるため、同様の推移が予想されます。求人数は横ばいで、転職希望者数は減少するであろうことから、転職求人倍率は上昇する見込みです。(doda編集長:桜井 貴史)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。