全体:求人倍率は+0.11ptの2.23倍。求人数が増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇。
2022年11月の転職マーケットの概要
- 2022年11月の求人倍率は2.23倍(前月差+0.11pt/前年同月差+0.47pt/2019年同月差※+0.89pt)。
- 求人数は前月比102.3%、前年同月比144.6%、2019年同月比185.7%。
- 転職希望者数は前月比97.4%、前年同月比114.0%、2019年同月比111.7%。
※新型コロナウイルス感染拡大前の2019年11月と比較 - 業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)すべてで増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「コンサルティング」(前月比105.1%)、次いで「人材サービス」(前月比104.9%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「商社」(前年同月比172.5%)、次いで「メディア」(前年同月比157.4%)。 - 職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)すべてで増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比104.8%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」「専門職(コンサル・金融)」(前月比104.1%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比183.5%)、次いで「専門職(化学・食品)」(前年同月比164.1%)。
2022年11月の転職マーケット
2022年11 月の求人倍率は前月差+0.11ptの2.23 倍となりました。求人数が増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇しました。前月比で求人数は102.3%、転職希望者数は97.4%となりました。また前年同月比では、求人数は144.6%、転職希望者数は114.0%となり、求人倍率は0.47pt上昇しました。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同月比では、求人数は185.7%、転職希望者数は111.7%となり、求人倍率は0.89pt上昇しています。
11月の求人数は、2020年9月から27カ月連続で増加し、前月に引き続き過去最高値※を更新しました。求人増加率が最も大きかった「コンサルティング」ではM&Aに関連する企業でコンサルタントや市場分析のポジションを募集する求人が増えました。これは、新型コロナウイルス感染症による中小企業の事業承継需要が増加し続けていることが影響していると推測されます。一方で転職希望者数は、例年、年末にかけて減少する傾向にあり、今年も同様の動きとなりました。これらの動向を受け転職求人倍率は11月も上昇し、過去最高値を更新しました。
※本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降
業種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「コンサルティング」、次いで「人材サービス」。
求人倍率は、前月差、前年同月差ともに12業種(「その他」は除外)すべてで上昇しました。
求人数は、前月比で12業種すべてで増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「コンサルティング」(前月比105.1%)、次いで「人材サービス」(前月比104.9%)でした。
職種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「事務・アシスタント」、次いで「エンジニア(機械・電気)」「専門職(コンサル・金融)。
求人倍率は、前月差、前年同月差ともに11職種(「その他」は除外)すべてで上昇しました。
求人数は、前月比で11職種すべてで増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比104.8%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」「専門職(コンサル・金融)」(前月比104.1%)でした。
2022年12月以降の転職マーケット
12月は、経済活性化による企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、求人数は増加が予想されます。一方で、転職希望者数は、11月に引き続き減少傾向にあるため、転職求人倍率は上昇する見込みです。今後、新型コロナウイルスの感染拡大「第8波」が懸念されるなかでも、企業の採用活動への影響はほぼないと考えられます。(doda編集長 大浦 征也)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。