全体:求人倍率は‐0.42ptの2.80倍。求人数は微減し、転職希望者数が増加したため、求人倍率は下降。
2024年1月の転職マーケットの概要
- 2024年1月の求人倍率は2.80倍(前月差‐0.42pt/前年同月差+0.47pt)。
- 求人数は前月比98.9%、前年同月比122.1%。
- 転職希望者数は前月比113.8%、前年同月比101.8%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち2業種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「コンサルティング」(前月比115.2%)、次いで「建設・不動産」(前月比100.6%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前年同月比166.2%)、次いで「レジャー・外食」(前年同月比144.4%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち「販売・サービス」の1職種で増加(前月比101.1%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比139.8%)、次いで「販売・サービス」(前年同月比139.6%)。
2024年1月の転職マーケット
2024年1月の求人倍率は前月差‐0.42ptの2.80倍となりました。求人数は微減し、転職希望者数が増加したため、求人倍率は下降しました。前月比で求人数は98.9%、転職希望者数は113.8%となりました。また前年同月比では、求人数は122.1%、転職希望者数は101.8%となり、求人倍率は0.47pt上昇しました。
1月の求人数は、前月比で微減したものの、依然として高い水準を維持しました。微減した背景としては、昨年内で終了した求人があることや、一部充足し始めた募集ポジションがある等が重なったことが考えられます。求人数の増加率が大きい「コンサルティング」では、DX推進や業務改善に対するコンサルティング需要が高く、引き続き増加が見られています。一方で、転職希望者数は、例年4月の入社を目指して転職活動を始める人が増える傾向にあるため、増加しました。求人数は微減し、転職希望者数が増加したことで、転職求人倍率は下降しました。
業種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「コンサルティング」、次いで「建設・不動産」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち11業種で下降し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち2業種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「コンサルティング」(前月比115.2%)、次いで「建設・不動産」(前月比100.6%)でした。
職種別:求人数が前月比で増加したのは「販売・サービス」の1職種。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうちすべてで下降し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち「販売・サービス」の1職種で増加(前月比101.1%)しました。
2024年2月以降の転職マーケット
2月の求人数は、年度内に採用を予定しているポジションの充足を目指し、企業の採用意欲は高止まりが予想され、横ばい、もしくは増加が見込まれます。転職希望者数も1月に続き新年度に向け転職活動を始める人が多く、例年どおり増加する見込みです。転職希望者数の増加率のほうが求人数より大きいため、転職求人倍率は下降すると推測されます。(doda編集長:加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。