全体:求人倍率は‐0.13ptの2.67倍。求人数、転職希望者数ともに増加。転職希望者の増加率のほうが大きく、転職求人倍率は下降。
2024年2月の転職マーケットの概要
- 2024年2月の求人倍率は2.67倍(前月差‐0.13pt/前年同月差+0.52pt)。
- 求人数は前月比104.4%、前年同月比123.1%。
- 転職希望者数は前月比109.6%、前年同月比99.1%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうちすべてで増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「商社」(前月比106.7%)、次いで「人材サービス」(前月比106.1%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前年同月比157.6%)、次いで「レジャー・外食」(前年同月比145.8%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうちすべてで増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比106.7%)、次いで「企画・管理」(前月比104.8%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比140.5%)、次いで「販売・サービス」(前年同月比140.3%)。
2024年2月の転職マーケット
2月の求人数は前月比で増加しました。4月以降の採用を見据えて求人を行う企業が増えたことや、一部の企業で採用が中長期化し、前月に引き続き求人を行うポジションがあったためと考えられます。特定のスキルやノウハウを持った人材を即戦力として採用したい企業は、ニーズに合う人材に出会えるまで採用活動を続ける傾向が見られます。4月以降を見据えた新規の求人と、継続募集している求人の積み上げもあり、求人数は本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で過去最高値となりました。転職希望者数についても、新年度に向け転職活動を始める人が多く、例年どおり増加しました。転職希望者の増加率のほうが求人数より大きかったため、転職求人倍率は下降しました。
求人数の増加率が大きい「商社」では、特に間接資材(消費財)を扱う専門商社で増加が見られました。コロナ禍を経てECサイトでのニーズが加速している背景から、マーケティングやエンジニアなどの職種の求人が増加しました。
業種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「商社」、次いで「人材サービス」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうちすべてで下降し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうちすべてで増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「商社」(前月比106.7%)、次いで「人材サービス」(前月比106.1%)でした。
職種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「事務・アシスタント」、次いで「企画・管理」。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうちすべてで下降し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうちすべてで増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「事務・アシスタント」(前月比106.7%)、次いで「企画・管理」(前月比104.8%)でした。
2024年3月以降の転職マーケット
3月の求人数は、新年度採用計画を見越し、企業の活発な採用意欲は継続することが予想され、増加が見込まれます。転職希望者数も2月に続き新年度に向け転職活動を始める人がいるため、微増する見込みです。求人数のほうが転職希望者数より大きく増加し、転職求人倍率は上昇すると推測されます。(doda編集長:加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。