ザックリまとめると
- 15,000人の仕事満足度は62.2点
- 112職種の中で満足度が最も高いのは「MR(営業職)」。 昨年の2位から首位に
- ランキング上位には、特定分野の知識や技術に特化したスペシャリスト系の職種が目立つ
15,000人の仕事満足度は62.2点!働き方改革の浸透を実感する声が目立つ
ビジネスパーソン15,000人に聞いた仕事満足度ランキングの各指標の平均点は、100点満点中「総合」が62.2点、「仕事内容」が64.2点、「給与・待遇」が56.5点、「労働時間」が66.5点、「職場環境」が60.3点という結果に。5つの指標の中では「労働時間」に対する満足度が最も高く、反対に「給与・待遇」に対する満足度が最も低くなっています。今回、112職種の「総合」の満足度平均点を基にランキングにしてみると、上位20職種のうち、企画・管理系職種が7つ、エンジニア系職種が6つ、専門職種が3つ、営業職が2つ、事務・アシスタントが1つ、クリエイティブ職が1つという内訳となりましたが、ランキング上位職種以外にも、全体的に「柔軟な働き方ができるようになった」という意見が多く見られました。
職種ランキング(TOP20)【総合】
※()内は昨年の順位を表しています。
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2位(30)ビジネスコンサルタント(専門職)
満足度指数69.1
仕事
満足度コメント
- ・専門的な知識を使いながら、お客さまの悩みや課題にこたえていく使命がある
- ・自分の専門領域を軸にさまざまな分野と連携した仕事ができる
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3位(32)管理会計/内部統制(企画・管理職)
満足度指数69.0
仕事
満足度コメント
- ・大きな仕事で世の中への貢献は大きい
- ・これから整備していかなければならないことが多々あるので達成感がある
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4位(18)事業企画・新規事業開発(企画・管理職)
満足度指数68.3
仕事
満足度コメント
- ・自分の裁量で課題設定とその推進を図ることができるため
- ・働き方改革の影響。フレックスタイム制度で割と自由に時間管理ができる
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5位(12)営業企画(企画・管理職)
満足度指数68.0
仕事
満足度コメント
- ・裁量の自由度も高く、それなりの給料をもらえているため
- ・業務繁忙期はあるが、働き方改革に取り組み、ワーク・ライフ・バランスが取れている
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6位(28)基礎研究・先行開発・要素技術開発
(モノづくり系エンジニア)満足度指数67.9
仕事
満足度コメント
- ・自分の興味を持てる業務内容で、仕事に対して裁量を持っているから
- ・自分の設計したものが世の中に出る喜びがある
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7位(4)広報/IR(企画・管理職)
満足度指数67.6
仕事
満足度コメント
- ・多忙ではあるものの、やりがいのある仕事内容で、待遇面もよい
- ・会社の内容を知るなど、いろいろなことに触れる機会をもらえて、充実している
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8位(37)リサーチ/市場調査(企画・管理職)
満足度指数67.3
仕事
満足度コメント
- ・仕事のやりがいがあり、お客さまのためになるから
- ・集中的に忙しいことがあるが、仕事をうまくこなせば休める
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8位(12)英文事務/通訳・翻訳
(事務・アシスタント職)満足度指数67.3
仕事
満足度コメント
- ・新しい挑戦などはないがコツコツとこなせる内容
- ・残業がなく自分のペースで作業できるから
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10位(7)内部監査(企画・管理職)
満足度指数67.2
仕事
満足度コメント
- ・社業全般を見て内部統制に寄与する活動と実感できる
- ・会社全体を把握できるやりがいのある仕事で、会社の改善のために働ける
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11位(34)技術営業・アプリケーションエンジニア・FAE(モノづくり系エンジニア)
満足度指数67.1
仕事
満足度コメント
- ・自分で課題を見つけ解決していくことができるので、やりがいがある
- ・有休取得を積極的に進めており、休みを取得しやすい
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12位(8)設計監理(建築・土木系エンジニア)
満足度指数67.0
仕事
満足度コメント
- ・いろいろな顧客と関われて楽しい。社会に貢献もできている
- ・大きなものが完成したときの達成感は大きい
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13位(31)ITコンサルタント(アプリ)
(IT・通信系エンジニア)満足度指数66.8
仕事
満足度コメント
- ・自己の裁量が多く働きやすい。働き方改革の影響で残業が少なく休みも取れる
- ・社会インフラへの貢献度が高い。達成感も感じられてうれしい
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14位(3)人事(企画・管理職)
満足度指数66.6
仕事
満足度コメント
- ・会社にとって重要な仕事を任せてもらっている
- ・採用担当として、自分をきっかけに会社に興味を持ってもらえるとやりがいを感じる
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15位(14)薬事(医療系専門職)
満足度指数66.4
仕事
満足度コメント
- ・専門知識を活用して、他の職種の人と、チーム医療に貢献できる
- ・自分のやりやすいように仕事をコントロールできる
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15位(59)プロデューサー・ディレクター・プランナー(クリエイティブ職)
満足度指数66.4
仕事
満足度コメント
- ・得意分野・自己の成長につながる分野を任されていることに満足
- ・残業などもあるが、仕事が落ち着いている時は休みを取ることも可能
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18位(11)積算(建築・土木系エンジニア)
満足度指数66.3
仕事
満足度コメント
- ・ひとつひとつ作り上げていくことに夢中になれるから
- ・技術力が求められる仕事。案件をこなすごとに成長を感じられ、おもしろみがある
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19位(23)意匠設計(建築・土木系エンジニア)
満足度指数66.2
仕事
満足度コメント
- ・好きな物件を設計できるから。本当に楽しい。最高
- ・働き方改革で、少なからず時間外労働の割合が減少した
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20位(21)学術/メディカルサイエンスリエゾン
(医療系専門職)満足度指数65.9
仕事
満足度コメント
- ・業務を遂行することに充実感がある
- ・ある程度、自由にやらせてもらえている。新しく携わる業務もあり、面白い
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職種ランキングの傾向
~総合満足度1位は「MR(営業職)」で、70.6点~
112職種の中で総合の満足度が高いのは、1位が「MR(営業職)」、2位が「ビジネスコンサルタント(専門職)」、3位が「管理会計/内部統制(企画・管理職)」という結果になりました。
1位の「MR(営業職)」は昨年2位からトップとなり、2年連続で満足度の高い職種となりました。総合、職場環境の満足度も高かったのですが、特に給与・待遇の満足度が高く、112職種中で最も高い職種でした。
仕事内容に関しても、「営業職ではあるが、医療貢献につながる仕事であり、製品力が高いため顧客貢献度が高い」「難しさもあるけど、信頼関係を構築する楽しさと面白さがある」など、自身の仕事が人の健康や生活に影響を与えることに対してやりがいを感じるコメントが目立ち、満足度を高める要因になったといえるでしょう。
2位の「ビジネスコンサルタント(専門職)」は総合、仕事内容、給与・待遇の3つの指標で満足度が高く、どの項目でも、112職種中上位5つに入るほどの満足度の高さです。回答者のコメントを見ても、「自分の専門領域を軸にさまざまな分野と連携した仕事ができる」「仕事に対して十分な報酬がある」など、仕事のやりがい、年収に対する満足度が目立つ一方、「タスク量をコントロールしてもらえるため残業が比較的少ない」「フレキシブルに働ける」などワーク・ライフ・バランスを取りやすい環境であるというコメントが多数あり、全体的なバランスが取れている結果が満足度にも表れています。
3位の「管理会計/内部統制(企画・管理職)」は総合、仕事内容、給与・待遇、労働時間の4つの指標で満足度が高く、特に労働時間の満足度が全112職種の中で2番目という結果に。「ほとんど残業はなく、有給休暇も自由にとれる」「基本的には自分の裁量でできる部分が多いので、時間のコントロールが可能」など、ワーク・ライフ・バランスの取りやすい環境であるというコメントが多数見られました。
企画・管理系職種は上位10職種中6つを占めています。ダイバーシティ・働き方改革など、企業が変革を迫られているタイミングにおいて、人事制度などを変えるなど、守備的業務から攻め的な業務が求められるようになったことで、新しい挑戦ができるようになっているため、やりがいにもつながっていると考えられます。
今回の仕事満足度ランキングは、112職種中上位20職種のうち、企画・管理系が職種7つ、エンジニア系職種が6つ、専門職種が3つ、営業職が2つ、事務・アシスタントが1つ、クリエイティブ職が1つという結果となりました。特定分野の知識や技術に特化したスペシャリスト系の職種が多く、コメントを見ても、「自身の希望する業務に就けている」「やりたかった仕事に就けたので」という意見が目立ちました。専門的な知識を必要とする職種は、やりたいこと・得意なことを仕事にしている人が多く、仕事内容に対する希望と現実のギャップが少ないため、高い満足度につながっていると考えられます。
総評
・仕事満足度に最も影響するのは「仕事内容」
今回15,000人の回答からは、仕事満足度に最も影響する指標が「仕事内容」であることも分かりました。次いで「給与・待遇」「職場環境」「労働時間」が続きます。仕事内容に満足している人は仕事に対する総合的な満足度も高くなり、反対に、職場環境や労働時間に満足していても仕事内容に満足できていない人は、総合的な満足度が低くなる傾向が見られます。
・働き方改革が進み、「柔軟な働き方」への変化を実感する声が目立つ
今回の満足度調査では、5つの指標の中で「労働時間」に対する満足度の平均点が66.5点と最も高い結果となりました。
具体的には、「フレックスタイム、休暇取得促進、在宅勤務など制度が充実している」「ノー残業デーがある」など、職場の働きやすさについてのコメントが多数見られました。また、職種を問わず、「働き方改革が浸透しつつあり、残業時間が大幅に減った」「働き方改革のため残業、休日出勤はゼロ」「働き方改革で有給休暇は取りやすくなった」など働き方改革の浸透を実感しているコメントが目立ちました。メリハリをつけて休めたり、勤務スタイルが柔軟に調整できたりすることが、労働時間の満足度がほかの4指標より高くなった要因だと考えられます。
編集後記
今回の調査で15,000人の仕事満足度は平均62.2点ということが分かりましたが、これは今のあなたが感じている満足度よりも高かったでしょうか?低かったでしょうか? 一口に「満足」といっても、人によって働きやすさや楽しさを感じるポイントは異なるものです。より満足できる働き方をかなえるためにも、まずはご自身が仕事で大切にしたいことや、職場で心地よさを感じる瞬間を探ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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調査概要
【対象者】20歳~59歳の男女 【雇用形態】正社員 【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査(ネットリサーチ会社保有のデータベースを元に実施、doda会員登録の状況については不問)【実施期間】2018年6月 【有効回答数】15,000件
※調査方法・集計方法は年によって異なります
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