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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.5

公開日:2018/10/2

34歳で転職2回目!同じ失敗を繰り返さないために意識したことは?

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34歳で転職2回目!同じ失敗を繰り返さないために意識したことは?

ヒロ/34歳/男性/転職2回目

大学を卒業後、大手アパレルメーカーに就職するも2年で退職。次に入社したのは中小規模の服飾雑貨販売チェーン店。しかし会社のために良かれと思ってしたことが認められず、そこで仕事を続けても将来の展望が開けないということで2回目の転職。年齢は30代半ばにさしかかろうとしていました。

服飾雑貨 販売・副店長
大手コンビニエンスストアチェーン スーパーバイザー
  • 30代
  • 男性
  • 未婚
  • 転職回数多い
  • 社風が合わない
  • 評価に不満
  • 方針に疑問
  • 成長・スキルアップ

ヒロさん

20代と30代で1度ずつ転職…理由はどちらも会社の方針と自分のポリシーが合わなかったこと

——2回の転職を経験されているのですね?

そうなんです。1社目は新卒で入社した大手アパレルメーカー。2年間勤めたのですが、システマチックすぎる会社のやり方についていけなくなってしまって。
例えば仕事はマニュアルが決まっていて、そのとおりにやれば別にぼくがやらなくてもいいんじゃないかという感じだったんです。規格だけが優先される雰囲気ではなく、もっと店長やスタッフが一体となって店を作っていく、そんな雰囲気を求めていたんです。そんな会社の方針と自分の希望にずれを感じて、転職を決意しました。

——そして転職した2社目では、7年で辞めることに。なにがあったのでしょうか?

2社目は、服飾雑貨の会社での販売職でした。一言で言うと、店長のあり方に疑問を持ってしまったんです。会社が考える店長は、「物を売れる人」いわゆるエースプレーヤーでした。でもぼくは、スタッフの働きやすさを考えたり、売り上げ方針を考えたり…つまりスタッフとは別の視点を持てるのが店長だと思うんです。店長と副店長の役割もまた別。ぼくは副店長までは務め、「次は店長」と思ってたので、やはり「会社の求める店長像」に対して疑問を捨てることはできませんでした。

——2社目も会社の方針とご自身の仕事に対する考え方にギャップが出てきてしまったんですね。会社に対して発言はされました?

勇気を出して副社長に提言したんですが、「そういう話、興味ない」と一刀両断。社歴40年くらいのベテランに相談したら「あなたは能力があるから店長になれるよ。ただし別の会社ならね。ウチでは無理」と言われました。これはかなりショックでした。ぼくは、店長が店全体を見渡して引っ張っていく、それが実って会社が成長していくことを目標に頑張っていたのに、会社の選ぶ店長のあり方を見ると、そもそも自分と方針が全然違うんだ…と、ここでそのまま頑張り続けることに、あきらめの気持ちが生まれましたね。

同じ轍を踏まないために、34歳であえて面接官にさらけ出した“本音”

——それで2回目の転職に踏み切ることにしたんですね。

その時33歳だったので、店長の経験がないまま転職することにかなり不安がありました。1社目も2社目も会社と方針が合わない、という同じ理由で転職していますから、転職できたはいいけど、「ウチとは合わないね」とまた言われたらどうしようって。その時は今よりも年齢も上がっているわけで、ますます転職が厳しくなりますからね。

——確かに、同じことになる可能性はありますよね。その不安はどう打開したのでしょうか?

社風や方針は入ってみないと分からない、でも入ってからでは遅いし…と悩んだ末に、あえて「開き直ること」を決めました。ぼくは、決まった方針に従うだけではなく、会社と話し合いの機会が欲しいんです。
だから1社目では、スタッフが家庭の事情で休みを取りたいと申請してもシステマチックに断られているのをみて、彼女のケースだけじゃなくてもっと柔軟にできないか、会社に意見を言いました。 2社目でもスタッフの労働時間の改善や売り上げ方針を提案しました。すべてが受け入れられるとは思わないけれども、「これおかしいよね」って多くのスタッフが感じている課題は会社ときちんと対話したいんです。個人がどうこうじゃなくて、前からこうだからみたいな無駄や、もっとこうしたら売り上げアップしそうなアイデアとか、いろんな立場から考えたほうがいいじゃないですか。面接では、「そう考えているから提案や対話がしたいが、それが原因で会社と衝突があった」ということを思い切って包み隠さず話すようにしたんです。

——面接だと、会社との衝突の話なんてしないですよね。

若い時はそうでした。とにかく採用されたくて面接では「御社の考え方に共感します」とか言っていましたね。でも、それでまた同じ失敗をしたら、それこそ後悔すると思ったんです。それに、面接の時点で面倒くさいヤツと思われるような会社だったら、きっと入社して苦しむことになりますから。だから過去、会社との考え方の違いから退職したことも話した上で、会社に対する課題の改善アイデアを提案できるか、また受け入れられる土壌があるか、など具体的に面接官と対話することにしたんです。

——面接官の反応はいかがでしたか?

いま働いている会社の面接では、「提案はどんどんしてほしい。前向きな意見を言ってくれる人が欲しいんです」と言ってもらえて。それならば僕も納得してお世話になれると思ったんです。内定をいただいた時、正直に話してよかった、と心から思いましたね。

——三度目の正直ですね。実際に入社してみて、今のお仕事はいかがですか?

今回も実店舗での接客・販売です。アパレルとコンビニで売るものは違いますが、小売りなのでリアルな接客と店舗作りに変わりはありません。今はまだ研修段階ですが、ゆくゆくは担当エリアが決まり、その中でフランチャイズ展開する店のオーナーに対して、コンサルタントをしていくことになります。

——会社に提案する機会はありましたか?

まだまだこれからですが、ぼくが提案したことを歓迎してくれる土壌はあると感じています。異業種からの転職だからこそ気づくことや、前の会社で感じていた「現場の店長が働きやすいサポートとは何か」を発信していきたいです。やっと自分がやりたいと思っていたことができる環境になったんですから。

編集後記

転職を考える時、業種、職種、年収など仕事内容や条件面を最も気にしがちですが、ある程度の年齢・経験の人なら社風や裁量の幅も転職後の納得感を左右する大きなポイントになってくるでしょう。そこを見極めるためには面接で具体的に確認してみるのが一番です。遠慮せずに「下からの提案の機会はありますか?」「店長として活躍している方の共通点は何ですか?」などと自分がイメージしやすいように具体的に聞いてみましょう。

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