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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.3

公開日:2018/10/2

家族との時間のために転職してもいい?ライフスタイルの変化が転機に

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家族との時間のために転職してもいい?ライフスタイルの変化が転機に

rick/32歳/男性/転職2回目

新卒で入社したベンチャー企業で約10年、rickさんは自分なりに楽しみを見つけながら働いてきましたが、次第に会社の意向と“仕事を通して関わる人を大切にしたい”という自分の考えにギャップが生まれていきます。さらに結婚とお子さんの誕生という人生の大きなイベントを迎えたrickさん。働き方を変えることで、周囲の人を大切にしたいと思うようになるのでした。

アウトソーシング会社 営業
ITシステム開発 営業
  • 30代
  • 男性
  • 既婚
  • 自信がない
  • 未経験
  • はじめての転職
  • 転職理由が不安
  • 人間関係
  • 残業・休日
  • 仕事の量が多い
  • 方針に疑問

rickさん

ライフスタイルの変化と会社への違和感…その両方が転機のきっかけに

——前職で10年近く働いていらっしゃったんですね。ここまで長く勤められた会社を退職するのは、やはり大きな理由が?

理由はいくつかあるのですが、まずは結婚。そして子どもが生まれたことです。結婚したのは27歳の時でした。それまでは割と楽しんで仕事をしていて、結婚当初も妻に寂しい思いをさせたと思いながらも一生懸命に働いていたんです。でも子どもが生まれ、毎日のように寝顔しか見られない日が続くと…大切な家族と過ごす時間をもっと持ちたいと思うようになったんです。

——一つの会社に10年も在籍していると仕事内容も変わってきましたか?

転職する前年に管理職に昇格しました。普通なら喜ぶところですが、職務範囲が広がり、土日も休めなくなりました。平日の残業時間も増え、それでも終わらなくて家に持ち帰り、毎日深夜まで仕事。それに見合った給料がもらえればまだ良かったのですが、そんなことはありませんからね(苦笑)。

——そのような不満を会社に伝えたりは?

慢性的に人手不足だったので会社に提言はしたんですが、辞めた人の分の代わりを含めても人を採用することに対してあまり積極的ではありませんでした。採用計画の先が見えず、不安と不満がどんどん大きくなっていきました。

——ライフスタイルが変わり人生のステージは進んでいくのに、職場環境は良くなるどころか悪くなっていった感じですね。

さすがに厳しいと思っていたところに転職のスカウトメールが届いたんですよ。いつもならスルーするところですが、その時はなぜか開封しちゃった。それが今の会社からの誘いだったんです。

仕事をする上で一番大切にしてきたのは「人」!その思いが新しい仕事との出会いに

——無意識のうちにスカウトメールを開いて、そのまま転職活動が始まったんですね?

メールが届く少し前から転職のことを考えてはいました。でも、ちょうど大きな案件を抱えていたので、全力で転職活動をしていたわけではありませんでした。それに転職となると、自分が何をやりたいのか、そしてどんな業界に行きたいのかということを考えざるを得ませんよね。僕自身、あまりそこに対するこだわりがなかったんです。

——でも、例えば新卒で就職先を探した時は希望がありましたよね?

学生のころから「どうすればモノが売れるか?」ということに興味があって、メーカーや代理店向けに商品販促系をアウトソースする会社に入社しました。でも、そこで新卒配属されたのが企画とは違う部署。やりたかったこととは違ったけど、そこでも楽しく仕事をしていました。場所を問わず、そこで楽しむことを見つけて働ける性格なんだと思います。

——その時にはどんな楽しみを見つけたのですか?

それが「人」と仕事をする楽しさです。アウトソーシングの会社なので「営業」というのは登録しているスタッフをクライアント企業に紹介すること。つまり「人と人とのマッチング」なんです。だから、人をよく見るようになりました。すると僕自身も「一緒に仕事をして楽しい人と気持ち良く働きたい」とか、クライアントの担当者をお客さまではなく個人として見て、「この人のためにいい仕事がしたい、お互い気持ちよく働きたい」と考えるようになったんです。

——なるほど。でもそういう価値を仕事に見いだすのは難しいですね。

だから悩みましたよ。先ほどのスカウトメールは、自分は経験したことのない、畑違いのIT企業からのものでした。「転職はしたいけど、どの業界でも、どんな職種でもいいです。とにかく人と楽しく仕事がしたいんです」なんて理由が通用するのかな、って。

——それでも応募してみようと思ったんですね?

会社はIT企業でしたけど、募集している業務内容は、技術者を集めて、それを求めている企業に派遣すること。それなら今までの経験も活かせるし、「人」を大切に仕事がしたいと考えている自分に合っているかもと思って。

——その会社の面接を受けてみてどうでしたか? 入社したいと思う会社でしたか?

それも結局は「人」との出会いが決め手になりました。一次面接の面接官がいい人だったんですよ。初めての転職で分からないことだらけだった僕に、すごく親身にアドバイスしてくれて。社長面接のポイントまでレクチャーしてくれました(笑)。こういう方が採用担当にいる会社はいいな、この人と一緒に働きたいってどんどん思うようになっていきましたね。

「人と楽しく働く」が実現できて、ライフスタイルも改善

——さて、「人」を選んでの入社。実際に働いてみていかがですか?

IT業界はまったくの未経験だけど大丈夫かな、と不安がっていたのがうそみたいですね。「楽しく働ける人と一緒に仕事がしたい」という思いを大事にして仕事ができています。もちろんそれは自分のことだけじゃないんですよ。派遣するエンジニアさんにも、受けいれる企業の方にも「同じ仕事をするなら気持ち良く働けたほうが楽しいよね」って、思ってもらえるようなマッチングをしていきたいですね。

——それができそうな環境ということですか?

はい。それに残業も少なくて土日も休め、家族と過ごせる時間も増えました。だから今回の転職は僕にとって大成功。むしろ、もっと早く転職していれば良かったと思っているくらいですよ。

編集後記

いざ転職しようとすると、「業界」や「仕事内容」や「スキルを活かせること」から転職先を考えるのが一般的です。でもrickさんのように、「一緒に楽しく仕事ができる人」ということをポイントに転職先を探してもいいんです。かえって業界や職種を柔軟に考えることができ、チャンスが広がるかもしれません。

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