Q. 給与面での相談はどの程度してよいものでしょうか?
転職するからには給与が少しでも高い方がいいのですが、給与の話をすると企業側の印象が良くないのではないか…と思ってためらってしまいます。給与の交渉はどのタイミングで、どの程度してもよいのでしょうか?(30歳/男性)
A.年収アップが目的の転職なら、思い切って相談しましょう。
給与について相談することは問題ありません。求人募集時に記載してあった想定年収を念頭におくなど、先方がどの程度の給与レンジで考えているかを気にしながら話すことをオススメします。もしも年収アップが目的で「この金額以下なら転職しない」と心に決めているのであれば、ズバリ訊くことです。ただし、その金額で折り合いがつかない場合、「評価はしているものの、不採用」となることもあります。給与交渉は内定可能性を狭めるリスクがあることも理解した上で行ってください。一方、年収アップはしたいけれどそれは絶対条件ではないという人の場合、希望の額を伝える、というよりも最低限維持しておきたい年収を伝え、「その金額を下回るのは難しいですが、原則、御社の基準に従います」と伝えておくのが良いでしょう。最終的に応募先企業の基準額を受け入れるとしても、面接時に希望の額を伝えることはなんの問題もありません。
【給与交渉にあたっての注意点】
内定を死守したいのか、年収を重視したいのか、優先順位を決めてから交渉に臨む
年収の折り合いがつかない場合は不採用となる可能性があります。年収を重視する場合は、いくら未満なら内定を辞退するのか、その水準を決めておきましょう。
給与水準を確認するタイミングは遅くなりすぎないこと
最終面接など、選考の後半になると想定年収を含めた形で採用の稟議が通ってしまっていることがあり、その後の交渉は企業に迷惑をかけることになりかねません。大手企業ほどその傾向があるので、二次面接(配属先の管理職が面接官)の後の質疑応答や、最終面接(役員クラスが面接官)の日程調整をするあたりで確認するようにしましょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加賀美 文久
米国CCE国家資格 キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
ベンチャー企業の人事リーダーを経て、2006年に現職に入社。dodaキャリアアドバイザーとしてバックオフィス部門、ハイキャリア部門の転職支援をしてきました。その後、管理職として同領域のマネジメントやプロジェクト推進に関わっています。
【メッセージ】
私自身、さまざまな立ち位置で「転職」と関わってきました。転職者の立場、採用する企業の立場、転職支援をする立場。その経験活かして、転職の疑問解決のお手伝いができればと思っています。