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転職するなら年齢は何歳まで? 転職成功者の平均年齢調査【最新版】年代別の転職活動のポイントは?

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  • #調査・データ

公開日:2025/3/3

転職するなら何歳まで? 2024年の1年間に転職に成功した人の平均年齢を職種別や男女別に調査しました。20代前半、20代後半、30代前半、30代後半、40代以上の年代別・職種別に転職成功者の割合をまとめているほか、年代ごとの転職の成功率を高めるためのポイントも紹介します。

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【2024年】転職成功者の平均年齢調査 32.7歳 男性 33.6歳 女性 31.2歳

ザックリまとめると

  • 2024年の転職成功者の平均年齢は32.7歳で、全体・男女別ともに2年連続の上昇
  • 転職した人の年代別割合では「30代後半」と「40代以上」の比率がアップ
  • 転職できる年齢に何歳までという限界はないが、年代別の対策を意識しよう

2024年に転職に成功した人の平均年齢は32.7歳。2年連続で上昇

全体 男性 女性
2024年 32.7歳 33.6歳 31.2歳
2023年 32.4歳 33.3歳 30.8歳
2022年 32.2歳 33.0歳 30.5歳

2024年に転職に成功した人の平均年齢は32.7歳でした。男女別では、 男性が33.6歳、女性が31.2歳 となり、前回の2023年と比べると、全体平均と男性が0.3歳、女性が0.4歳上昇しました。また、2022年からの推移を見ると、 全体に加えて、男性、女性の転職年齢がいずれも2年連続で上昇 する結果となっています。

転職成功者の年代別割合は? 35歳以上の割合が2.0ptアップ

【棒グラフ】転職成功者の年代別割合(2023年と2024年の比較)

表:転職成功者の年代別割合(2023年と2024年の比較)

24歳以下 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40歳以上
2024年 10.6% 36.7% 23.1% 13.0% 16.6%
2023年 10.7% 37.9% 23.9% 12.7% 14.9%

転職に成功した人の 年代別割合では、「20代後半(25~29歳)」(36.7%)が最も高く、次いで「30代前半(30~34歳)」(23.1%) となりました。 前回と比べると「30代後半(35~39歳)」と「40代以上(40歳以上)」の割合がアップ し、特に「40代以上」は前回の14.9%から16.6%へと大きく割合を伸ばしました。また、「40代以上」は2022年の13.9%から前回の14.9%にかけても1.0ptアップしており、継続的な上昇が見られます。即戦力を求める企業では経験豊富なミドル層の採用ニーズが高く、調査結果もこの傾向を反映しているといえるでしょう。

この影響で、「20代前半(24歳以下)」(10.6%)と「20代後半」「30代前半」はそれぞれ前回から割合を下げる形になりましたが、転職者の人数自体は、これらを含む5つの区分すべてで前回から増加しました。30代後半以上の割合が増加傾向にありますが、30代前半までの転職も同様に活発になっていることが分かります。

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転職成功者の年代別割合【職種区分別】

【棒グラフ】転職成功者の年代別割合【職種区分別(転職前)】

表:転職成功者の年代別割合【職種区分別(転職前)】

24歳以下 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40歳以上
販売/サービス系 19.7% 39.2% 19.7% 10.5% 10.8%
建築/土木系エンジニア 13.6% 34.5% 21.0% 12.3% 18.7%
営業系 11.8% 40.2% 23.4% 12.2% 12.4%
素材/化学/食品系エンジニア 11.4% 35.2% 24.2% 13.7% 15.4%
医療系専門職 11.0% 41.4% 22.5% 11.3% 13.9%
モノづくり系エンジニア 9.8% 31.9% 25.5% 14.3% 18.5%
事務/アシスタント系 8.7% 36.9% 24.3% 14.1% 16.0%
IT/通信系エンジニア 8.7% 43.6% 21.3% 11.2% 15.1%
クリエイティブ系 8.0% 38.1% 23.5% 13.7% 16.7%
金融系専門職 7.8% 31.6% 21.1% 13.3% 26.1%
コンサルタント/不動産専門職 6.1% 28.6% 23.7% 13.1% 28.6%
企画/管理系 3.5% 28.4% 24.9% 16.3% 26.9%

転職成功者の年代別割合を転職前の12の職種区分別に見たところ、すべての職種で「20代後半(25~29歳)」が最も高いという結果になりました。なお、「コンサルタント/不動産専門職」では「40代以上(40歳以上)」も同率(28.6%)でトップとなっています。

「金融系専門職」は「20代前半」「30代前半」の割合がアップ

12の職種区分を35歳未満(「24歳以下」「25~29歳」「30~34歳」)と35歳以上(「35~39歳」「40歳以上」)とに分けて比較してみると、35歳未満で割合が特に伸びた職種分類は「金融系専門職」の+4.8pt(前回:55.8%、今回:60.6%)でした。

金融系専門職の年代の内訳を細かく見てみると、「20代前半(24歳以下)」が前回の4.2%から+3.6ptの7.8%、「20代後半」が33.0%から-1.4ptの31.6%、「30代前半(30~34歳)」が18.5%から+2.6ptの21.1%となっており、特に「24代前半」の割合が増していることが分かります。

コロナ禍では、採用枠が減少したり、オンライン中心の採用活動が増えて情報収集の難度が上がったりしたこともあり、企業の実態を十分に把握できない状況下で入社した人が一定数います。そういった背景から、金融系専門職の若手層の中には早期にキャリアを再選択したり、希望の企業に再挑戦する「リベンジ転職」の動きなどが見られます。また、若手人材の流動化を受けて、第二新卒の採用に力を入れる企業が増加していることも要因として挙げられるでしょう。

「事務/アシスタント系」「素材/化学/食品系エンジニア」「販売/サービス系」は35歳以上の転職割合がアップ

35歳以上(「35~39歳」「40歳以上」)の割合が特に伸びた職種分類は「事務/アシスタント系」の+4.9pt(前回:25.1%、今回:30.0%)、「素材/化学/食品系エンジニア」の+4.0pt(前回:25.1%、今回:29.1%)、「販売/サービス系」の+3.1pt(前回:18.3%、今回:21.4%)となりました。

内訳は、事務/アシスタント系は「30代後半(35~39歳)」「40代以上」、素材/化学/食品系エンジニアは「24代前半」「30代後半」「40代以上」、販売/サービス系は「30代前半」「30代後半」「40代以上」の割合が前回から上がっています。

ミドル層の転職が増えた背景には、昨今の物価高・原価高騰による業績悪化や、将来性への不安を理由に転職活動に踏み切るケースや、人生100年時代を見据えて、より長く働ける環境や、専門性を磨ける企業への転職に臨むケースが増えていることが挙げられます。また、企業でもミドル・ベテラン層の採用を強化する企業の動きなどが増加しており、企業が抱える難易度の高い課題に応えられる即戦力人材や、定年退職者に代わる将来の管理職候補の採用ニーズが高まっています。

「転職するなら何歳まで?」 年代別の対策を意識しよう

転職について考えたり、転職活動を実際に始めたりする中で「転職するなら何歳まで?」と不安に思ったことのある方は多いのではないでしょうか。ですが、 転職の年齢に「何歳まで」という制限はありません。 今回の調査では、転職成功者の平均年齢が前回と比べて全体と男性で0.3歳、女性では0.4歳アップという結果になったとおり、多くの人にチャンスがあることが分かります。

また、転職した人のうち35歳以上の人の割合が上がり、とりわけ「40代以上」で転職に成功した人の割合は、2022年の13.9%から2023年には14.9%、今回の調査ではさらに1.7ptアップして16.6%となりました。このように、キャリアを重ねてから転職に成功している人がほかの年代より急速に増加していることがデータからも読み取れます。

転職活動では年代に応じてアピールするポイントを変えると、転職に成功する可能性はより高まるでしょう。 「20代前半」は“仕事への意欲”、「20代後半」は“ポータブルスキルと柔軟性”、「30代前半」は“応募先に即したスキルと経験”、「30代後半」は“リーダーシップと専門性”、「40代以上」は“企業価値への貢献” を意識してみましょう。

ここからは、5つの年代別に、転職者に占める職種区分別の割合と転職成功への詳しいアドバイスをご紹介します。何歳からでも理想の転職をするためにぜひ参考にしてください。

20代前半(24歳以下)の転職

【円グラフ】24歳以下の転職成功者【職種区分別】(2024年) 【円グラフ】24歳以下の転職成功者【職種区分別】(2023年)

表:20代前半(24歳以下)の転職【職種区分別(転職先)】

2024年 2023年
IT/通信系エンジニア 12.5% 15.2%
クリエイティブ系 1.6% 1.9%
コンサルタント/不動産専門職 2.6% 2.4%
モノづくり系エンジニア 12.3% 11.1%
医療系専門職 0.9% 0.8%
営業系 26.8% 25.0%
企画/管理系 8.6% 8.2%
金融系専門職 0.6% 0.2%
建築/土木系エンジニア 6.4% 6.4%
事務/アシスタント系 16.1% 16.5%
素材/化学/食品系エンジニア 3.3% 3.6%
販売/サービス系 8.4% 8.9%

2024年に24歳以下(18歳、19歳、20歳、21歳、22歳、23歳、24歳)で転職に成功した人の転職先の職種別割合データと、年代に合わせた転職アドバイスをご紹介します。

20代前半で転職に成功した人の職種

20代前半(18歳、19歳、20歳、21歳、22歳、23歳、24歳)の転職成功者で一番高い割合を占めた職種は、前回と同様に「営業系」(26.8%)でした。割合も前回の25.0%から1.8ptアップし、12の職種分類の中でも最大の上昇幅となっています。

次に割合が高かったのは「事務/アシスタント系」(16.1%)で、前回と同じく2番目でした。割合は前回の16.5%から0.4ptのダウンとなっています。また、3番目は「IT/通信系エンジニア」(12.5%)でしたが、前回の15.2%からは2.7ptのダウンと、最大の下降幅となっています。

20代前半の転職は“仕事への意欲”を素直に伝えてみよう

10代や20代前半で転職活動をする場合は、働いたことのある期間が短いため、先輩社員のサポートを受けたり上司からの指示に沿ったりしながら仕事をしていたというケースも多く、何もアピールすることがないと悩む人もいるでしょう。 大きな成果でなくてもいいので、自分から進んでやった仕事や、業務で工夫したこと、改善のために取り組んだことをアピールしましょう

もし入社した企業の風土が合わないなどで早期に退職する場合は、それを踏まえて「今はこのような観点で転職活動をしている」「失敗を今後にこう活かそうとしている」と、前回の就職活動での反省点や入社後の違和感を振り返った上で、次の仕事への意欲を素直に伝えてみましょう。そうすることで、「採用しても早期に辞めてしまうのでは」という企業側の懸念が払拭しやすくなります。

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20代後半(25~29歳)の転職

【円グラフ】25~29歳の転職成功者【職種区分別】(2024年) 【円グラフ】25~29歳の転職成功者【職種区分別】(2023年)

表:20代後半(25~29歳)の転職【職種区分別(転職先)】

2024年 2023年
IT/通信系エンジニア 14.2% 14.4%
クリエイティブ系 2.5% 2.1%
コンサルタント/不動産専門職 2.7% 3.1%
モノづくり系エンジニア 11.3% 11.3%
医療系専門職 1.9% 2.0%
営業系 23.7% 24.4%
企画/管理系 16.2% 15.8%
金融系専門職 0.8% 0.7%
建築/土木系エンジニア 5.4% 5.0%
事務/アシスタント系 12.8% 12.5%
素材/化学/食品系エンジニア 3.8% 4.0%
販売/サービス系 4.8% 4.7%

2024年に20代後半(25歳、26歳、27歳、28歳、29歳)で転職に成功した人の転職先の職種別割合データと、年代に合わせた転職アドバイスをご紹介します。

20代後半で転職に成功した人の職種

20代後半(25歳、26歳、27歳、28歳、29歳)の転職成功者で一番高い割合を占めた職種は、前回と同様に「営業系」(23.7%)でしたが、割合は前回の24.4%から0.7ptダウンし、12の職種分類の中で最大の下降幅となりました。

次に割合が高かったのは「企画/管理系」(16.2%)で、前回と同じく2番目でした。割合も前回の15.8%から0.4ptアップし、「建築/土木系エンジニア」(前回:5.0%、今回:5.4%)などと並び、最大の上昇幅になりました。3番目は「IT/通信系エンジニア」(14.2%)で、前回の14.4%からは0.2ptのダウンとなっています。

20代後半の転職は“ポータブルスキルと柔軟性”でポテンシャルのアピールを

20代後半は、状況次第でリーダーポジションでの転職も視野に入り始めますが、ほかの年代と比べるとポテンシャルも含めて採否が判断される傾向があり、入社後すぐに大きな仕事をしてほしいと考えている企業はあまり多くありません。業種や職種が変わっても通用する「ポータブルスキル(持ち運びができるスキル)」が評価のポイントになりやすいため、 これまでの成果だけでなく、仕事へのスタンスや課題解決に向けた考え方などをアピールしましょう

また、 自分の考え方を伝える際には、他者のアドバイスを素直に受け入れられる「柔軟性」も意識するとよいでしょう 。企業は、転職希望者の今後のポテンシャルを判断するにあたり、新しい環境でさまざまな年齢の人々と信頼関係を構築し、成長をし続けられるだけの素直さを持っているかどうかもチェックしているからです。

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30代前半(30~34歳)の転職

【円グラフ】30~34歳の転職成功者【職種区分別】(2024年) 【円グラフ】30~34歳の転職成功者【職種区分別】(2023年)

表:30代前半(30~34歳)の転職【職種区分別(転職先)】

2024年 2023年
IT/通信系エンジニア 11.0% 10.9%
クリエイティブ系 2.4% 2.4%
コンサルタント/不動産専門職 3.3% 3.3%
モノづくり系エンジニア 14.3% 14.3%
医療系専門職 2.1% 2.4%
営業系 21.2% 21.2%
企画/管理系 20.9% 21.0%
金融系専門職 0.9% 0.7%
建築/土木系エンジニア 5.2% 5.7%
事務/アシスタント系 9.4% 9.0%
素材/化学/食品系エンジニア 4.5% 4.6%
販売/サービス系 4.7% 4.6%

2024年に30代前半(30歳、31歳、32歳、33歳、34歳)で転職に成功した人の転職先の職種別割合データと、年代に合わせた転職アドバイスをご紹介します。

30代前半で転職に成功した人の職種

30代前半(30歳、31歳、32歳、33歳、34歳)の転職成功者で一番高い割合を占めた職種は、前回と同様に「営業系」(21.2%)で、割合も前回から変化がありませんでした。次に割合が高かったのは「企画/管理系」(20.9%)で、前回の21.0%からはダウンしたものの、1番目の「営業系」との差は0.3ptで、ほぼ同じ水準になっています。

3番目は「モノづくり系エンジニア」(14.3%)で、割合は前回から変化がありませんでした。また、前回からの上昇幅が一番大きかったのは「事務/アシスタント系」(9.4%)で、9.0%から0.4ptアップしました。

30代前半の転職は“応募先に即したスキルと経験”を意識して語ろう

30代前半の転職では、即戦力としての活躍が期待されることが増えるため、仕事への意欲だけでは採用担当者に評価されにくくなります。「実際にどんな経験を積んできたか」がより重視されるため、 どのような役職・職務で仕事をしてきたかを、自身の成長の過程や成果が出るまでのプロセスも伝わるように、時系列で分かりやすく整理しましょう

その上で、応募先の企業にとっての自分自身の価値をしっかりと示せるよう心がけましょう。これまでのキャリアで身につけたスキルや経験をそのまま伝えるのではなく、 企業が求めるスキルや期待する成果を意識して語ることが大切です 。そのためには、応募先企業のビジネスモデルやビジョン、または募集要項をよくチェックし、採用の背景を考えてみるのがおすすめです。そうすれば、自分が持つスキルや経験の中で何が強みになるのかが見えてくるでしょう。

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30代後半(35~39歳)の転職

【円グラフ】35~39歳の転職成功者【職種区分別】(2024年) 【円グラフ】35~39歳の転職成功者【職種区分別】(2023年)

表:30代後半(35~39歳)の転職【職種区分別(転職先)】

2024年 2023年
IT/通信系エンジニア 9.9% 11.0%
クリエイティブ系 2.4% 2.5%
コンサルタント/不動産専門職 3.2% 3.1%
モノづくり系エンジニア 14.4% 14.1%
医療系専門職 2.0% 2.5%
営業系 19.2% 18.7%
企画/管理系 22.4% 23.5%
金融系専門職 0.8% 0.9%
建築/土木系エンジニア 5.6% 6.0%
事務/アシスタント系 9.2% 7.9%
素材/化学/食品系エンジニア 4.7% 4.6%
販売/サービス系 6.2% 5.2%

2024年に30代後半(35歳、36歳、37歳、38歳、39歳)で転職に成功した人の転職先の職種別割合データと、年代に合わせた転職アドバイスをご紹介します。

30代後半で転職に成功した人の職種

30代後半(35歳、36歳、37歳、38歳、39歳)の転職成功者で一番高い割合を占めた職種は、前回と同様に「企画/管理系」(22.4%)でした。割合は前回の23.5%から1.1ptダウンし、「IT/通信系エンジニア」(前回:11.0%、今回:9.9%)と並び、12の職種分類の中で最大の下降幅となっています。

次に割合が高かったのは「営業系」(19.2%)で、前回と同じく2番目となり、割合も前回の18.7%から0.5ptアップしています。3番目は「モノづくり系エンジニア」(14.4%)で、前回の14.1%からは0.3ptのアップとなりました。

前回からの上昇幅が一番大きかったのは「事務/アシスタント系」(9.2%)で、7.9%から1.3ptアップしました。「事務/アシスタント系」は前回の調査でも最も上昇幅が大きく(2022年:6.4%、2023年:7.9%)、この2年間で2.8ptアップしたことになります。そのほかでは、「販売/サービス系」(6.2%)も前回の5.2%から1.0ptアップしました。

30代後半の転職は“リーダーシップと専門性”でアピール

30代後半になると、チームリーダーやマネジャーを経験したことのある人も増えてくるでしょう。企業も、30代後半の社員には、チームをまとめて目標の達成や課題の解決に向けて活躍してほしいと考えています。そのため、重要なポジションへの転職を成功させるためには、特にリーダーシップやマネジメントスキルが求められます。

とはいえ、マネジメント職の経験は必須ではなく、例えば、 チームの中心として主体的に業務やプロジェクトに関わった経験があれば大きな強みになります 。それらを、「この経験を活かして御社の○○に貢献できます」という明確なアピールにつなげましょう。

また、今よりも良い条件での転職を成功させるためには、 これまで働いてきた職種・業界で培った専門性も有効なアピール材料になります。 職種・業界に特有の知識だけでなく、それらに関連する資格も保有していると強みになるでしょう。これまでの企業でのキャリアが、多くの職務を経験するジョブローテーション型だった場合は、各部署で 得たスキルや経験、業務での成果の共通点を整理して、自分なりの強みとして言語化しておくことが大切です

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40代以上(40歳以上)の転職

【円グラフ】40歳以上の転職成功者【職種区分別】(2024年) 【円グラフ】40歳以上の転職成功者【職種区分別】(2023年)

表:40代以上(40歳以上)の転職【職種区分別(転職先)】

2024年 2023年
IT/通信系エンジニア 10.3% 11.3%
クリエイティブ系 2.2% 2.0%
コンサルタント/不動産専門職 4.4% 3.9%
モノづくり系エンジニア 13.6% 14.3%
医療系専門職 2.0% 2.4%
営業系 14.3% 13.7%
企画/管理系 25.6% 26.9%
金融系専門職 1.6% 1.2%
建築/土木系エンジニア 7.7% 8.3%
事務/アシスタント系 7.1% 5.8%
素材/化学/食品系エンジニア 4.0% 3.8%
販売/サービス系 7.1% 6.5%

2024年に40代以上(40歳以上)で転職に成功した人の転職先の職種別割合データと、年代に合わせた転職アドバイスをご紹介します。

40代以上で転職に成功した人の職種

40歳以上の転職成功者で一番高い割合を占めた職種は、前回と同様に「企画/管理系」(25.6%)でしたが、割合は前回の26.9%から1.3ptダウンし、12の職種分類の中で最大の下降幅となりました。次に割合が高かったのは「営業系」(14.3%)で、割合は前回の13.7%から0.6ptアップし、前回の3番目から上昇しました。

3番目は「モノづくり系エンジニア」(13.6%)で、前回の14.3%からは0.7ptのダウンとなり、前回の2番目から下降しました。また、前回からの上昇幅が一番大きかったのは「事務/アシスタント系」(7.1%)で、5.8%から1.3ptアップしました。

40代以上の転職は“企業価値への貢献”をプロセスと数字で見える化しよう

企業が40代以上の転職者に求めるのは、配属部署への貢献だけとは限りません。 その人によって会社が変わるかどうか、つまり、「外部からの新しい風によって企業価値が高まるか」という観点も期待されるようになります 。場合によっては、会社の課題解決に貢献することで業界全体へのインパクトも求められることがあります。それだけの成果を出すためには、経験だけでなく、例えばチームにうまく働きかけたり、時には社外の人脈を活用したりする力も必要です。

ただし、管理職の経験や豊富な人脈が必須というわけではありません。「多くの人が関わる業務フローを改善して○人月分の工数削減をした」「チームメンバーのスキルアップのための研修システムを社外パートナーとともに開発して、業務効率を○○%アップさせた」など、 他者に何らかの影響を及ぼした経験を、プロセスと数字で具体的にアピールするとよいでしょう

プロセスについては、転職先での人間関係や新しい業務にもすぐに対応できる柔軟性や適応能力などについて、採用担当者がイメージしやすいように、具体的なシチュエーションも交えて伝えると効果的です。

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doda編集長解説

2024年の転職成功者の平均年齢調査では、転職した人の全体の平均年齢が32.7歳となり、2022年の32.2歳から2年連続で上昇する結果となりました。5つの年代別に見ると、すべての年代で転職者数が前回より増加し、中でも「30代後半」「40代以上」の増加率が高かったことで、平均年齢が押し上げられる形となりました。

働き方改革やリモートワーク、フレックス制度の拡大、ITの活用による業務の効率化、賃上げ、リスキリングや副業解禁の動きなど、働く環境を取り巻く状況の変化は著しくなっています。理想のキャリアやライフを考える中で転職という選択を選ぶ人は、年代を問わず、今はもう珍しくありません。

特に今回の調査では35歳以上の層の転職が活況でしたが、高度化する事業課題に対応するため、十分な知識・経験を持つミドル層を即戦力として求める企業が多くなっています。社会全体としても、2025年4月から始まる「65歳までの雇用確保」の義務化のほか、再雇用制度の整備、定年制の廃止など、より長く働いてくれる人を求める動きが進んでいます。dodaも2024年12月に「 ミドルシニアの転職市場予測レポート 」を発表し、2025年は“ミドルシニア元年”になると予測しています。

「人生100年時代」ともいわれますが、より長く働く可能性が高まっているからこそ、自身のキャリアの在り方や働き方を見直したり、何らかの選択に直面したりする場面は、この先、何歳になってもあるはずです。自分らしい選択ができるように、今のうちから自身への理解を深め、情報収集を行っておきましょう。(doda編集長 桜井 貴史)

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■調査概要

【対象者】 2024年1月~12月の間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン
【有効回答数】 約5万件
※データのご利用について:出所が「転職サービスdoda」であること、本ページのタイトルを明記し、本ページへのリンクを掲載のうえで、利用してください
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります

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