転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード
ジョナサン 23歳/女性/はじめての転職
得意な英語を活かして貢献しようと意気込んで新卒入社したものの、ことごとく想像と違う現実に直面したジョナサンさん。「自分は頑張れる」と思っていましたが、自分では変えられない問題が次々と浮上。ハンデになると分かってはいるけれど、わずか半年で転職することに決めました。「とりあえず3年働いてから転職すべき」と言われることもありますが、ストレスを抱えてまで働き続けなければならないのでしょうか。
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- 物流 一般事務
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- 翻訳・通訳サービス コーディネーター
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意外とつらかった地方配属…頑張れると思ってたんだけど…
——最初の就職先に、大手物流会社を選んだ理由は?
大学で学んだ英語を活かして、日本と世界をつなぐ仕事がしたいと思っていたので、海外との物流をやっているその会社を選びました。
——入社してからはいかがでしたか?
北関東の営業所に2~3年の間ということで配属になりました。都心にある実家には気軽に帰れない距離でしたけど、最初は頑張れると思ったんです。
でも実際に働いてみると、思いもよらない現実がたくさんあって…。地方って電車通勤とか最寄り駅っていう概念がないのでマイカー通勤のための自家用車を買わなくてはいけなかったし、その営業所には年の近い人がいなかったので仕事の疑問を気軽に相談もできない。週末に家族や友達に会える距離でないので、うまくリフレッシュができず意外とジワジワと追い詰められていく感じがありました。
——知らない土地で相談する人もなく、新しい仕事を覚えるのは大変そうですね…。
しかも教えてくれていた先輩がすぐに異動しちゃって、聞く人もいなくなってしまったんです。まだやり方が分からない仕事がたくさんあったけど、隣の席の人は忙しそうで聞きづらいし、OJTで面倒を見てくれるはずの人は、なんと離れた営業所にいたので現場の状況を分かってもらえず…。
そのうえ、異動した先輩の代わりに新しい人が来なかったので、仕事は私が引き継ぐことになったんですけど、新人の私にはとても対応できない量で…。上司にも相談したのですが、「昼休みに仕事するとか、自分で工夫して頑張って」と言われてしまい、私だけ月に60時間ぐらい残業していました。
勇気を振り絞って同僚に手伝ってくださいとお願いしたこともあるんですけど「忙しいから」とすげない返事だし、上司も先に帰っちゃうし、一人でポツンと残って黙々と仕事をするのは孤独でした…。
仕事を好きになれるポイントも見つからず、新卒から半年で退職
——せめて仕事内容が面白ければ救われますが、どうでしたか?
とにかく正確に数字の処理をすることだけを求められて、自分で工夫する余地もなく、数字は数字にしか見えなくて興味が持てないし、もちろんミスはできないから常に気は張ってなくちゃいけない。どこにお客さんがいて、誰のための仕事なのか分かりませんでした。おまけに事務にもかかわらず倉庫内でダンボールを運ぶとか、肉体労働をさせられることもありました。
毎日残業でへとへとになって車を運転して帰る時、ふと我に返ると、「日本と世界をつなぐ仕事をしたい」と思ってたはずなのにって悲しくなることがあって。最初は2~3年なんか平気だと思っていたけど、そこまで頑張ったとしても別の営業所で今と同じような仕事になる可能性もあると思うと、ずっと続けられるか不安になりました。
——仕事内容はもちろん教育体制も労働環境も想像とずいぶん違うようですし、自分の努力で変えられる部分ではなさそうです。
入って1カ月ぐらいで既に「転職したいな」とは思い始めていました。でも新卒ですぐ辞めるなんてハンデでしかないと思っていたし、父に「誰でも最初はつらいものだから」「3年は頑張れ」と諭されて、「頑張ってみよう」という気持ちと「辞めたい」という気持ちの間で、毎日悩んでいました。
——仕事は合わなくても、続けることで何か見つかるかもという希望を持っていたんですね。
はい。それならせめて1つでもいいから、仕事を好きになれるポイントが欲しい。でも探しても探しても、もう続ける理由が見つけられませんでした。最終的に、つらくて泣きながら母に電話するまでになっちゃいました。
転職で環境が大きく変化 仕事に興味が持ててモチベーションも向上!
——つらい状況を打破しようと、思い切って転職活動を始めたんですね。
就活のときも面接が苦手で苦労したことを思い出しましたけど、とにかくここから出て行きたい一心で、死に物狂いで取り組みました。半年しか社会人をやってないこともあって不安でしたが、TOEICの点数は良かったので、それだけが武器でした。やっぱりお祈りメールも何通ももらいましたし苦戦しましたけど、通訳・翻訳関係の仕事で内定をもらうことができました。
最初は転職に良い顔をしていなかった両親も、60時間残業しながら面接対策や履歴書の記入をしたり、週末ごとに面接を受けに都心へ通っている私の状況を知って、「そこまでして転職したいほど、つらい労働環境だったのか」と、理解してくれたみたいです。
——新しい会社ではどんなお仕事を?
国際会議や輸出入の商談のために、通訳者や翻訳者を紹介するエージェントです。入社初日から仕事を任されたんですが、すぐそばにOJTをしてくれる先輩がいるから何でも質問できるんです。オフィスには同じ仕事をしている同僚がたくさんいるし、英語だけでなく中国語などいろんな言語が飛び交っていて、活気があって楽しいです。残業も少ないし、何から何まで前職とは雲泥の差です!
——転職で環境がガラリと変わったんですね。
今は実家から職場に通っています。ささいなことですけど、車から電車通勤になったことで、本を読んだりぼーっとできる時間ができたこともうれしいんですよね。
何より仕事内容に興味が持てるようになったのが大きくて、仕事へのモチベーションがまったく違います。もともと日本と世界をつなぐ仕事をしたかったので、通訳者や翻訳者の紹介は理想的な仕事だと改めて感じていますし、ようやくやりたい仕事と現実がつながったので、ここなら前向きに働けます!
編集後記
早期退職したい人なんていないし、自分に合った仕事なら続けるのがベター。けれど残業や仕事の質問ができない環境など、自分で変えられない問題に我慢し続けることはありません。ましてやジョナサンさんのように、自分のやりたいこととの接点を見つけられないならなおさらです。早期退職はダメだと自分を追い詰めたり、「最低でも3年は続けないと」という一般論にとらわれすぎないでください。自分が本当にやりたいことは何なのか、違う場所で活躍する選択肢を考えてみましょう。
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