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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.40

公開日:2019/5/13

忙しすぎる小学校教員...雇用形態に関わらない激務の中で、教員採用試験を機に転職を決意

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忙しすぎる小学校教員...雇用形態に関わらない激務の中で、教員採用試験を機に転職を決意

TA/25歳/男性/はじめての転職

有期雇用契約で小学校の先生をしていたTAさん。雑多な業務に追われ、クラスの子どもたちの成長も実感できないほど忙しい毎日に気持ちの余裕を徐々に失い、気づけば子どもを必要以上に怒ってしまうような悪循環に。再チャレンジした教員採用試験に落ちてしまったことをきっかけに、まったく違う業界への転職を決意します。

小学校 教員
人材紹介 コーディネーター
  • 20代
  • 男性
  • 未婚
  • 未経験
  • はじめての転職
  • 残業・休日
  • 仕事の量が多い
  • 雇用形態を変えたい

TAさん

こんなに教員が忙しいのはナゼ?小学校の先生って大変なんです

——前職は小学校の先生だそうですが、先生にも「契約社員」があるんですね!

ぼくも就職活動時に初めて知りました(笑)。教員試験は年に1回だけだし、やはり狭き門なので、有期雇用の教員って世の中には意外と多いんですよ。ただ契約社員でもクラス担任をしますし、ぼく自身も2年目は学年主任でした。仕事内容は正規雇用の先生とまったく同じなんです。

——学校の先生って、どんなお仕事を日々こなしているのですか?

まずは、授業の準備です。小学校では担任が全科目を教えるので、授業で使うプリント作成や図を書いた大きな模造紙を作ったりするだけでも膨大な量でしたね。ただ量は多くてもやりがいはあって、模型やグラフを使えば楽しく勉強できるなとか、こう話せば子どもたちも理解できるだろうとか考えるのは好きでした。

大変だったのは、日々湧いてくるイレギュラーな業務なんです。

——例えばどんなことがあるのですか?

まずは子どもたちが抱えるトラブルです。ケンカをしたらそれぞれから話を聞くし、間違ったことをしたら叱らないといけない。元気がない子がいたら声をかけて悩みを聞くし、保護者から相談の電話が入れば、時には学校に来てもらってじっくり話をすることもあります。

ほかにも運動会や遠足、参観日の準備もありますし、教育委員会に出す書類や学校から保護者に渡すプリント作りもあります。毎日、ささやかだけど少しずつ時間を取られる仕事が生まれる感じですね。

一つひとつは30分や1時間で済んでも、積み重なるといつの間にか夜になっていることもしばしばで、本当は8時半から17時までの勤務なのですが、朝は6時半に出勤して夜は22時ごろまで働かないと終わりませんでした。

——朝が早いうえに長時間勤務ですね! なぜそんな早朝に行くのですか?

始業直前だと、ほかの先生も使うのでコピー機が混むので、自分のタイミングで授業の準備をするには早朝に行くか休日出勤しかないんですよ。契約社員なのも地味にハードルで、正規雇用の先生のように学校の鍵がもらえないので、休日出勤するときは正規雇用の先生が出勤するか聞いてタイミングを合わせなきゃいけなくて。

——仕事内容は同じなのに契約条件だけが違うって、やっぱり大変なんですね。

思うように授業のスケジュールを組めないのが悩みでしたね。日々のタームでも年間タームでも雑務に追われて、子どもたちの成長を実感するヒマもないぐらいでした。

慢性的に残業が多くて、子どもたちをしっかり見てやれないのも悩みでした。本当なら事前に子どもたちをケアしておけば防げるのに、時間に余裕がないから次々とケンカやトラブルが起こってしまって。ぼく自身も気持ちの余裕がないので、怒らなくてもいいことで怒ってしまって自己嫌悪したり、悪循環でしたね。

忙しすぎて準備できないまま迎えた教員試験に落ちて…

——先生は激務だとちまたでも話題になりますが、本当にそうなんですね! 転職を考え始めたのはいつごろですか?

1年目の夏には「この激務だと30歳を過ぎたら教員は続けられないな」と感じていて、それなら20代半ばの「第二新卒」として市場価値があるうちに転職するのもアリかなと考えていました。

——転職を決意したきっかけは?

教員試験に落ちてしまったことです。普段の業務が忙しくて準備も不十分だったので試験の手応えもなかったし、やっぱりなという感じでしたね。もともと有期雇用で働くのは2年までと自分で決めていたので、翌年の契約は更新しないことを申請して、転職活動を始めました。

——教員からの転職となると、どんなお仕事を探したのですか?

業界はこだわらず、将来的にもつぶしがききそうな営業職で探しました。とはいえやっぱり最初は大変でしたね。

——苦労されたのはどんなことですか?

転職活動をして初めて、自分を営業するという発想がなかったことに気づきました。学校の先生ってたくさんの保護者と面談するけど、話題は子どもたちや学校のことなので、自己アピールをする機会ってほぼないんですよ。だから転職活動で面接のハードルは高かったですね…。

でも営業職を目指すんだから、自分自身の営業もしっかりするんだって発想を切り替えたら、だんだんコツが分かるようになり、内定をもらうことができました。

営業にも教員経験は活かせる! 実情を知るからこそうまくいく橋渡し

——新しいお仕事はどんな内容ですか?

学校と教員に特化した人材紹介会社です。学校側のニーズを聞き、先生になりたい人にも環境や待遇の希望を聞いて、どの学校にどの先生が合うか考えてマッチングする仕事です。

実際に教員だったスタッフは少ないですし、教員の経験はすごく役に立っています。まず、学校側が解決したい課題を深く理解できるというのはあります。進学校としてレベルを上げたいとかスポーツを強化したいとか、学校のニーズもいろいろで、それによって必要とする先生も違うんですよ。

先生になりたい側でも、こんな特色のある学校がいいとか得意分野を活かしたいとか、希望はいろいろあります。ぼくはその両方の実情が分かるので、より満足いただける橋渡しを心掛けています。実際、学校側と先生側の両方から感謝されるのでうれしいですね。

——教員経験は、別の仕事でも活かせているのですね!

そうですね。教員という仕事のいいところも悪いところも分かるのでリアルな情報を提供できるし、初任の先生を待ち受ける仕事や環境を事前に伝えられるので、心の準備をしてもらえるせいか離職は少ないです。

何より、自分は先生になることをあきらめましたが、その経験を活かして、あきらめずに先生を目指している人のサポートができるのは、やりがいのある仕事です。

編集後記

転職は同じ業界・職種が成功しやすいと思われがちですが、TAさんが小学校教員からまったく違う職種に転職を成功させたように、業界や職種が違ってもあなたの経験は活かせます。加えてTAさんのように、自分の経験で誰かの夢の後押しをできるというのも、転職の思わぬメリットの一つではないでしょうか。

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