転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード
かぜぐすり/29歳/男性/はじめての転職
新卒でファストフードの会社に入社し、20代で店長になった、かぜぐすりさん。入社当時、5年で本部へ異動できると上司から聞いていましたが、店舗勤務のまま7年目に。約1年ごとに店舗を異動しながらも、チームづくりに励み、手応えも充実感もありましたが、「このまま30歳になっていいのか? これ以上ここで何が学べるのだろう?」と、29歳で一念発起。未経験の業界を目指し、転職活動をスタートしました。
- 前
- ファストフード 店長
- 今
- エンタメアプリ・プラットフォーム会社 企画・運営
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本部への異動はかなわないし、店長の仕事はやりきった!
——転職のきっかけは?
入社して3年目で店長になって、仕事に追われているうちに7年目になっていました。入社時には、5年目で本部に異動できると言われたんです。でも、その話もいつの間にかうやむやになってしまって…。なし崩しでこのまま店舗勤務を続けるか、30歳になる前に新たな道に進むべきか悩みましたが、29歳のうちに転職しようと決めました。
——責任ある店長としての立場が大変だったんですか?
店長になりたてのころは、きつかったですね。店長といっても、まだ入社3年目で20代半ば。20年選手のベテランのパートさんから見たら、まだペーペーの小僧ですよね。実質その人たちがお店を回していましたから、「俺は店長だぞ」と口先だけで言っても誰もついてきてくれないし…。なので、変なプライドは持たないようにしたんです。
スタッフのみんなに気持ちよく働いてもらうことを意識するようにすると、店長ぶって指示を出すよりもまず自分から動くようになります。そうすると「店長が頑張ってるんだから、私たちもやらなきゃ」みたいな雰囲気になって、ベテランさんもみんな協力してくれました。上からではなく、同じ立場で仕事をすると、本当にお店の雰囲気がガラッと変わるんですよ!
——とても活気があって楽しそうな職場ですが、なぜ転職を?
チーム全員で店舗を動かしているのは、楽しくて充実感もあったんですけど、5、6年目になって、店長職はやり切った感がありました。正直に言うと、仕事に飽きちゃったんです。
ほかに何がしたいんだろう?ふとしたきっかけでコピーライター講座へ
——飽きちゃったんですか!?
そうなんです。飽きたけど、自分はほかに何ができるだろうと考えていたとき、たまたまテレビで有名クリエイターの特集を見たんです。その仕事ぶりに興味が湧いて、いろいろ検索していたら、前から関心があったコピーライターの養成講座が、その日が締め切りだったんですよ。運命を感じてすぐに申し込みました(笑)。
——実際に講座に通ってみて、ご自身に変化はありましたか?
講座に半年通って、コピーライターとしての実力がついた!というわけではないんですけど、クリエイティブな業界についての知識がゼロだったのが、どんな業界でどんな職種があるのかっていうイメージがついたのは収穫でした。広告や宣伝の仕事に対して興味とあこがれだけだったのが、現実味をもって面白そうだなと感じられたんです。自分はクリエイターになりたいわけじゃなくて、宣伝や販促をやりたいんだと明確になりました。
——やりたいことが見えたのですね。
そこから本気で転職活動を始めて、広告や宣伝の仕事に応募したんですけど、なかなか面接まで行かなくて…。多少ショックではありましたけど、自分はまったくの未経験者だし、「そりゃそうだよね」と思って必要以上に落ち込むことはなかったですね。とはいえ、転職できてホッとしました。
——現在のお仕事内容は?
アプリにコンテンツを提供してくれる各社とやりとりをして、どんなプロモーションにしていくかを考えるのが、主な仕事なんです。やりたかった仕事に就けて、本当に良かったです。
まったく違う業界だけど、意外と店長時代の経験が役に立っている!
——未経験の業界で、ギャップはありませんでしたか?
入社したばかりのころは、もちろん戸惑いがありましたよ。アラサーなのに未経験ということで感じてた遠慮もだんだんなくなり、1年半経った今は、自分からガツガツ動けるようになりました。自分の裁量を超えて動こうとして上司に怒られたこともあります。ミスはダメなんですけど、自分で考えて動いてるゆえのミスなので、遠慮してたころとはミスの質も変わってきたなと感じてます。
——成長してるということですね。でも、ファストフードの店長とはまったく違う仕事内容ですよね?
いやそれがそうでもなくて、店長のころの経験が役に立っているんですよ。店長時代に店舗の責任は常に自分にあると意識づけられていたので、「誰かが~してくれない」と思うのはNGだという考え方が身についていたんです。
だから未経験でも、「人から教えてもらうのではなく、自分から仕事を取りにいく」という今の会社での働き方をすんなり受け入れられたと思うんです。
——なるほど、店長経験が活かされてますね。
入社当時は、30歳だけど未経験だったし、分からないことだらけだったんですよ。先輩にきつめに言われることも多かったんですが、言われたことは素直に受け入れられたんです。これって店長時代にベテランのパートさんたちからたくさんの指導を受けて、要らないプライドを持たないようにしたおかげですね。店長の経験が活かせたことは、ちょっと予想外のうれしい発見でした。
編集後記
販売サービスの仕事から違う業界・職種に就きたいと転職活動を考える人はたくさんいます。そうすると、かぜぐすりさんのように未経験の仕事を目指すことになります。未経験に不安を覚えても、1つの店舗を回してきた店長経験は、とても価値のあるもの。違う業界や職種を希望する場合にも、その経験が強みになることが多いのです。店長のポジションに就いていなくても、チームワークやストレス耐性など、販売サービス業を経験した人には、企業が魅力に感じるアピールポイントがいくつもありますよ。
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