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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.48

公開日:2019/7/8

職場のぬるい雰囲気にイライラ…参加者が黙り込むだけの会議にうんざりして…?

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職場のぬるい雰囲気にイライラ…参加者が黙り込むだけの会議にうんざりして…?

やまちゃん/26歳/女性/はじめての転職

食品業界のニッチな分野ながら、安定した経営で業績も良く、職場の人間関係も良好な会社に勤めていたやまちゃんさん。一見、何の問題もなさそうですが、やまちゃんさんが悩んでいたのは、安定しているからこその「ぬるい」社風。何の変化もない仕事に成長できない不安を抱える中、ついに転職を決意させたのは、歴史の古い会社「あるある」な出来事だったのです…!

食品メーカー 営業
ネット広告 企画営業
  • 20代
  • 女性
  • 未婚
  • やりたいことが分からない
  • はじめての転職
  • 社風が合わない

やまちゃん

このままこの会社にいたら、よそで通用しなくなっちゃうかも…!

——業績の安定した会社で、人間関係も問題なかったそうですが、では何にモヤモヤしていたのですか?

仕事自体は楽しかったんです。でも、自分でオリジナル商品を提案することはできますが、基本的には食品メーカーですので決まったお客さまを訪ねて、決まった製品を売る仕事。もっと自分で工夫する楽しみが欲しいというか…。自分のやりたいことってこれだったかなって、ぼんやり思うことがあって。

でもそんなときは、やりようによっては楽しい仕事にできるはずって思い直すんです。40代の男性の先輩はお客さまからも頼られていて、相談されたり、それに対して提案してさらに頼られて。あの先輩くらいになれば楽しくなるはずだなと。女性の立場であそこまでできるかなとか、また考えたり…。

——なかなかモヤッとしてますね。ちなみに活躍している女性の先輩はいましたか?

同じ営業の違う部署に1人バリバリ働いている方もいました。ただ、結婚して子育てをしている人がいなかったので、仕事と両立できるのか、また出産したら営業から離れなくてはいけなくなるのではないかと不安をその先輩と共有し合うことも。プライベートも充実させて長く働きたいと思っていたので、事例がないことに漠然とした不安はありました。

——歴史の長い会社ならではの慣習とかはありましたか?

古い会社で「ぬるい社風」とでもいうのでしょうか。職場には営業とは思えないまったりした空気が流れていました。ネット系の業界に勤める学生時代の友達と話すと、刺激的な環境でバリバリ働いて、大きな仕事を任され始めたりしている。私の仕事はというと、10年先輩も同じ仕事をしているような、変化のない仕事。

この環境に居続けたら、よその会社では通用しなくなりそうだし、「本当にこのままここにいていいの?」って不安に思うことはしばしばあって。実は一度、「このままでは成長もできない!」って転職活動をしたこともあるんです。でも会社がイヤなわけではなかったので、結局、転職活動は一度見送りました。

変革プロジェクトなのに変わる気ゼロ!無意味なゆるい会議に「ここにいちゃダメだ」

——では、何か決定的なきっかけになる出来事が?

そうなんです。あるとき、「会社を時代に合わせて変えよう」っていうプロジェクトが立ち上がって、定期的に会議をすることになったんです。

——かなりざっくりしたプロジェクトですね。でも、ついにまったりの社風が変わるときが!?

それが最初は私も期待したんですが、全然なんですよ。会議に参加していろいろ意見を言ってみるんですけど、提案しても反応が薄くて。うーんとか、なるほどねとか、ちょっと難しいかなーとか、遠回しに否定されたりしたあとは、全員がだんまり。誰も意見がないんです。「結局変わる気ないじゃん!」ってかなりイライラしてました。

——変革プロジェクトなのに名ばかりの会議とは…。古い社風を変えるのは大変なんですね。

しかも、そんな生産性のない会議なのに、きっちり2時間、それも2週間に1度は必ずやるんですよ…。もう会議に出るのもバカバカしくて、だんだんムカついてました(笑)。

上司にも文句を言うんですけど「そうだよねえ」とか「大変だったね、おつかれさま」とか、優しいんだけどいつもそれとなくスルーされちゃうんです。不満を言える環境なのはいいけど、変わる気配がないのにはさらに不満が募る日々で…。しまいには上司が「そういう会社だからねえ」とか言い始めて。

それで、私がモヤモヤしてるのは、変わりたがらない会社の体質なんだって気づいたんです。会社のみんながそういうものだと受け入れている社風を、一人で変えようとするなんてムリだし、私の居場所はここじゃない、ここにいてはダメなんだって思って、ようやく転職する決心がつきました。

前向きな気持ちで転職したい! 「自分のやりたいこと」は営業でもできると気づいた

——それで本格的に転職活動を始めたんですね。

転職活動を始めるとき、いちばん最初に思ったのは、「後ろ向きな気持ちで辞めたくないな」ってことなんです。前の会社が私の居場所じゃなかったにしても、じゃあ何がしたいのかというとぼんやりしていて。前向きな気持ちで転職活動をしたかったので、まずそこを考えることにして、自分が望む「働き方」と「やりたいこと」をリストアップしてみたんです。

——前向きな気持ちで転職っていいですね。ちなみにそのリストの内容は?

どんどん変化する刺激的な環境で、女性も活躍できる職場。そして、自分で考える仕事であることです。考える仕事って、学生のころは漠然と「企画」だと思い込んでいたけど、実際に仕事するようになってから改めて考えると、営業にもそういう要素はあるなって。

決まった商品をただ売るのではなく、相手のニーズを聞いて考え、提案する「営業」にも、考える要素は十分にある。じゃあ営業でも自分のやりたいことができるじゃんって、気持ちがスッキリして、前向きに転職活動に臨めました。

——そしてWeb業界の広告企画営業に。どんな仕事ですか?

広告の効果的な活用を提案したりしています。クライアントの担当者がネットに詳しくなくて用語が分からないと言えば「イチから分かる!」みたいな資料を作ってあげたり、なぜか競合他社の管理画面が分からないという相談に乗ることもあります。

——頼られてますね!

同じ部署の仲間からは、「この業界ではありえないぐらい手厚いね」と言われます(笑)。これは前職で身につけたクラシックな営業スタイルが役に立ってるのかもしれません。

今の職場は環境の変化が早くて刺激的だし、新しいことがどんどん起こって楽しいですね。Web業界だから意思決定が早いし、若手の意見も拾ってくれます。自分のやりたいことを仕事にできるように、これからもいろいろ勉強していきたいです!

編集後記

4年の間に転職しようかと思うことは何度もあったというやまちゃんさん。きっかけになったのは「ぬるい」社風。仕事内容や待遇に不満がなかったぶん、社風を理由に転職していいのか悩んだそうですが、一人の力では変えられないものだけに、それを理由に転職に踏み出す人が実はたくさんいます。そしてやまちゃんさんの場合は、転職が自分のやりたいことを考えるきっかけとしても役立ちました。自分で導き出したその気づきと、具体的にやりたい仕事に就けたという実感が、入社後の活躍につながるはずです。

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