Q.円満に退職するために最も効果的な方法は?
現在の会社には大変お世話になり、今後も良好な付き合いを続けていきたいので、円満に退職したいと考えています。円満に退社するための、最も効果的な方法はなんですか? 教えてください。(27歳/男性)
A.誠意・謙虚さをもって感謝しつつ、強い意志で退職を伝えましょう。
円満に退職するコツは、絶対に退職するという堅い意思表示をしつつ、これまで成長させてもらったことに感謝することです。何度も引き留められる場合は、引き留めてもらえることへの感謝と、辞めてしまうことに対するお詫びを謙虚な姿勢で伝え続けてください。論理的に言い返すと議論に発展してしまい、円満にとはいかなくなるケースもあります。「本当にそう言っていただいてありがたいのですが、決めたことなので……」と、真剣に同じことを伝え続けることがポイントです。転職先が決まっている場合は、入社日に合わせて退職日を交渉しましょう。ただし、転職先の名前は伏せておくのが無難です。
退職理由については、現在の会社に不満があったとしても、決してそれを理由にしないようにしましょう。例えば「スキルアップしたい」「やりたいことがある」といったポジティブな理由を伝えておくと、上司に納得してもらいやすくなることも。また、今後もその会社で働く上司やメンバーに不快な思いをさせずに済みます。
円満な退職を望むのであれば、マナーを守ることも大切です。内定を得たのち、退職希望の1~2カ月前など余裕を持ったタイミングで退職を告げることや、辞めるまでにしっかり後任に仕事を引き継ぐことを徹底しましょう。これを怠ってしまうと、トラブルにつながりかねません。特に自分が担当していた業務には責任を持って対応することで誠意を示してください。快く送り出してもらい、今後も良好な関係であるためには、現在の会社への配慮を忘れないことが大切です。
繰り返しになりますが、余裕を持って退職を伝える、転職先の入社日に合わせて退職交渉する、転職先は伏せておく、現職の不満を理由にしない、仕事の引き継ぎをしっかり行うといったポイントを必ずおさえておくことが、円満退職のコツといえます。
円満に退職するための伝え方や切り出し方は、以下の記事も参考にしてみてください。
【仕事を辞める理由】円満退職に向けた退職の伝え方・切り出し方
- 内定後の迷いや円満退職もキャリアアドバイザーにご相談を
- エージェントサービスに申し込む(無料)
- あなたに合った年収はいくら?転職活動前に知っておこう
- 年収査定
この記事を監修したキャリアアドバイザー
住永 正
【経歴】
法人営業に従事後、dodaのキャリアアドバイザーとして約10年にわたり1,500人以上の方の転職支援を行ってきました。医療業界に詳しいキャリアアドバイザーとして、業界専門誌「ミクス」Online上での連載「MR減少時代のサバイバル」執筆もしています。
【メッセージ】
職務経歴書を作り、応募して、面接して、内定をもらい、退職交渉をして、入社する。転職活動のプロセスは長らく変わっていないですが、転職市場の状況によって、どのプロセスが大変かが、大きく変わります。今、この時代に即した活動の仕方をお伝えします。
合わせて読みたい
関連コンテンツ
-
- 内定・退職・入社 完全ガイド ~内定後の流れ・退職手続き~
- 円満退職するために、退職意思の伝え方やスケジュールなど、全体の流れとポイントを解説します。
-
- 退職交渉に失敗して辞められない!?円満退職のDoとDon't
- スムーズな退職交渉のために知っておきたい[Do]と[Don't]をご紹介します。