doda転職人気企業ランキング2014評価項目別

グーグル、トヨタが「仕事のやりがい」など12の全評価項目でトップ2を独占
「海外向けビジネス」や「人材活用」の注力企業が、「国際競争力」「将来性」など多くの評価項目で上位に

12の評価項目すべてトップ2は、グーグル、トヨタ自動車が占め、会社の将来性、良好な就業環境、仕事のやりがい、などあらゆる点で圧倒的に評価が高いことはここ数年変わっていません。それに対して、3位以下は項目によってさまざまな企業が選ばれています。全体的な特徴は、「海外向けビジネス」「人材活用」に重点を置いている企業の評価が高いこと。
これは、少子高齢化により、国内消費の縮小や、労働力人口の減少に伴い、「海外販路の拡大」や「外国人観光客向けビジネスの拡充」、「性別・年齢・国籍を問わない人材の活用」を行っている企業に注目が集まっているためでしょう。
また、海外市場での商機拡大や、事業拡大に併せた人材確保に成功している企業は、将来性だけでなく、足元の業績も明るいと見られているようです。
例えば「経営者が優れていそう」には楽天（3位）、アップルジャパン（6位）、サントリーホールディングス（10位）がランクイン。いずれも、海外事業を拡大しようとする企業トップの積極的な事業戦略・リーダーシップが評価されているようです。実際、楽天は海外企業買収に積極的なほか社内の公用語を英語にしています。アップルもハード、ソフトともにグローバル展開で商品が普及しています。サントリーは本格的な海外展開を見据えて創業一族外から新浪剛史氏（元ローソン会長）を社長に抜擢するなど、今後の動向が注目されます。
日本を拠点に海外向けビジネスを展開する企業も、2020年の東京五輪などに照準を合わせ、ハード、ソフト整備に積極的に取り組んでいます。例えば「国際的な競争力がありそう」「将来性がありそう」に、全日本空輸、日本航空、オリエンタルランドなどがランクイン。航空大手2社は海外から日本への航路整備、オリエンタルランドは今後10年で5000億円の投資、外国人観光客に対応できるアルバイトスタッフの育成を図ろうとしています。
一方、生産年齢人口比率の低下による若い働き手の減少、団塊世代層の退職が進む中で、「人材活用」がポイントに。その中で60歳以上のシニア層や女性の活用、多様性を追求するダイバーシティ推進企業、社員がいきいきと働いているイメージのある企業が上位に入っています。例えば「安定して長く働けそう」には、女性活用の先駆者である資生堂が3位、社会インフラとして安定基盤のあるJR東日本が4位。そのほか、「やりがいのある仕事ができそう」「新しいことに挑戦できそう」にオリエンタルランド、本田技研工業、楽天、アップルなどが、「専門性やスキルを高められそう」には三菱商事や日立製作所、武田薬品工業などが上位にランクインしています。