英検は何級から履歴書に記載できるか解説！
正式名称や正しい書き方も紹介

英検を履歴書に書くなら2級以上

英検を履歴書に書くのであれば「2級以上」にしましょう。ただし、転職市場やビジネス市場では、TOEICスコアで英語力を判断するのが一般的です。TOEICを受験したことがある人は、英検ではなくTOEICスコアを優先的に記入することを推奨します。履歴書へのTOIECの書き方や注意点については、以下の記事でも解説していますので、あわせてご確認ください

英検を履歴書に記載するのは、以下のような場合におすすめです。

なお、英検準2級や3級を持っている人でも履歴書に記載すること自体は問題ありません。

しかし、英検準2級は高校中級レベル、3級は中学卒業レベル相当とされているため、英語力をアピールするには説得力に欠けてしまいます。履歴書に英検準2級や3級を記載する場合は、2級取得に向けて勉強中であることや、留学経験や現職で英語を使っているなどの実践的な英語力があることも伝えましょう。

アピールしたい内容は、履歴書の資格欄・自己PR欄や職務経歴書に記載するのがおすすめです。転職エージェントを利用するのであればキャリアアドバイザーに伝えることで、応募先企業に実践的な英語力があることをアピールできます。

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履歴書に英検を記載する際の書き方

履歴書に英検を記載する際の書き方について、以下の3つのポイントを解説します。

履歴書への書き方を間違えると、採用担当者にマイナスな印象を与えたり、一般常識を持っていないと捉えられたりする可能性があるので、事前に記入方法をチェックして記載しましょう。

正式名称「実用英語技能検定」と記載する

履歴書では正式名称の「実用英語技能検定」と記載しましょう。一般的には英検と呼ばれているため、履歴書にそのまま書いてしまうケースもあります。

しかし、履歴書は正式なビジネス書類として扱われるものなので、英検に限らず資格や免許は必ず正式名称で記載しましょう。

履歴書の資格欄に記載する

英検を記載する場所は、履歴書の資格欄です。資格名だけではなく合格したこともあわせて記載しましょう。
たとえば英検2級の場合、資格欄に「実用英語技能検定2級 合格」と書きます。

取得年月を記載する

履歴書に英検を記載する際は、取得日もあわせて書きましょう。英検の取得年月日は合格証書の発行日のことで、「合格証書」に日付が記載されています。

英検の合格証書を紛失した場合は、英検のサイトから、過去に受検した合否の確認や、合格証明書の再発行ができます。なお、合格した年月によって、確認方法が異なるので気を付けましょう。過去に受験した英検の合否はこちらから確認可能です。

【あわせてチェック】履歴書に英検を書いたら、合格証明書も提出しないといけない？

履歴書に英検を記載する際に知っておきたいこと

履歴書に英検を記載する前に、以下のことを把握しておきましょう。

事前に記載する際のポイントを把握しておくことで、企業に英検やほかの資格を効果的にアピールできる可能性があります。それぞれ詳しく解説します。

何年前に取得した英検でも記載してよい

英検には有効期限がないので、何年も前に取得した場合も履歴書に記載して問題ありません。英検は一度取得したら半永久的に履歴書に書ける資格です。また、資格を持っていることだけではなく、取得のために努力した姿勢も含めて評価されることがあります。

しかし、英検を取得してから年数が経っていると、英語を使っていなかったり勉強していなかったりする期間が長いのではと思われるかもしれません。英語を必要とする企業を志望する場合は、取得後に語学力の維持に取り組んでいることをアピールしましょう。

例えば、以下のように伝えます。

以上のようにアピールできると企業は継続して英語力の向上に取り組んでいることを理解できるため、履歴書への記載やエージェントへの伝達がおすすめです。

ほかにアピールしたい資格があれば優先する

英検以外でアピールしたい資格があれば優先して記載しましょう。英検は語学力のアピールに有効な資格ですが、すべての企業で語学力が評価されるわけではありません。希望する職種に役立てられる資格や免許を優先して記載するのがおすすめです。

例えば、不動産営業であれば以下のような資格を優先的に書くとよいでしょう。

• ・宅地建物取引士
• ・マンション管理士
• ・賃貸不動産経営管理士

入社したい企業で必須の資格や優遇される資格がある場合は、持っていなくても取得予定であれば、記載することをおすすめします。

TOEICが優先的に評価されることがある

企業によっては、英検よりもTOEICが優先的に評価されるケースもあります。TOEICはグローバルビジネスにおける英語力測定を目的としているテストなので、企業の応募要件・昇格要件になっていることが多いです。

とくに外資系企業・海外事業を行っている企業はTOEICを重視することがあります。「入社の際にTOEIC○○点以上が必要」「昇格にTOEIC○○点以上が必要」など、グローバルな資格であるTOEICが社内の採用基準・評価制度として使われていることも少なくありません。

しかし、英検も英語力を示す資格であることは間違いないので、英語力のアピールに有効です。TOEICを受験したことがなくても、英検を持っていたら履歴書に書くことをおすすめします。

英検以外で履歴書に記載できる英語関連の資格は？

英語力を証明する資格は英検以外にも、以下のようなものがあります。

それぞれの資格の概要や、履歴書へ書き方を紹介します。

英検S-CBT

英検S-CBTは、英検のオンライン版で試験内容は英検とまったく同じです。従来の英検は受験級によって1回～2回試験が行われますが、英検S-CBTは1日で試験が受けられます。

原則毎週土日に実施しており、年3回しか受験できない従来の英検に比べて受けやすい点も特徴です。

「英語力のアピールで履歴書に書きたいから早めに受験したい」という人は、英検S-CBTを検討しましょう。英検S-CBTを受験し合否結果が出るまでの期間は、受験から約1カ月程度です。

英検S-CBTを取得した場合は履歴書には、英検と同じく「実用英語技能検定◯級 合格」と記載できます。

TOEIC

TOEICは英語力を測る世界共通のテストで、主に以下の2種類があります。

転職では、一般的にTOEIC Listening＆Reading Testのスコアが評価される傾向があります。

履歴書には「TOEIC Listening & Reading Test○○点 取得」と記載しましょう。

TOEICは世界160カ国で実施されている資格試験なので、世界で通用する資格です。外資系企業や海外出張・駐在がある企業などでは、TOEICのスコアが採用基準になっているケースもあります。

GTEC

GTECとは、株式会社ベネッセコーポレーションが実施する英語の技能検定です。年代別に3つのテストを実施しており「話す・聞く・書く・読む」の4技能を測定します。

GTECは英検のように2級・3級と級数ごとに分かれておらず、1技能250点満点・4技能1000点満点のなかで何点取れたかでスコアが決まります。

履歴書には「GTECスコア○○点 取得」と記載しましょう。

技術英検

技術英検は、日本能率協会（Japan Management Association）JSTC技術英語委員会が運営している英語検定の一つです。科学技術分野の英語に特化した資格試験で、論文や企画書・マニュアルを書く仕事に活かせます。もともとは工業英検という名称でしたが、2020年に技術英検に変わりました。

技術英検には3級・2級・1級・プロフェッショナル（準プロフェッショナル）の4つの級があります。プロフェッショナルの場合、150点満点中75点以上が合格基準です。

履歴書には「技術英語能力検定○○合格」と記載しましょう。ただし、工業英検合格者の場合は「工業英語能力検定○級 合格」と記載してください。

履歴書に英検を書く際によくある質問

履歴書に英検を書く際によくある質問にお答えします。

それぞれ詳しく回答しますので、以下を読んで不明な点を解消しましょう。

TOEICが必要な求人には英検だけで応募できる？

企業によりますが、TOEICが必要な求人に英検だけで応募して書類通過するケースもあります。しかし、入社後にTOEICの取得を求められる可能性があります。

転職エージェントを利用している場合は、英検で応募できるかどうか事前に確認するのがよいでしょう。

英検3級は履歴書に書かないほうがよい？

英検3級でも履歴書に記載して問題ありません。しかし、英検3級は中学卒業レベルに該当するため、英語力をアピールするのは難しいかもしれません。

履歴書に英検3級を記載する場合は英検2級取得予定であることや、取得後に独学で英語を勉強していることをあわせてアピールできると効果的です。

英検とTOEIC両方の持っているならどちらを記載すべき？

英検とTOEICを持っている場合は、両方とも記載して問題ありません。英検もTOEICも英語力を判断できる有名な資格です。どちらか一方を選んで記載するのであれば、スコアが高いほうを優先的に書きましょう。

例えば、英検準2級とTOEIC550点を取得しているなら、優先的に記入すべきなのはTOEICのスコアです。どちらのスコアが高いかは、語学能力の国際指標であるCEFRをもとに判断可能です。TOEICスコア550点以上は英検だと「2級」に該当するレベルとされています。
また、両方のスコアが同じ場合、ビジネスシーンではTOEICのほうが優先的に評価をされるケースが多いため、TOEICをアピールすることをおすすめします。

CEFRと各資格の対照表はこちら

英検のCSEスコアって何？

英検のCSEスコアとは、英検を国際的な指標で判断できるように作られた評価制度のことです。英検は日本の試験で国内では認知度の高い資格ですが、外国ではあまり認知されていません。日本と外国で英語力に関する評価基準は異なるので、適切に評価されないことがあります。

そこで英検を世界と同一基準で判断するために、2016年にCSEスコアが取り入れられました。CSEスコアは英検の成績表に記載されており、自身で確認できます。

履歴書に英検の内容を書くと、合格証明書も提出しないといけない？

頻度としては多くありませんが、企業によっては英検の合格証明書の提出を求められるケースもあるので、応募後に指示がある場合は提出しましょう。例えば、資格手当を支給している会社などでは、合格証明書が求められるケースがあります。万が一、証明書を紛失した場合は応募先企業に相談するか、再発行をしましょう。

資格がないと英語力をアピールできない？

募集要項に資格必須の記載がある企業は、資格がないと書類審査が通らないケースが多いです。しかし、日常的に英語を使っていることをアピールできれば、資格がなくても評価してもらえる可能性があります。

例えば、留学や業務で英語を使っていた経験がある場合、履歴書の資格欄には記載できませんが、自己PRや職務経歴書でアピールできます。

スキルや語学力を強調できる履歴書テンプレートはこちら

自己PRで英語を活用したエピソードを記載することで、英語力があると企業から判断されるでしょう。

自己PRでうまくアピールするには、書き方を把握しておくことが重要です。自己PRの書き方については「自己PRの例文と書き方」で詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください。

履歴書で英検を書くか、どの職種で活かすか？を迷ったら、キャリアアドバイザーにご相談ください

英検は2級以上で履歴書に書くのがよいでしょう。ただし、TOEICの受験経験があり、英検のスコアと同等以上の場合は、TOEICスコアを優先的に履歴書に記載するのがおすすめです。

履歴書には以下のポイントを押さえて記載しましょう。

履歴書に英検を記載することで英語力をアピールできますが、転職に成功するには英語をどのように会社で活かすかを書類や面接で伝えることも重要です。

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