
履歴書
履歴書の職歴欄にアルバイト経験は必要?書き方と意識するポイント
転職活動で、履歴書に記載する重要な情報のひとつが職歴です。職歴を書く際にアルバイト経験も書いたほうがよいのだろうかと疑問に感じる人もいるのではないでしょうか?
本記事では、履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書く必要があるのか、職歴をどのように書けばよいのかなど、履歴書を作成するときに知っておきたいポイントを紹介します。
この機会に疑問点を解消し、自信を持ってこれまでの経験をアピールしましょう。
ツールを使って履歴書を簡単作成
履歴書を作成する(無料)履歴書の職歴欄にアルバイト経験は書いたほうがよい?
基本的に、卒業後のアルバイト経験はすべて書きましょう。アルバイトも職歴のひとつであり、履歴書の職歴欄にはこれまでの職歴を漏れなく記載するのが原則だからです。
特定のアルバイト経験を書かなかったことで職歴に空白期間が生じ、選考で不利になるリスクもあるでしょう。
そのため、アルバイト経験は自分の職歴を正しく伝えるためにも漏れなく書くことをオススメします。
dodaでは、履歴書を簡単に作成できるツールや、履歴書テンプレートを用意しています。これから履歴書作成される方は、効率的に書類を作成するためにもぜひ活用ください。
履歴書の職歴欄に書かなくてもよいアルバイト経験とは?
すべてのアルバイト経験を職歴欄に書くのが基本ですが、状況によっては書かなくてもよいケースがあります。代表的な例は以下の2つです。
- 就業期間が1ヵ月以内のアルバイト
- 学生時代のアルバイト
それぞれどのようなものが該当し、なぜ書かなくてもよいかを紹介します。
就業期間が1カ月以内のアルバイト
基本的に、中途採用では前職の職務経歴やスキルが重視されることから、就業期間が1カ月以内のアルバイトを記載しなくても問題ありません。
ただし、記載しないことで職歴に3カ月以上の空白期間が生じる場合は、離職期間が長い印象を与えてしまうため、記載したほうがよいでしょう。
なお、就業期間が1カ月以内のアルバイトの経験が多くすべてを書ききれないときは、「単発アルバイト◯件」のようにまとめて書くのもひとつの方法です。
学生時代のアルバイト
職歴は最終学歴卒業後の職務経験を書くものであるため、学生時代のアルバイトを書く必要はありません。選考でも、学生時代のアルバイト経験は職歴に含まれません。
そのため、職歴欄に卒業後のアルバイト経験をすべて記載するのが基本といえます。
ただし、応募した職種と関連性が深くアピール材料になる、卒業後に雇用形態問わず就業していない、新卒で入社した会社を短期間で離職した場合は、職務経歴として学生時代のアルバイトを記入してもよいでしょう。
アルバイト経験を履歴書に書くときの書き方とポイント
履歴書にアルバイト経験を書くときに意識したいポイントがあります。ここでは、ぜひ押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
- 1. 入社年月・社名・雇用形態を明記する
- 2. 業務内容を簡潔に記す
- 3. 退職年月を記す
どのように書けばよいか詳しくチェックしていきます。
1. 入社年月・社名・雇用形態を明記する
ほかの職歴と同様に、アルバイト経験を書くときも最初に「入社年月」「社名」「雇用形態」を明記します。具体的な書き方は以下のとおりです。

採用担当者が正社員経験と勘違いしないように、アルバイトであることを明記することを忘れないようにしましょう。各項目は履歴書のテンプレートに記載されている指示に従って書けば問題ありません。
2. 業務内容を簡潔に記す
続いて、入社年月・社名・雇用形態を記した直下の行に、業務内容を簡潔に書きます。例を挙げると以下のとおりです。

詳しい仕事内容は、履歴書と同時に提出する職務経歴書に記載します。履歴書の記入欄は限られているため、企業の事業内容と自分が担当していた業務の内容を一言で簡潔にまとめましょう。
3. 退職年月を記す
業務内容を記した直下の記入欄に、退職年月と理由を簡潔に書きます。退職年月・理由を含めた職歴の主な書き方は以下のとおりです。

履歴書の退職理由は、「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」のように定型文で書くのが基本です。具体的な理由を書く必要はありません。
家庭の事情や自発的な転職による退職は「一身上の都合」、会社の人員整理や事業所閉鎖による退職は「会社都合」です。ただし、退職理由を補足して伝えたい場合は職歴欄に記載しても問題ありません。
在職中の場合は、「在職中」「現在に至る」と書き、まだ働いていることがひと目で分かるようにしましょう。
履歴書の職歴欄以外でアピールする方法
転職でアピールする方法は、履歴書の職歴欄に書く以外にもあります。具体的なアピール方法は、以下の2つです。
- 習得したスキルや実績を自己PRに盛り込む
- 入社したい意欲を志望動機に記載する
それぞれどのようにアピールできるのかを紹介します。
習得したスキルや実績を自己PRに盛り込む
アルバイトを通じて習得したスキルや実績は、自己PRに盛り込めます。自己PRでスキルをアピールするときは、具体的なスキルを書いた後に、それを裏づける具体的なエピソードを書くのが基本です。
その際に、アルバイト経験をエピソードとして盛り込めるでしょう。エピソードは数値化して誰でもイメージできるように盛り込むのが効果的なため、まずは自分がアルバイトで何を担当していたか、どのようなことを意識していたか、その結果どのようになったかを可視化してみましょう。
自己PRの例文と書き方|履歴書・職務経歴書・面接で使える書き方・伝え方を解説
入社したい意欲を志望動機に記載する
もし、応募先企業で担当する職種に直結する経験がない場合は、入社したいという意欲を伝えられます。入社後にどのようなことをやりたいと考えているのか、将来のキャリアプランとして何を考えているのかを盛り込みましょう。
入社意欲を伝える際は、自分のやりたいことやキャリアプランを実現するためには、応募先企業に入社する必要があることを伝えます。
「どこの企業でもよいのではないか?」と思われないためにも、応募先企業の強みやビジョン、力を入れている分野を絡めるのが効果的です。
履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書くときによくある質問と答え
実際に履歴書の職歴欄を書いていると、さまざまな疑問が浮かぶものです。ここでは、よくある疑問として以下の5つを紹介します。
迷わず履歴書を書き進めるためにも、この機会に確認しておきましょう。
離職中のアルバイト経験も書いたほうがよいですか?
アルバイト経験はすべて漏れなく職歴欄に書くのが基本であるため、離職中のアルバイト経験もきちんと書きましょう。「入社年月」「企業名」「雇用形態」「職務内容の概要」「退職年月」を書きます。
例外として、1日限りの単発アルバイトや1カ月以内の短期アルバイトであれば、書かなくても問題ありません。ただし、書かないと空白期間が長くなる場合は、記載したほうがよいでしょう。
短期間のアルバイト歴が多く書ききれない場合はどのようにしたらよいですか?
履歴書の職歴欄にすべてのアルバイト経験を書ききれない場合は、「ほか2社」のように一部をまとめて書く方法があります。また、「2020年12月までアルバイトとして◯社に在籍」と省略してもよいでしょう。
「2020年 4月 株式会社◯◯ 入社(2023年1月退職)」のように、入社と退職を1行にまとめてスペースを確保するのもひとつの方法です。
すべてのアルバイト経験を書ききれない場合は、職務経歴書に詳しく記載することで、経験やスキルをアピールする方法もあります。
詳しい記載方法については、以下のコラムも参考にしてみてください。
Q.履歴書に職歴を書ききれない場合、どこまで書けばいい?対処法を解説
ダブルワーク経験がある場合はどのようにすればよいですか?
アルバイトの掛け持ちでダブルワークになっていた期間がある場合も、通常と同じように時系列で書きます。ダブルワークであったからといって、特別な書き方をする必要はありません。
採用担当者は履歴書をチェックした際、在籍期間が被っていればダブルワークであったと判断できるでしょう。面接などで質問されたときは、その旨を回答すれば問題ありません。
アピールしたいポイントが多い場合はどのようにすればよいですか?
履歴書の職歴欄はスペースが限られています。そのため職歴を通じて経験やスキルをアピールしたい場合は、「詳細は職務経歴書に記載」と書き、採用担当者に職務経歴書を見てもらうのがオススメです。
履歴書に詳しく書くと読みにくくなるため、詳細は職務経歴書に書くように徹底しましょう。
派遣社員として働いた経験も書けますか?
派遣社員としての就業経験も立派な職歴です。まずは派遣会社に登録した年月と派遣会社名を書きましょう。
その後、直下の欄に派遣先の会社名と業務内容を書きましょう。最後に退職年月と退職理由を書くのは、ほかの職歴と同様です。
ただし、派遣期間が終わったために退職したときは「派遣期間満了により退職」と記します。正社員やアルバイトなどとは異なるため覚えておきましょう。
派遣社員経験の詳しい記載方法については、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
アルバイト経験を職務経歴書に書くときのポイント
書類選考に応募する場合、履歴書と職務経歴書をあわせてで提出するのが基本です。アルバイト経験を職務経歴書に書く場合は、以下のように記載するとよいでしょう。
それぞれのポイントを詳しく紹介します。魅力的な職務経歴書を書くためにも、この機会に確認しておきましょう。
基本的な書き方は正社員経験と同じで、履歴書に書いた内容をさらに深掘りして書きます。詳しい書き方は、以下の記事も参考にしてみてください。
Q.アルバイト経験のみでも職務経歴書に書いていい?書き方やテンプレートは?
社名や勤務期間などの基本情報を最上部に記載する
まずは最上部に勤務期間や社名、雇用形態などの基本情報を記します。職務経歴書には履歴書より詳しい情報を書くのが基本で、社名・勤務期間以外に盛り込みたい内容は以下のとおりです。
- 会社の事業内容
- 従業員数
- 売上高
- 資本金の金額
どのような企業で働いていたのかが分かるように明確に記入しましょう。
担当していた業務の内容や自分のスキルを箇条書きで記す
基本情報を書いたら、続いて自分が担当していた業務内容を箇条書きで簡潔に記します。
小売店で働いていた場合を例にすると、「品出し」「売り場レイアウトの考案」「新人教育」のように分かりやすく書きましょう。
さらに、これまでの実績や取得した資格なども箇条書きで簡潔に記します。例えば「担当していた売り場の売り上げが先月に比べて10%増加」のように数値化して書くと伝わりやすいためオススメです。
資格も「日商簿記検定 2級」「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」のように箇条書きで記すのが基本といえます。
転職後にどのように活かせるかを簡潔に盛り込む
最下部に自己PR欄を用意し、自分のスキルや経験を転職してからどのように活用できるかを簡潔に示しましょう。まずはアピールしたいポイントをひとつ決め、そのことを詳しく書くのがオススメです。
「顧客が安心して購入できるよう、ていねいな商品説明で購入促進」のように書くとよいでしょう。
そのうえで、具体的なエピソードを盛り込むと説得力のある自己PRになります。
履歴書・職務経歴書の書き方に迷ったときはテンプレートを活用しよう
企業に応募するための履歴書や職務経歴書を作成する際、書き方に迷うことがあります。そのようなときは、テンプレートを活用するのがオススメです。
テンプレートを利用すればどこに何を書けばよいかが明確に分かるため、スムーズに書き進められるでしょう。
dodaでも転職活動に使える履歴書や職務経歴書のテンプレートを用意しています。以下のページからダウンロードできるため、ぜひ活用してみてください。
dodaでは、履歴書や職務経歴書を簡単に作成できるツールも用意しています。ぜひ活用して効率的に書類作成を進めてください。
まとめ
これまでのアルバイト経験は、伝え方次第ではアピールにつながります。そのためには、職歴欄だけではなく、自己PRや志望動機を通じて自分のスキルや熱意・入社意欲をアピールすることが大切です。
応募書類の書き方で悩んでいるなら、転職エージェントに相談するのがオススメです。転職エージェントにはプロのキャリアアドバイザーがいるため、あなたの強みをアピールできる応募書類を作成するためサポートします。
- doda履歴書作成ツールで履歴書を簡単作成!
- 履歴書を作成する(無料)
- 質問に答えるだけでカンタンに職務経歴書作成ができる!
- レジュメビルダーで書類作成する
- 転職活動のスタートはまずここから
- 会員登録する
この記事を監修したキャリアアドバイザー

【経歴】
2022年にパーソルキャリア株式会社へ入社し、キャリアアドバイザーとして、公務員の方々(中央省庁・県庁・市役所・区役所・教員・警察官など)のサポートをしております。一人ひとりが後悔のない転職活動となるようにご支援できたらと考えております。
【メッセージ】
「転職活動ってどのように進めるんだろう」「自分はどんな業界・職種で内定をもらえるんだろう」「どんな経験・スキルが評価されるんだろう」と、さまざまなお悩みを持たれた方がいらっしゃるのではないでしょうか。おひとりで悩んでも解決が難しいとき、キャリアカウンセリングにお越しいただくことで、転職やご自身のスキルについて発見があるかもしれません。ぜひ、dodaのキャリアアドバイザーへご相談ください。
- 履歴書・職歴書