Q.履歴書に職歴を書ききれない場合、どこまで書けばいい?対処法を解説
転職回数が多すぎて、履歴書の職歴欄に書ききれません。一部を抜粋するなどしても問題ないのでしょうか。この場合どこまで職歴を記載するのが正解なのか教えてください。(45歳/男性)
A.履歴書の職歴欄にはすべて記載するのが理想的ですが、書ききれない場合は省略も可能です。
履歴書には原則、就業期間が短くても職歴をすべて記載することが望ましく、部署異動や昇格なども書きます。欄が足りない・書ききれない場合は、まずは職歴を収める工夫をしてみましょう。
履歴書に職歴が書ききれないときの対処法
うまく情報を収めるには、職歴の欄が多い履歴書を使う、学歴を一部省略してスペース調整するなどもひとつの方法です。また職歴を書く際は、通常1社につき入社と退社年月を2行に分けて記載するところを、同じ行に収めることでスペースを作ることができます。それでも書ききれない場合は、職歴を省略しましょう。
通常の職歴記入例それでも履歴書の職歴欄にすべてを書ききれない場合は、直近の3社程度についてのみ詳細に記載しましょう。それ以前の職歴は、だいたいどういう仕事をしてきたのかが分かるように、大まかに記載してください。記載方法の例を挙げると、「卒業後○○年まで、主に建設業と運送業に従事し、基礎の型枠と防水工事を行う会社に3社、倉庫管理の会社に5社在籍」というように記載します。「詳細は職務経歴書に記載」などと添えておくとよいでしょう。
書ききれない場合に省略した職歴例②一方、職務経歴書には枚数制限がないため、すべての職歴を記載する必要があります。履歴書に詳細を記載できなかった職歴も記載してください。職務経歴書では、意図を持って一部の職歴を省いたり、転職回数を減らしたりすると、経歴詐称に当たります。入社後行う保険や年金、年末調整などの手続きによって発覚することもあります。悪気がなくても重い処分を下される恐れがあるので、職歴は一つひとつしっかり記載してください。
転職を繰り返し、職歴を覚えていない場合はどうする?
転職回数が多くすべての職歴を覚えていない場合は、ハローワークや日本年金機構などで調べられます。退職してから時間が経っていたり、在籍期間が短かったりすると、覚えていないこともあるかもしれません。しかし、あいまいなまま経歴を記載して間違っていた場合、経歴詐称に該当する恐れもあります。そのため、上述した内容できちんと職歴を調べ、正しく記載することをおすすめします。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加藤 良介
【経歴】
住宅メーカーで営業を5年経験したのち、現職で15年以上人材サービスに携わっています。エリアは関東、関西、領域はIT、医療、販売・サービス等幅広く経験し、現在は管理職として、企業の採用支援・個人の転職支援双方に関わっています。
【メッセージ】
世の中の変化にともない、はたらくことへの、「迷い」「不安」が増し、「もやもや」が増えていると感じています。そんなもやもや解消のお手伝いができればと思っています。
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