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履歴書

履歴書の学歴・職歴欄の正しい記入法~見本(サンプル)・作成のコツ~

ここでは履歴書の中の「学歴」「職歴」「賞罰」の正しい書き方と、「学歴・職歴欄」から採用担当者が何を読み取ろうとしているのかを解説します。学歴や職歴は故意ではなくても間違ってしまうと学歴詐称や経歴詐称となることもあるので特に注意が必要です。学校名や学部・学科名、企業名や勤続年数などはすべて正確に記入しましょう。履歴書の書き方はこちら。

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1.学歴・職歴欄を書くときの基本ルール

履歴書の「学歴・職歴欄」は、あなたがいつどこでどのような教育を受け、どのような仕事をしてきたのかを伝えるためのものです。入学・卒業、入社・退職の年月はもちろん、雇用形態も正確に記入しなければなりません。分からなくなってしまいがちな入学・卒業年月は自動計算機能を使って確認しましょう。

▼▽正しい学歴・職歴欄の記入例

▽正しい学歴・職歴欄の記入例

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2.学歴の正しい書き方とポイント

学歴の正しい書き方とポイント

履歴書の学歴の書き方

学歴の正しい書き方とポイント

  • 学校名、学部・学科名は省略しない
  • 原則として高等学校(入学)から記入する
  • 入学・卒業の年は和暦か西暦表記のいずれかに統一する

学歴欄の1行目には「学歴」と中央に書き、その次の行から実際の学歴を書き始めましょう。学歴をどこから書くかに明確な決まりはありませんが、高校以降は義務教育ではないため、どのような高校にいつ入学し、何年間で卒業したのかが一目でわかるよう、高校入学から書くのが一般的です。「〇年△月 〇〇高等学校 入学」「〇年△月 〇〇高等学校 卒業」と、入学・卒業の年月とともに記入します。学校名は略さずに正式名称で記入する必要があるため、「高校」ではなく「高等学校」と書きます。また、学部名や学科名についても、省略せずに正式名称を記載するようにしましょう。

大学・短大・専門学校も入学と卒業の両方を省略せずに、正式名称で学校名、学部や学科・専攻までを記入し、採用担当者にあなたがどんな分野を学んできたかを理解してもらいましょう。

応募先の仕事で活かせる研究テーマなどはさらに詳細に記入するのもよいでしょう。卒業時は「卒業」と記入し、大学院の場合は「修了」と書きます。

学歴に中退がある場合は、「家庭の事情により中途退学」などと、簡潔に書くとよいでしょう。中退のことを書くか、書かないかで思い悩むかもしれませんが、空白期間があると、面接の場などでその理由の説明を求められることになります。また、中退を卒業と偽ることは学歴詐称になってしまうので、うそや間違いのないように正しく書きましょう。

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3.職歴の正しい書き方とポイント

▼職歴の正しい記入例

履歴書の職歴の正しい記入例

職歴の正しい記入例

  • 短期間しか勤務していない場合でも、職歴はすべて正確に書く
  • 社会人経験をベースに記入し、所属部署、雇用形態を明記する
  • 入社・退社の年は和暦か西暦表記のいずれかに統一する

学歴と同様に、職歴欄も1行目には「職歴」と書き、その次の行から今までの職歴をまとめます。職歴は時系列で、短期間しか勤務していない場合でもすべて正確に書きましょう。「株式会社」を「(株)」などと省略せず、また、社名だけでなく所属部署も正式名称で明記します。部署異動や昇格があった場合には、その旨も記入してください。応募する職種に関連する職務内容があれば、採用担当者の目に留まりやすいように「商品開発に従事」など、簡単な仕事内容を加えても構いません。企業の合併・買収などで社名が変わった場合は「○○株式会社(現△△株式会社)」と記入します。

正社員以外の勤務の場合は、「契約社員」などと書いて雇用形態を明記します。派遣社員の場合は、「○○(派遣会社名)より△△(派遣先企業名)に派遣」などとして、派遣元と派遣先を明記します。アルバイトでの勤務については、社会人になってからの就業期間が長い場合は記入するのが一般的です。アルバイトでの職務内容と応募先企業での職務内容が近い場合はプラスに働くこともあります。短期間のアルバイトに関しては原則として記入する必要はありません。

また、転職活動が長引いた、病気で療養中だったなどの理由で無職の期間(ブランク)があっても、ここでは書かなくてもよいでしょう。面接などで聞かれた場合に、しっかり答えられればOKです。ただし、留学をしていた、介護をしていたなど、応募企業に対してアピールになる、もしくはやむを得ない理由での空白期間は「〇年△月 □□に1年間留学」などと理由を明記しておいたほうが親切です。

退職理由は「一身上の理由により退社」と書くのが一般的で、具体的な理由は書かなくても問題ありません。すでに退職日が決まっている場合などは「退職予定」と書きます。職歴の最後には「現在に至る」と記入しましょう。賞罰がないときは、「経歴はこれで終わりです」ということを示すために、「以上」と右詰めで記入します。

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▼部署異動・昇格をしているときの職歴の正しい記入例

部署移動・昇格をしているときの職歴の正しい記入例

▼社名が変わっているときの職歴の正しい記入例

社名が変わっているときの職歴の正しい記入例

▼雇用形態が正社員以外の場合の職歴の正しい記入例

雇用形態が正社員以外の場合の職歴の正しい記入例1
雇用形態が正社員以外の場合の職歴の正しい記入例2

採用担当者の目

社名や職種から仕事に対する向き合い方・スタイルが見える

採用担当者は学歴・職歴欄の学校名や会社名を見て、知名度や会社規模で単純に評価を下すわけではありません。採用担当者が重点的にチェックするのは、特に職歴の背景にある仕事への向き合い方やスタイルです。書類選考をする人は人事採用のプロ。所属していた会社の業種や規模、経験職種を掛け合わせることで、どのような働き方をし、どのようなスキルを積んできたのかをある程度、想像できるのです。


例えば、大手メーカーで働いた経験がある場合、「社内のコミュニケーションが上手かもしれない」「安定性のある仕事を志向している可能性がある」などと考えます。ベンチャー企業での勤務経験があるなら「多種多様な業務をひとりでこなすことができるだろう」「成果が目に見える仕事をしたいのかもしれない」などと想像するわけです。そのうえで、自社で求めている人材像と照らし合わせて、学歴・職歴欄に対する評価を行っているのです。また、業種・職種の変更をともなう転職を経験している場合には、キャリアチェンジの理由も読み取ろうとします。

4.賞罰の正しい書き方とポイント

▼賞罰がない場合

履歴書の賞罰の正しい書き方 ない場合

▼賞罰がある場合

履歴書の賞罰の正しい書き方 ある場合

賞罰の正しい書き方とポイント

  • 賞罰がない場合は、賞罰の項目を作らない、もしくは「なし」と書く
  • 賞の場合は、全国優勝や国際レベルの大会を基準として書く
  • 罰の場合は、略すことなく必ず記入する

賞罰とは文字通り、受賞経験と犯罪歴のこと。何もない場合はあえて賞罰の項目を作って記入する必要はありません。賞罰欄がある履歴書を使う場合や、賞罰欄を作る場合は「なし」と必ず書きます。

賞の場合、国際レベルの大会や競技での入賞、国内大会なら優勝か準優勝を記入の対象とするのが一般的です。該当するものがあれば「第〇回 △△大会 優勝」などと書きます。チーム競技なら、チーム内での地位や位置を勘案して書きましょう。文化活動も、国際レベルの展覧会などが対象になります。少しでもプラスになる要素があれば、履歴書に書きたい気持ちは分かりますが、知名度の低い国内の大会については、たとえ優勝しても、記入するのはやめておいたほうが無難です。

罰の場合、該当するものがあれば略すことなく必ず記入しましょう。賞罰の「罰」は刑法犯など、過去に犯罪歴がある場合が対象です。ただし、未成年時の少年犯罪、交通違反の免許証の減点など「行政罰」は記入の対象にはなりません。刑法犯の罰の場合は、「〇〇罪 懲役△年、執行猶予□年罰 刑期終了」というように書きます。犯歴(罰)を隠して「なし」とした場合、経歴詐称に問われることもあるので、決して略さず、正直に記入しましょう。

賞罰を書き終えたら、「経歴はこれで終わりです」ということを示すために、「以上」と右詰めで記入します。

履歴書の賞罰とは?個人情報はどこまで伝える必要があるのでしょうか?

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5.学歴・職歴欄の書き方についてのQ&A

履歴書の学歴・職歴欄を記入する際に、よくある疑問・質問をQ&A形式でまとめました。「これはどう書けばいいんだっけ?」「こんなときは?」と思ったときはすぐにチェックしてみてください。きっとあなたの疑問が解決されるはずです。

こちらもチェック! 書類選考に受かる・採用担当者の目に留まる履歴書の正しい書き方

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