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キャリアの相談室

事務から転職したい。事務経験者の強みは?活かしやすい職種は?
【キャリアアドバイザー解説】

公開日:2025/7/14

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事務として働いている中で、ふと転職を考えることがあるかもしれません。しかし、自分にどのような強みがあるのか、どのような職種に転職できるのかイメージが湧かないという方は多いでしょう。

そこで今回は、事務経験者がどんな職種に転職をしているのか、どんな強みを持っているのか、転職活動のポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。どのように転職活動を進めていけばよいのかを把握し、自分に合う転職先探しのヒントを見つけましょう。

監修者:松井 美樹(まつい・みき)dodaキャリアアドバイザー

キャリアアドバイザー:事務経験がある方は、一般的に事務処理能力や傾聴力、正確性が強みとなる方が多いです。同じ事務職への転職の中で転職理由を解決できる企業や、人事・総務などの管理系の職種は強みを活かしやすいでしょう。

この記事から分かること

  • 事務職の方は、事務や管理部門、営業などに転職している
  • 事務職の方が活かせる強みや活かしやすい職種はさまざま
  • キャリアアドバイザーと一緒に、転職理由や向いている仕事を整理しましょう

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事務から転職する人は実際にどんな職種に転職している?

事務職を経験した人はどんな職種に転職しているのでしょうか。dodaエージェントサービスを使って転職した人のデータをもとに、事務職の方のよくある転職先をご紹介します。

※dodaエージェントサービスを使って転職した事務の方の転職先データ 期間:2024年4月~2025年3月まで

事務職の方が転職後に就いた職種

  • 1位

    事務・
    アシスタント

  • 2位

    管理部門

  • 3位

    営業

  • 4位

    販売・
    サービス

  • 5位

    ITエンジニア

事務・アシスタント

事務職の方の転職先として一番多いのは事務職です。「人間関係を変えたい」「雇用形態を見直したい」「休みを取りやすくしたい」など、仕事内容以外の部分を変えたいものの、事務職を続けたいと考える方には良い選択になるでしょう。

また、同じ事務職でも仕事内容を少し変えて転職する人も多いです。例えば、営業事務から経理事務、経理事務から営業事務、営業事務から人事事務などです。事務職への転職は、有効求人倍率が他職種と比べて低い(転職希望者に対して求人の数が少ない)こともあり、事務職であれば幅広く検討するという方が多いのも特徴です。

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管理部門

事務職の次に多い転職先が管理部門です。管理部門には人事や経理、総務、法務といった職種が当てはまり、より専門的な知識が求められることも多く求められることから、「スキルアップしたい」「もっと専門性を高めたい」と考える人に選ばれる傾向があります。

実際には、完全な未経験で管理部門へ転職するのは難しい場合が多く、例えば人事事務から人事担当へ、経理事務から経理担当へといったように、これまでの業務で得た知識や経験をベースにステップアップするケースが一般的です。

また、資格取得は必須ではないものの、経理であれば簿記2級や人事であれば労務に関する勉強をしているなど、専門知識を身につけようとする意欲を示すことも大切です。

細かい数値管理や社内制度の理解、関係部署との調整といったスキルが求められるため、正確性の高さやスケジュール管理能力がある人は、管理部門でも強みを発揮しやすいでしょう。

企画/管理とは【職種図鑑】

営業

営業職と聞くと「ハードルが高そう」と感じる事務職経験者も少なくないかもしれません。しかし、自分の行動が成果に直結するやりがいを求めて、営業職にチャレンジする人も多いです。特に、事務職でサポート役に徹していた方の中には、「もっと目に見える成果を出したい」「自分の頑張りが成果に直結する仕事をしたい」と感じて、営業職への転身を目指すケースが見られます。

また、収入アップを目指して営業職を選ぶこともあります。営業は成果が報酬に反映されやすい職種なので、努力次第で年収アップを実現しやすいのが特徴です。

事務職として納期管理や目標達成を意識して働いていた経験や、顧客対応や社内調整を担っていた経験は、営業職でも十分に活かせるでしょう。

営業とは?【職種図鑑】

販売・サービス

販売サービス職への転職では、事務で培ったコミュニケーション力や顧客対応の経験が強みとなります。特に、電話やメールでのやり取りが多かった人は、接客の基礎となるていねいな言葉遣いや気配りが活かせるでしょう。
ただし、事務職から販売サービス職への転職では、勤務形態や休みの曜日が変わる場合もあるため、それを念頭に置いた上で検討しましょう。

販売サービスとは【職種図鑑】

ITエンジニア

ITエンジニアへ転職する人も一部います。事務職からITエンジニアへの転職を目指す場合、独学でプログラミングやツールの使い方を習得するなど、志望動機や自身で知識を身につける姿勢を具体的に示すことが重要です。未経験から知識ゼロの状態では選考を突破するのは難しく、最低限の自己研鑽は必須といえるでしょう。

エンジニアを目指す上で自己研鑽をしていることが前提ではありますが、事務職としての日常業務の中で業務効率化に取り組んだ経験や論理的に物事を考える力は、エンジニア職で活かせるスキルとして評価されることもあります。

ITエンジニアとは【職種図鑑】

事務経験者の転職理由

  • ・給与を上げたい
  • ・雇用形態(派遣などから)を変えたい
  • ・労働環境を変えたい
  • ・人間関係に不満・不安がある

ここでは、dodaキャリアアドバイザーがキャリアカウンセリングの場で実際によく聞く事務職の方の転職理由を紹介します。
中でも多いのが、給与を上げたいという理由です。事務は昇給の幅が限定的だったり、職務の特性上、働きぶりが評価として還元されにくいと感じる人も多かったりするため、場合によっては事務職以外の選択を視野に活動されることもあります。

また、事務職は派遣や契約社員など正社員以外の雇用形態で働いている人も多いため、正社員としての就業を望んで転職を考える方も多いです。そのほかリモートワークを取り入れている企業や、年間休日が多く残業量の少ない職場を探す方も増えています。

さらに、人間関係の悩みも転職理由の一つです。上司や同僚、さらには関わる他職種のメンバーとの関係にストレスを感じ、良好な人間関係を築ける職場を求める方もいます。求人票からは分からない部分も多いため、面接を通じて職場の雰囲気や働く人々を知ることが大切です。

いくつかの理由をご紹介しましたが、どれか一つのみが当てはまるというよりは、複数の理由があるケースが多いです。転職活動をするときは、何を重視したらよいのか優先順位を決めて転職活動を行うことが大切です。次の仕事はどのように探していけばよいか悩む人は、キャリアアドバイザーにお気軽にご相談ください。

事務職の転職に精通した転職のプロがアドバイス【dodaエージェントサービス】

事務経験者の強みは?活かしやすい職種は?

事務職で働く方の中には、サポート中心の職務の性質から専門性を感じづらかったり、仕事の成果が数値で見えづらかったりすることから、自分には特別なスキルがないと感じている方もいます。しかし、事務経験者には実は多くの強みがあり、それを活かせる職種も多いです。この章では、事務経験者が持つ強みと、それをどのようにほかの職種で活かせるかを解説します。

PCスキル

PCスキルは、事務職ではもちろん、ほかの職種でも活かしやすい強みの一つです。基準としては、ExcelのVLOOKUPやピボットテーブルを使いこなせれば、中級レベルのスキルとして多くの企業で評価されやすいでしょう。さらに、マクロやVBAを駆使できる方は上級レベルのスキルを持っているとされ、専門的な業務での評価につながることがあるでしょう。

自分のPCスキルをチェックしたい方はこちらから【PCスキルシートのサンプル】

このスキルを活かせる職種

各種事務、IT事務、IT関連の職種など

コミュニケーション能力

事務職は社内外問わず、さまざまな方と関わる機会が多いため、コミュニケーション能力が求められる場面が多いのではないでしょうか。コミュニケーション能力は、事務だけでなくさまざまな仕事でアピールできる能力です。普段、どんな関係者とやりとりをしているか、業務を進めるためにどんなコミュニケーションを取りながら仕事を進めているか、一度、整理してみるとよいでしょう。
コミュニケーション能力は、転職先での新しい人間関係の構築や業務の円滑な進行に役立つため、どの職種でも重視される傾向があります。

このスキルを活かせる職種

事務、営業職、管理部門など

マルチタスク力

事務職では、多岐にわたる業務を同時にこなすことがしばしば求められます。先回りして業務を進める意識が身についているため、複数のプロジェクトを同時進行する必要がある職種で重視されやすいです。
複数のプロジェクトやメンバー管理をする際に必要なスキルとして評価されやすいでしょう。

このスキルを活かせる職種

各種事務、営業職、プロジェクト管理など

【職務内容別】事務経験者の強みと活かしやすい職種

そのほか、職務の特性上、事務職経験者が強みとしてアピールしやすいスキルと、そのスキルを活かしやすい職種について一覧にまとめました。経験のある種類の強みと活かしやすい職種を確認してみましょう。

種類 強み 活かしやすい職種
事務職
全般
基本的なPCスキル(Excel・Word)がある、業務が正確、事務処理のスピードが速い、マルチタスク能力がある、コミュニケーションスキルがある、調整力がある 事務職、営業職、販売サービス職、管理部門 など
経理事務 数字に強い、簿記や会計の知識がある、データ処理が正確、細かい作業が正確 経理事務、経理職
人事事務 求人対応・採用業務の経験がある、調整力がある、マルチタスク能力がある 人事事務、人事職 など
IT事務 IT事務 PCスキル、ITツール・システムの活用スキル エンジニア、サポート・ヘルプデスク、総務 など エンジニア、サポート・ヘルプデスク、総務 など

今後、どんな仕事を選べばいいか、どんな強みをアピールすべきかお悩みの方はキャリアアドバイザーへ相談してみましょう。

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事務職からの転職を考えたときに押さえておきたいポイント

事務職の方で転職を考えている場合は、まず「転職市場」について情報を集めてみましょう。まずどのような職種や業界が選択肢としてあるのか、そして自分の特性に合った仕事は何かを理解することから始めましょう。

転職活動を進める中で、さまざまな希望条件が出てくるかと思いますが、それらの希望がどこまで現実的にかなうのかを転職市場と照らし合わせながら、優先順位を決めていくことも大切です。

転職活動が不安なら、一人で悩まずにキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。より具体的なアドバイスを受けることができるので、一つひとつのステップとその結果に納得しながら転職活動を進められるでしょう。ぜひ一度ご相談ください。

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