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営業から転職したい!営業経験者の強みは?活かしやすい職種は?
【キャリアアドバイザー解説】

公開日:2025/7/31

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営業職から転職を考える際に、どのような職種に転職するか悩む方は多いのではないでしょうか。営業職としての経験を活かしつつほかの職種に挑戦するか、もしくは同じ営業職で新しい環境に移るかはよくある悩みです。

また、転職活動をする際に何をアピールすれば良いのかを迷う方も多いでしょう。

そこで今回は、営業経験者が持つ強みや活かせる職種について解説します。営業職を続けるかほかの職種に挑戦するのか悩んだときにぜひヒントにしてください。

監修者:鏑木 大輔(かぶらき・だいすけ)dodaキャリアアドバイザー

営業経験がある方は、コミュニケーション力や目標達成力、忍耐力などが評価されやすい傾向があります。営業職以外にも、マーケティング職や人事などが経験を活かしやすいでしょう。

この記事から分かること

  • 営業職の方は、営業職以外に人事・マーケティング・事務職が経験を活かしやすい
  • 営業職の方が活かせる強みや活かしやすい職種はさまざま
  • キャリアアドバイザーと一緒に、転職理由や向いている仕事を整理しよう

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営業からの転職ではどんな職種に転職している?

営業職を経験した人はどんな職種に転職しているのでしょうか。dodaエージェントサービスを利用して転職した人の調査結果をもとに、営業職の方のよくある転職先をご紹介します。

(参考:2024年4月~2025年3月にdodaエージェントサービスを利用して転職した人の調査結果より)

営業職の方が転職後に就いた職種

  • 1位

    営業

  • 2位

    企画・管理

  • 3位

    事務・
    アシスタント

営業

営業職の方が転職後に就いた職種で一番多いのは営業職でした。その中でも、業界や営業スタイルを変えずに転職する人と、業界や営業スタイルを変えて営業職を続ける方に大きく分類されます。

営業スタイルを変えた転職とは、例えばテレアポ中心の営業スタイルから問い合わせ対応中心の営業職になったり、個人顧客中心だったのを法人顧客中心に変えたりすることです。
以下で、それぞれ解説します。

同じ業界や営業スタイルの営業職

これまでと同じ業界や営業スタイルの営業職への転職は、今まで培った業界の知識や経験を活かしやすいため、入社後のギャップが少なく、給与の維持、場合によっては給与アップまで狙える点も魅力です。経験を活かして働きたいものの、今より業界シェアが高い会社に行きたい、給料や待遇を変えたい、人間関係を変えたいといった方がこのタイプを選ぶ傾向にあります。

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異なる業界や営業スタイルの営業職

これまでとは異なる業界や営業スタイルの営業職は、営業スキルを活かしつつ、これまでと仕事の仕方を変えたい方に選ばれやすい傾向にあります。

例えば、新規営業からルート営業に変えたい、クライアントをBtoCの企業からBtoBのクライアントに変えたい、将来性を考えて成長率の高い業界に移りたいなどを希望している方が当てはまります。

営業職は合わないと思っていた方も、業界や営業スタイルを変えることで、働き方や数字の追い方も変わり、経験を活かしつつ自分に合ったスタイルで働くことができる可能性があります。

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企画・管理

営業職の次に多く転職しているのは、企画・管理です。管理部門や企画・マーケティング職などが当たります。その中でも、人事と企画・マーケティング職の2職種について詳しく解説します。

人事

人事職は営業経験者の転職先として人気のある職種の一つです。勤務先での人事との関わりの中で興味を持つ人や、新卒時代から人事へのあこがれがあり、挑戦する人も多い職種です。
特に採用担当は採用目標の達成に向けて、現場の社員や経営陣・人材会社と連携しながら仕事を進めていくといった点が営業と親和性が高く、コミュニケーション力やヒアリング力、目標達成力などを活かしやすいでしょう。

企業の根幹を支える人材採用や組織開発などに携われることにやりがいを感じる人も多い職種です。

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企画・マーケティング

企画・マーケティング職もいつかは挑戦してみたいと思っている人が多い職種です。
市場調査を通じて顧客のニーズを把握する力や、企画をプレゼンテーションする力、戦略立案力など営業職の強みも活かしやすいです。

企画・マーケティング職と一口に言っても、営業企画や販促企画、Webマーケティング、イベント企画など幅広い仕事があります。自分がどんな仕事に興味があるのか、どんな仕事だと経験を活かしやすいのか整理してみることをおすすめします。

一方で、企画・マーケティング職は社内の異動や経験者を中途採用でケースも多く、未経験者向けの求人は競争率が高いのが実態です。企画・マーケティングに関する勉強をする、副業をしたり社内のプロジェクトに参加したりして企画・マーケティング職に近い経験を積んでみる、社内異動に手を挙げてみるなど準備をしておくことも大切です。

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事務・アシスタント

事務・アシスタント職も営業経験者の転職先として人気の職種の一つです。コミュニケーション能力や調整力、資料作成力、マルチタスク処理能力などは、事務職でも高く評価されるポイントです。転職活動では、事務職を志望する理由や、事務処理能力などを尋ねられることが多いため、準備して臨むようにしましょう。

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営業経験者の強みは?活かしやすい職種は?

営業経験者には、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力など、さまざまな強みを持っている人が多くいます。この章では、営業経験者が持っている可能性のある強みを紹介し、それらを活かしやすい職種についても解説します。自分にどんな強みがあるのかイメージできない方は、ぜひ参考にしてみてください。

ただし、強みは人それぞれ異なるため、営業経験者であってもご紹介する強みに当てはまらない場合もあります。あくまでも自分の強みを見つける参考としてお役立てください。

営業の自己PR例文サンプルはこちら

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は営業経験者の大きな強みです。営業の仕事を通じて、顧客のニーズを的確に把握し、分かりやすく説明する力が身についていることが多いでしょう。この能力は、顧客対応はもちろん、社内や部署内での連携にも大いに役立ちます。営業の経験を通じて培ったコミュニケーションスキルは、どのような職場でも活かせるでしょう。

このスキルを活かせる職種

カスタマーサポート、人事、教育関連など

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提案力・プレゼンテーション能力

提案力やプレゼンテーション能力は、商品やサービスを魅力的に伝え、相手の心を動かす重要なスキルです。ただ情報を伝えるのではなく、相手の課題や興味に合わせて論理的かつ魅力的に訴求する力が鍵となるでしょう。
経営層への企画提案や社内研修をはじめ、さまざまな業務でも活かせるスキルのため幅広い職種で重宝されるでしょう。

このスキルを活かせる職種

コンサルタント、企画・マーケティング職、プロダクトマネジャー、研修講師など

関係構築力

顧客やチームメンバーとの信頼関係を育む力は、営業で成果を上げる上で鍵となるスキルです。相手と良好な関係性を築いていくための力は、他職種でも評価されます。複数のステークホルダーを巻き込み業務を進めた経験も転職で評価されやすいでしょう。

このスキルを活かせる職種

コンサルタント、カスタマーサクセス、人事、マーケティングなど

情報収集力

営業では商材や顧客ニーズ、競合動向など幅広い情報を集め、戦略を立てる過程で、情報収集力が磨かれます。この力はマーケティングや新規事業開発など、実態をもとに戦略を立てる仕事でも非常に役立つでしょう。また、業務の中で、Web上の情報だけでなく、顧客や現場での生の声を集めることもあるでしょう。このように、必要な情報をあらゆる方法で集める力は、さまざまな職種で役立つでしょう。

このスキルを活かせる職種

企画・マーケティング職、新規事業開発、営業企画など

論理的思考力

論理的思考力は、顧客の課題を整理・分析し、的確なアプローチ方法を検討する際に役立つスキルです。物事を論理的に考える力は、戦略や企画を立てる際や、マネジメント業務などでも役に立つため、営業職にかかわらず評価されやすいでしょう。

このスキルを活かせる職種

コンサルタント、企画・マーケティング職、プロダクトマネジャーなど

交渉力

交渉力は営業の根幹といえるスキルで、価格調整や契約条件などの折衝を通じ、企業・顧客の両方にとって最適な合意点を導き出します。論理性と柔軟性を同時に働かせる必要があり、相手を尊重しながら自社の利益も確保するバランス感覚が求められます。こうした協調しながら目標を達成する力はどの職種であっても重宝されるでしょう。

このスキルを活かせる職種

人事、購買、財務など

調整力

調整力は、仕事を円滑に進めるために関係者間をうまく調整する大切なスキルです。さまざまな関係者と連携しなければならない業務で特に重宝されるでしょう。社内外を問わず、関係者の立場や状況を考慮しながら調整していくスキルは、営業職以外でもプロジェクト管理やバックオフィス系の職種など、さまざまな職種で活かせるでしょう。

このスキルを活かせる職種

事務、人事、総務、プロジェクトマネジャーなど

営業経験者の転職理由

ここでは、dodaキャリアアドバイザーがキャリアカウンセリングの場で実際によく聞く営業職の方の転職理由を紹介します。

  • ・ワーク・ライフ・バランスを改善したい
  • ・給与や待遇を改善したい
  • ・目標のプレッシャーを軽減したい

企業によっては、クライアント対応により突発的に仕事が入ったり、日中に外回りを行う関係で定時後の社内作業による残業が増えたりして、プライベートの時間が確保しにくいというケースがあります。このような働き方をしている場合は、改善できる環境に転職したいと考える人もいます。

また、今より高い給与を目指す人、より自分に合った給与体系に変えたいと考える人もいます。例えば、成果を出した分、高い給与が欲しいと思う人はインセンティブが大きい会社に、成果によらず安定した給与が欲しい人はインセンティブの金額は少ないものの、給与が安定している会社を選ぶといったケースがあります。

さらに、営業職という特性上、売り上げ目標があるため、達成に向けて行動することがプレッシャーに感じる人も少なくありません。こういった場合では目標へのプレッシャーが少ない職種へ転職を検討するケースが多く見られます。

次の章で、営業職の方が転職したい場合のポイントを見ていきましょう。

営業からの転職を考えたときに押さえておきたいポイント

転職したい理由を整理する

営業職から転職を考える際には、まず「なぜ転職したいのか」をきちんと深堀りし、整理することが大切です。整理することで、自分が転職で重視したいことがクリアになるため、後悔のない転職につながります。

例えば、「数字を追い続けるのがしんどい」「土日にもクライアントから連絡が来て休めない」「評価制度に納得できない」など、転職したい理由は人それぞれです。その不満の原因が営業職そのものにあるのか、働く業界や環境にあるのかを分析することも大切です。

「営業職は自分に合わない」と思っている場合でも、意外と会社や業界、商材を変えることで、自分に合った会社が見つかる場合もあります。営業職への転職であれば、これまでの経験も活かしやすく給料も比較的維持しやすいメリットがあるでしょう。

希望する職種に活かせる経験を洗い出す

未経験の職種に挑戦したい場合は、転職先で活かせる経験をアピールすることが重要です。転職先の仕事とこれまでの経験で親和性が高いものを整理してみましょう。例えば、人事職の中でも採用に携わりたい場合は、営業職として目標数字を追ってきた経験と、採用目標達成に向けて行動するところなどに親和性があるでしょう。

エージェントに相談する

転職すべきか迷っている場合や、自分にはどんな仕事が向いているのか、何を活かせるのか分からないという場合は、キャリアアドバイザーに相談しながら一緒に整理してみるのもおすすめです。まだ転職するか迷っているという人も一度、dodaエージェントサービスのキャリアアドバイザーにご相談ください。もし自分の強み、向いている働き方や企業風土を気軽に知りたいと思っているなら、キャリアタイプ診断もおすすめです。

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