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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.25

公開日:2019/1/28

出産したくて転職!でも復職しても、仕事のブランクや子育てなど悩みは尽きない…

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出産したくて転職!でも復職しても、仕事のブランクや子育てなど悩みは尽きない…

やん 34歳/女性/転職2回目

前職のキャリアアドバイザー時代には、仕事に100%没頭していたやんさん。しかし、結婚することが決まると、連日自宅に仕事を持ち帰る多忙な働き方のままでは無理、と転職を決意。そして、産休・育休・時短勤務と、子育てに理解ある現在の会社に転職。でも、いざ育休明けで復帰するとなると、「前と同じように仕事できるかな?」と急に不安に。今は、そんな不安や焦りを乗り越え、2人のお子さんの子育てと仕事の両立で毎日奮闘中のやんさんです。

人材紹介会社 キャリアアドバイザー
建設会社 営業事務
  • 30代
  • 女性
  • 既婚(子どもあり)
  • 転職理由が不安
  • 仕事の量が多い
  • 結婚・出産・育児

やんさん

大好きな今の仕事を続けたいけど、出産するならここじゃ無理!

——やんさんが転職を決めたきっかけは、「結婚」だそうですね。

はい、結婚が決まって、早い段階で子どもが欲しかったんです。前職での独身時代は、「仕事100%」の生活。周りには「仕事も家庭も100%で合計200!」というスーパーウーマンがたくさんいて、「私も結婚したら、200を求められるんじゃないか。自分も200やろうとしてしまうんじゃないか。でも、そんなスーパーウーマンじゃないことは自分が一番分かってる…」と悩んでました。

——仕事と結婚の両立で悩まれたのですね。

ストレスもなく楽しく働ける職場でしたし、大好きなキャリアアドバイザーという仕事を辞めたくなかったんです。でも、このまま会社にいたら、自分がパンクすることも目に見えていて。それで、仕事のウエイトを軽くしようと事務職への転職を決めました。

——転職活動に不安はありましたか?

30代の転職なので、もちろん不安でした。「事務職は人気で倍率が高く、未経験で30代半ばだとハードルが高い」という現実は、キャリアアドバイザーである自分自身がよく理解していましたから。新しい職場の人にどう思われるのか、受け入れてもらえるのかも不安でした。

——転職活動を始めて不安を感じたことはありましたか?

1年後に結婚が決まっていたので、そこを面接で聞かれたらどうしようと不安でした。子どもがいることをマイナス要素と捉える会社があることは分かってましたし。「出産の予定は?」「妊娠中は戦力ダウンですよね?」という企業のホンネをオブラートでくるんだ質問にどう答えたらいいのか不安になっていました。キャリアアドバイザーとして転職希望者の方々に散々アドバイスしていたはずなんですけどね(笑)。

もし4年間の半分が産休と育休でブランクになったら…会社にとっては迷惑!?

——転職への不安を抱えながらも、ついにワーキングマザーを積極的に受け入れる今の会社に出会えたのですね?

そうなんです。理解のある会社に転職できました。「時短勤務の人こそ、限られた時間でいい仕事をしてくれる」と経営陣が言ってくれる会社です。実際に、1人目を出産した後も復職できたし、今は、2人目の育休中。これからもずっと働いていきたいなと思っています。

——では転職後は、一度も不安を感じずに?

いいえ、入社当時は不安がありました。そのころは、まだ妊娠していなかったんですけど、「子どもはあまり間を空けずに2人以上欲しい。でもそうすると4年間勤めて2年も産休と育休で不在ということもあり得る。会社としたらそんなの迷惑でしかない?」と真剣に悩んでいました。まだ1人目もできていないのに取り越し苦労していた時期ですね。

——そして実際に出産と育休を経験されたんですね

1人目の育休明けで復職してから、急に不安な気持ちが湧いてきたんです。産休前までは、自分が定時で退勤しようとしているときでも、誰かに手伝ってと言われたら、「はい!」って残業もいとわず手助けできたんですけど、今は、保育園のお迎えまであと10分しかないって焦るし。だからみんな気を使って声を掛けてくれなくなったんだ、私はあんなに仕事が好きだったのに、今は何も役に立ってないと思ってへこんでしまったこともありました。

結婚・出産・復職…いろんな経験を積みながら、悩んだ末に見えてきたもの

——育休明けは、元の部署に?

それが、別の部署に。入社当時は、総務で人事関係の仕事をしていたんですが、前職のキャリアアドバイザーの経験が活かせる部署だったのでやりがいがありました。でも私が復職した時期は、元の総務に時短の人が増えすぎて営業事務で復職しました。

——営業事務は初めての仕事ですよね?

復職してペースをつかむのが大変だったのと、初めての仕事だったので、なかなかやりがいが感じられませんでした。「新入社員でもできるんじゃないか」とか「同じことの繰り返しで何も得られないのでは」と悩みました。もしも次に転職することになったらここでの経験はアピールにならないだろうなとか。またまた取り越し苦労ですね(笑)。

——そのモヤモヤは、今も?

いいえ。そのとき上司に「私は、本当にここの部署で必要とされているのか?何のためにここで仕事をしているのか分からない」と訴えたんです。そうしたら「今はしっかり子育てをしてください。会社としても、子育ての間は、時間内で働ける分だけ働いてもらえたらそれでいいんです」と言ってもらえて、なんだかスッキリしました。

——とても子育てに理解のある会社ですね。

そうですね。私自身の考え方も、結婚・出産を経験して少しずつ変わってきたような気がします。キャリアアドバイザーの時代に優先事項や重要度を把握するために、〇△×をつけてリスト化して仕事を進めていたのですが、ふと今は、微妙な△が増えたんだな、と思ったんです。

——微妙な「△」というのは?

やるべきなのが「〇」で、やらないほうがいいのが「×」。「△」は、そのどちらでもない「今は分からないから保留」ですね。20代のころは、すぐに目に見える成果を求めて〇だけやってましたけど、今は、△にもやってみる価値があるかもしれないと思うようになりました。人生の選択肢が増えたという感じでしょうか。子どもに対しても、△はちょっと大目に見て、危険な×だけと決めたら、怒る回数がグンと減りました。仕事も子育ても少し楽になった気がします。

編集後記

女性にとって結婚や出産は、人生でとても重要なライフイベントです。その時期を迎え、仕事のペース、転職、自分にとっての仕事のウエイトなど初めてぶつかる悩みを抱えるのは当然のこと。でも、「結婚後も今までのペースで働ける?」「子どもができたら仕事を任されなくなる?」という未来のことは、その場になってみないと答えは出ません。悩みにとらわれて動けなくなるよりも、「何が起きるか分からないけど、実際に起きてから周りと相談しながら、のんびり考えよう」と泰然と構えることも大事です。

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