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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.38

公開日:2019/4/22

残業が多くて転職のための面接にも行けない。勤続10年の節目で転職を決意

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残業が多くて転職のための面接にも行けない。勤続10年の節目で転職を決意

JJ/35歳/男性/はじめての転職

ITエンジニアとして勤続10年。残業は月100時間にも上り、長期の地方出張が続いて平日はほぼホテル暮らしという過酷な環境でも、持ち前の体力と明るさで乗り切ってきたJJさん。しかしあるプロジェクトチームで一緒になったクセの強い年上の部下に振り回され、ついに体調を崩しがちに−−。

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  • 30代
  • 男性
  • 未婚
  • はじめての転職
  • 人間関係
  • 残業・休日

JJさん

地方出張が続いてホテル暮らし…転職したくても面接に行けない

——月に100時間も残業していたんですね!

地方自治体のシステムを作っていたので、長期の地方出張も多く、平日は深夜まで働いてホテルに帰り、土日に運がよければ東京の自宅に帰れるという働き方が続いていて。出張というよりほぼ単身赴任ですね。

——そんなハードな現場では、辞めてしまう人も少なくないのでは?

確かにいましたね。私は気分転換がうまいほうなので、チームの仲間と飲みに行ったりして発散できていましたけど、後輩が体調を崩して辞めていくのを見るのはつらかったですね…。

——ご自身は転職を考えなかったのですか?

やはりハードな環境なので、私も実は入社1年目から転職を考え始めていました。でも地方出張続きで自宅にも帰れない生活では、転職活動をする時間すらないんです。それに大手なのでプロジェクトも大規模でキャリアにつなげられるし、給与面などの待遇はいいので、総合的に考えるとできる限り続けたほうがいいと判断してきました。

このチームであと5年は続けられない…10年勤続を節目に転職を決意!

——激務にもかかわらず10年間続けてきた仕事なのに、ここにきて転職を決意したのはなぜですか?

最後に担当したプロジェクトで、メンバーとの相性が良くなかったんです。プロジェクトマネジャーの下にプロジェクトリーダーが数人いて、私はその一人でした。私の下のメンバーはみんな年上だったんです。もちろんプロジェクトごとにチームは変わるので、いろんな会社の混成チームのことも部下が年上ばかりのことも幾度となくありましたが、それでも一緒に仕事をするうちにだんだんとまとまってくるものなんです。ただ、そのときだけは1人の部下と仕事の進め方がどうしても合わなくて…。

仕事の場ではお互いにキツめの口調で議論しあうこともありますが、チームの仲が良ければ飲みに行ってリセットできます。でもその人は仕事の進め方に対する意見と言いつつ、給与のこととか正直「他社の待遇のことを言われても…」みたいなことも一緒くたにしてガンガン言ってくるんです。本人もそれは分かってると思うんですけど、要するに私が気に入らないんだなと思ってました。

——自分の不満を周囲にぶつける人、いますよね。そんなクセの強いタイプの人と毎日激務をこなすなんて、想像するとゲンナリしてきます。

期日までにプロジェクトを進めるためにはその人にも業務を頼みたいのですが、話しかけるたびに反論をたくさんぶつけられると、それに気力を使い果たすのでなかなか頼みづらくなっちゃって(苦笑)。結果としてその人の分まで業務を抱え込むことになったりして、なかなかハードな日々でした。仕事の多さに人間関係の悩みが重なって私も体調を崩しがちになるし、もうシステム導入だけを目標に、しゃにむに働いていました。

システムは無事に導入にこぎつけたのですが、導入後の保守が最低5年は続くと聞かされて、このチームではそこまで続けられないなと。ちょうど10年間勤続の節目でもあったし、転職するなら30代の今がいいと思って転職を決意しました。

今の自分に残された選択肢は多くない…!そう気づいてから転職活動がスムーズに

——実際に転職活動をして、心境の変化はありましたか?

転職に踏み出すまではモヤモヤしてたんですが、実際に動いてみると急に気が楽になりました。

——その理由は?

転職に必要なのは漠然と悩むことではなく、応募書類を作り面接対策をするという具体的な行動だと分かったからです。

転職って働き方だけでなく、この先どう生きていきたいかも考えますよね。仕事と同時に趣味の時間も持ちたいし…と考えていくと、私の場合は「次の職場ではプライベートも大切にして、無理なく定年まで働きたい」ということが優先事項でした。すると、自分の経験や年齢、希望の職種や待遇などを照らし合わせてみると、キャリアアドバイザーから紹介された求人の選択肢は思ったほど多くはなかったんです。

それは少しショックでもありましたけど、それ以上に「転職ってやりたいことを探すことじゃなくて、できることをやるだけなんだ」と気づいて、あとは動くだけだと納得できて、重かった気持ちが軽くなりました。

——具体的な選択肢が見えるだけで、気持ちがスッキリしたと。

はい。転職を考え始めたときは「自分にもっと向いている仕事があるんじゃないかな?」と、あまり現実的でない悩み方をしたこともありましたが、かといって何がやりたいという具体的な目標もなかった。だからモヤモヤしていたんですね。

——そして転職先はエンタメ会社の社内SE。業界を替えたんですね。

でも仕事の内容は同じなんです。前職ではシステムの開発、設計、導入、保守を請け負う立場でしたが、今は社内でシステムに関する要望をまとめて意図をくんで企画する、いわば上流の工程。現場の悩みを解決するために、どんなシステムに落とし込めばいいかが分かるという点で、前職の経験がすごく活きています。最初は2つだった担当システムも、1年勤めた今は20以上に増えていますし、役に立てているみたいですね。

発注される側から発注する側へと、立場が変わったこともよかったです。前の会社では納品後の評価や感想を聞くことはほとんどなくて、せいぜい前任者が納品したシステムのクレームをもらうくらいだったんですが、今は目の前にいるこの人の仕事を楽にできたんだと、自分の仕事の成果を実感できる。10年やってきたけど、初めて仕事が楽しいと思えました!

編集後記

転職を考える人の中には、会社に引き止められたらどうしよう、内定したら、入社したら…と、先のことで悩んでしまって、悩みが多岐に渡って動けなくなる人もいます。JJさんはキャリアアドバイザーから具体的な転職の選択肢を示されたことで、「自分にそれほど選択肢はない」という現実を突きつけられ、むしろ気持ちがスッキリしたといいます。漠然と悩んでいる皆さんも、見えない敵=モヤモヤと戦うより、具体的な目標と戦いましょう!

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