転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード
なりなり/24歳/女性/はじめての転職
ゲームとアニメが大好きな、なりなりさん。学生時代に取得した管理栄養士の資格を活かして給食業界に就職を決め、仕事も趣味も充実のはずでした。でも現実は、配属先の激務に疲れ果てて寝落ちする日々。好きな趣味も楽しめない現実を前に、そもそも何のために働くのか見つめ直し、転職を決意したのです。
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管理栄養士なのに調理にまで駆り出される多忙な現場
——前職では病院で入院患者さんに食事を提供するお仕事をされていたそうですね。
学生時代にコツコツ勉強して管理栄養士の資格を取ったので、せっかくだからそれを活かせるプロフェッショナルな仕事がしたいと思ったんです。しっかり働いて趣味も充実させるぞと意気揚々と入社したんですけど、いざ働いてみるととにかく忙しい職場でした。
給食の仕事って、少しのミスで食中毒とか最悪命に関わる危険性がいつもあるんです。なのに担当エリアマネジャーがそういうリスクを軽く考えてるから、人数が足りないっていう現場の訴えはいつもスルーされてました。
——管理栄養士というと、献立を考えたりするデスクワークのイメージがありますが…。
ですよね! でもその職場は、朝から晩まで立ちっぱなし。というのも、その病院の患者さん50人分の給食を365日、朝昼晩、決まった時間に確実に届けるとなると、とにかく作業がギッシリで座るヒマもないんです。
調理師さんもパートさんもいましたけど、調理、盛り付け、配膳、後片付けを3食分やるには人手が足りず、管理栄養士の私まで調理に駆り出されていました。しかも休日出勤あり、交代もなしで...。
——朝食から夕食まで用意するのに、交代なしとは驚きです!
管理栄養士にしかできない仕事もあるので、代わってもらえないんです。患者さんの中には食物アレルギーがある人もいるので、盛り付け後に必ずチェックするんですよ。だし汁や加工品だと見ただけじゃ分からないこともあって、そのチェック作業だけは管理栄養士がやらないと、万が一ってことがありますから。
大きな病院だと管理栄養士が2人でダブルチェックする体制のところもあるんですけど、私の職場は1人チェック体制。50食分チェックするのはどんなに効率化しても20分はかかるし、調理にも駆り出されるような忙しさの中でミスしないようにするのは、なかなかプレッシャーでしたね…。
帰ると即寝落ち…趣味でリフレッシュもできないなんて、何のために働いているのか…
——かなり大変な状況でしたね。
いちばん忙しい時期は、朝6時に出勤して夜の7時半まで残業してて。そのときは、大好きなはずのゲームやアニメも楽しく感じられないぐらい疲れ果ててました…。入社してすぐのころから、「この働き方だと、もって3年かな」と思うことはちょくちょくありましたね。
——そんな中、本気で転職を決意したきっかけは?
好きなゲームの新作が出ることになって、発売前にアキバの試遊イベントに行ってみたんです。やはり期待どおりの名作で、発売されたら絶対にやろうと楽しみにしてたんですよ! でもいざ発売されても、朝から晩まで立ちっぱなしで働くので、帰ったら即寝落ちするような日々で、まったく遊べないんです…。
ある日、床に倒れ込みながら気づいたんです。今の仕事を続ける限り、自分には好きなゲームを楽しむ時間すら作れないんだって。「じゃあ何のために働いてるの?」と思うと虚しさに襲われて。この出来事が最後の一撃になりました。
とにかく辞めたくて異業界に転職したけど、意外と向いていたみたい
——そして転職されましたが、とはいえIT業界とはずいぶん勇気のあるキャリアチェンジですね。
そうなんです(笑)。正直、前の仕事をとにかく辞めたかっただけで、残業と休日出勤がなければどの業界でもよかったんですけどね。でも働き始めてみると、意外と向いてたみたいで楽しいんですよ、これが。
——どういったところが楽しいですか?
今やってるのはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)という業務効率化のためのシステム開発なんですけど、私は効率化が大好きというかムダが嫌いなので、前職でも手順を見直して作業時間を短縮したり、効率化には積極的に取り組んでいたんです。
学生時代にマクロを組むのも好きでしたし、もともとコツコツ勉強するのも好きなほうなので、教えてもらったプログラミングができるようになっていくのも楽しいんです。
——まったく未経験の業界でも、仕事のスタイルが性格的に向いていたんですね。
性格的な意味では、仕事内容の自由度が高いのも向いてます。システムを納品して稼働させるというゴールは決まっているけれど、そこまでのプロセスもスケジュールも任されていますから。前の仕事は3食出す時間も作業手順もガチガチに決まっていたので、いま思えば向いてないのによくやってたなと、自分を褒めてやりたいぐらいですね。
あと、今はクライアント先が職場なんですが、休憩もきちんと取れ、ほぼ定時で帰れるし、分からないところも遠慮なく聞けて安心して働ける環境です。残業も休日出勤もなくなったので好きなゲームやアニメを楽しむ時間もできたし、有休も取りやすいので、今月も午後休をもらって好きなアーティストのライブに行けるんですよ!
心の余裕も戻ってきて、仕事に行くのも嫌じゃなくなりました。もともと仕事は嫌いじゃないけど、仕事と趣味のバランスが私には必要だったんだなと実感してます。
編集後記
ワーク・ライフ・バランスを求めて転職する人はたくさんいます。ワーク・ライフ・バランスとひとことで言っても、家族や恋人との時間を持ったり、仕事で疲れた体を休めたり、その内容は人それぞれ。もちろん、なりなりさんのように、全力で趣味を楽しむのもワーク・ライフ・バランスの理由のひとつですよね。趣味を楽しむからこそ、仕事も頑張れる好循環が生まれることがあるのも事実。自分の時間を確保することも、仕事選びと同様に大切なことですね。
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