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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.56

公開日:2019/9/9

ノルマがキツすぎる営業も、ヒマすぎる事務もやりたくない!私に合う仕事って何?

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ノルマがキツすぎる営業も、ヒマすぎる事務もやりたくない!私に合う仕事って何?

マハ/33歳/女性/転職2回目

新卒で銀行に就職したものの 、ノルマで締め付けられる日々。容赦なく続く上司からの売り上げのプレッシャーに耐え切れず、転職先を決めないまま退職してしまったマハさん。もはやトラウマとなった営業職は避け、望んでいた事務職に就くことができましたが、ひたすら退屈でつまらない作業。「このままこのぬるま湯のような環境にはいられない」と32歳で2回目の転職を決意したのです!

法律事務所 事務
不動産会社 事務
  • 30代
  • 女性
  • 未婚
  • 仕事が面白くない
  • 先が見えない

YAさん

毎日営業のノルマに追われ、飛び交う怒号にストレスMAX!

——今回の転職は2回目なんですね。

そうなんです。1回目は、新卒で入社した銀行を3年で辞めました。入社した当時は、希望していた銀行でしたから、自分もうれしかったし、安定志向の両親もとても喜んでいたんです。

——では、なぜ転職を考えるように?

2年目になると自分で数字を持つようになって、それはイコール、ノルマを課せられるということでした。私は法人営業だったのですが、ノルマを達成するためには、融資は要らないと言うお客さまに「借りてください」と言わないといけない。もちろん営業なので売り上げが求められることは覚悟していましたが、それにしてもおかしな話だな、と…。

その当時、営業のほとんど全員が毎日売り上げの数字で責められていたんです。男性の営業マンは胸ぐらをつかまれる勢いで、自分は女でよかったと思ってしまうほど厳しい職場環境。私たちは課長に怒鳴られ、課長は副支店長に怒鳴られ、その上もまた…というような負のスパイラルができ上がってしまっていたと思うんです。

——ノルマのストレスが転職理由だったのですね?

今思うと、悶々と転職を考えていた時期に同期が2人辞めてしまい、そのことも辞めるきっかけになっていたかもしれません。転職先も決めないうちに勢いで退社してしまって、自分では「転職せざるを得なかった」と考えるようにしていましたけど、新卒でせっかく大手の銀行に就職できて父も母も喜んでいたのに、辞めることに対しての罪悪感がなかったと言ったらウソですね。

2社目に選んだのは事務職、今度はヒマとの闘い

——2社目は、事務職を選ばれたんですね。

はい、とにかく営業はイヤだったんです! それで業界は絞らず事務職を中心に転職活動をしました。でもなかなか内定がもらえず追い込まれてしまって、最初に内定をくれた法律事務所に迷わず入社しました。大学で専攻した英語を仕事で使いたいという希望がかなうかもという期待感もありました。

——希望どおりの事務職ですね。入社されてどうでしたか?

2社目は、定時の17時に必ず帰れる会社でした。残業もノルマもなく、最初は喜んでたんですけど、仕事に慣れてきたら、だんだん物足りなさを感じるようになってしまって…。

——想像していた仕事とギャップが?

入社のときに期待していた英語を使う仕事というのも、決まったフォーマットの書類作成やメールのやり取りだけ。弁護士の先生から「はい、これお願い」と言われたらその書類作成をこなすだけで、一日中誰とも口をきかない日もありました。もともと営業で人と話をしたり、コミュニケーションを取るのは好きだったので苦しかったですね。

のんびりと仕事をこなしてもだいたい16時には、その日の仕事がすべて終わってしまうんです。あと1時間どうやって時間を潰そう…みたいな毎日でした。

——やることがない、というのもストレスになるんですね…。

そうなんです。そんな、「7年ずっと同じ、これからもこんな刺激のない生活を続けるのかな」とモヤモヤしてたタイミングで、立て続けにいろんなことが起こったんです。私と同じようにまったりと仕事をしていると思ってた事務の先輩が起業するために退職したり、親しい友人が転職したり昇進したりして、なんだか自分だけが取り残されるような気持ちになってしまって…。焦って動きだした感じです。

——転職を後押しする状況が重なったんですね。年齢的なプレッシャーはありましたか?

もちろんです。来年33歳になるという現実も動き出す大きな要因でした。何が何でも32歳のうちに決めなきゃ!という思いが強かったですね。

営業と事務 両極端の職場を経験してちょうどいい3社目へ!

——2回目の転職活動では、どんな仕事を探したんですか?

1社目のことがあるので営業は避けて、だからといって2社目のような受け身の仕事だけはイヤ。自分の意見が言えて主体的に動ける事務の仕事、ある程度責任のあることがしたかったんです。

——では、同じ事務でも職務内容を重視したんですか?

もちろん仕事内容は大切ですが、会社の規模や人事制度も重視しました。2社目は、小規模な事務所だったので昇進はもちろん、ほかの部署への異動もまず考えられない環境でした。上にも横にも動けず、ひたすら同じ業務を繰り返すだけ…。

——希望しても異動ができない。それも転職理由だったんですね。

そうですね。今の不動産会社に入社して、まだ1カ月しか経ってないですけど、規模の大きな会社なので、望めば上にもほかの部署にも行けるという希望があるんです。2社目と違って、その可能性があることにホッとしています。

——3社目ではどんなお仕事を?

今の仕事は富裕層のお客さまに、海外の不動産をすすめる仕事です。決算書や報告書などの銀行時代の知識も活かせるんですが、7年経っているのでちょっと忘れていることも多く、もっと勉強しなくちゃと思って、参考書を買っちゃいました(笑)。今は事務であってもお客さんとのコミュニケーションも取れるし、毎回違う取引案件と向き合うので、毎日が新鮮です。1社目はノルマがキツすぎる営業、2社目はヒマすぎる事務。ほんとうに両極端な職場を経験して、やっと今はバランスよく働けそうです。

編集後記

マハさんは、2回目の転職理由に「今やっている仕事が合わない、つまらない」ということを挙げていましたが、実はその裏側に「これ以上この会社にいても、上にも横にも動けない」という閉塞感や八方塞がり感があり、それが大きな要因になっていたのかもしれません。 自分が望んで努力をすれば、上や横に動ける可能性も増えますし、それを考えられる環境があるかどうかで気持ちは違うもの。転職先を決めるときは、「その会社に求めるキャリアパスがあるかどうか」についても気にしておくといいですよ。

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