Q.現職が多忙な場合の転職活動の進め方のコツは?
現職で仕事を続けながら転職活動をしていますが、多忙なためまとまった時間を割くことができません。時間や体力的に厳しく、一度退職をして、転職活動に専念したほうがいいのでは、とも考えています。転職活動は短期集中で、とよく耳にしますが、1社ずつ受けていくという方法でも問題ないでしょうか。多忙な場合の転職活動のコツがあれば教えてください。(33歳/男性)
A.自己分析をした上で、企業選定における軸をしっかりと整理しておくことがコツです。
時間を多く割けない中で転職活動を行う場合は、しっかり自己分析を行い、転職する目的を整理した上で、応募企業を厳選することがコツのひとつといえるでしょう。転職で叶えたいことの優先度や、転職において自分の活かせるスキルなどを理解できていると、応募先の選定がスムーズになるはずです。
加えて、現職を続けながらの場合は、仕事や面接日の調整が必須です。面接の時間を確保するため、先のスケジュールを考慮して忙しい期間が終わる頃に面接日を設定するなど工夫をしましょう。また、朝一で面接を設定して現職は少し遅刻していくなど、転職活動にあてる時間を少しでも作ることが重要になってきます。転職活動に専念するために先に退職してしまう人もいますが、ブランク期間を作ってしまうリスクになるためおすすめはしません。
理想の転職活動は、現職の仕事量を調整し、短期間で多くの企業を検討できる環境で行うことでしょう。たくさんの企業を受けてから判断できたほうが、意思決定の際の納得度は高まると考えられるからです。一方、どうしても現職の仕事量が調整できず、1社ずつ受けるという方も少なくありません。しかし1社ずつ受けていくと、応募のスピードが遅くなるので、良い求人がなくなってしまうことや、転職活動が長期化してしまうデメリットもあります。そのため忙しい環境での転職活動は、いかに応募企業を選定するかが重要なのです。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加賀美 文久
米国CCE国家資格 キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
ベンチャー企業の人事リーダーを経て、2006年に現職に入社。dodaキャリアアドバイザーとしてバックオフィス部門、ハイキャリア部門の転職支援をしてきました。その後、管理職として同領域のマネジメントやプロジェクト推進に関わっています。
【メッセージ】
私自身、さまざまな立ち位置で「転職」と関わってきました。転職者の立場、採用する企業の立場、転職支援をする立場。その経験活かして、転職の疑問解決のお手伝いができればと思っています。