Q. 内定を承諾する前に、最低限確認しておくことは?
内定をいただけそうです。内定を承諾する前に最低限確認しておいたほうがいいポイントがあれば教えてください。(31歳/女性)
A.労働条件を明示してもらい、最終確認を行いましょう。
内定承諾の前に、「労働条件通知書」といった労働条件を書面やメールに明示したものがもらえるので、そこに記載された項目が求人票の内容や面接で聞いたことと違っていないかを確認しましょう。
企業は労働基準法で、給与や勤務時間、勤務地、休日、退職などに関する項目を明示することを義務付けられています。明示がない場合は、自分から労働条件通知書をもらえるようにお願いしても構いません。企業によっては口頭のみで伝えてくることもありますが、労働条件は重要な確認すべき項目ですので、入社してからの認識齟齬が発生するといった事態を避けるためにも、必ず書面やメールでもらっておきましょう。
もし求人票と異なる記載がある場合は、補足説明を求めることもできます。不安要素に関しては可能な範囲で説明してもらってクリアにしてから内定を承諾してください。労働条件に記載されている項目以外にも、入社するかどうかを判断するために知りたいことは積極的に聞いておきましょう。どこまで教えてもらえるかは企業により異なりますが、自分が担当する業務内容などはお願いすると詳しく説明してもらえたり、執務室などの雰囲気も見せてもらえたりするケースがあります。内定承諾の際は、労働条件やそのほか知りたいことについて、しっかり確認してから承諾するようにしてください。
【要注意】労働契約上の「内定」とは?
本記事内では「企業から採用条件通知書が発行されたタイミング」を内定と呼んでいます。 しかし、労働契約上は採用条件通知書が発行されただけでは「内定」とはなりません。
企業から「採用条件通知書」が送付され、求職者が求人企業に対し、入社日・年収等重要な条件を踏まえ、就業することの意思表示をした状態が労働契約上の内定となります。
ですから、退職交渉の開始や他社選考の辞退は、労働契約が成立してから 行ってください。
dodaエージェントサービスを利用している場合は、キャリアアドバイザーに相談しながら、慎重に進めてください。また、ご自身で企業と直接やり取りしている場合は、エビデンスが残る形で進めていただくのが安全です。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
住永 正
【経歴】
法人営業に従事後、dodaのキャリアアドバイザーとして約10年にわたり1,500人以上の方の転職支援を行ってきました。医療業界に詳しいキャリアアドバイザーとして、業界専門誌「ミクス」Online上での連載「MR減少時代のサバイバル」執筆もしています。
【メッセージ】
職務経歴書を作り、応募して、面接して、内定をもらい、退職交渉をして、入社する。転職活動のプロセスは長らく変わっていないですが、転職市場の状況によって、どのプロセスが大変かが、大きく変わります。今、この時代に即した活動の仕方をお伝えします。