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職務要約・概要の書き方

職務経歴書

【職種別】職務経歴書の「職務要約・職務概要」の書き方と例文|キャリアアドバイザー監修

瀬戸口 瑞恵/顔写真

監修者:瀬戸口 瑞恵(せとぐち・みずえ)dodaキャリアアドバイザー

職務要約とは、職務経歴書の冒頭でこれまでの経験や強みの要点をまとめ、採用担当者に全体像を伝えるためのパートです。直近の職種や業務内容、実績、得意分野を数行程度で簡潔に整理し、「この人は何ができるのか」が一目で伝わることが重要です。

本記事では、職務経歴書の「職務要約・職務概要」欄の上手な書き方を、例文を用いながら詳しく解説します。

なお、職務要約を含めた職務経歴書全体の書き方や職種ごとの例文については、以下の記事をご参照ください。

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この記事で分かること

  • 職務要約とは、職務経歴書の冒頭で自分のキャリアを短い文章にまとめ、全体像を端的に伝えるための要約文を指す
  • 職務要約の役割は、忙しい採用担当者にキャリアのあらすじを素早く伝え、その先の職務経歴を読み進めてもらうきっかけをつくること
  • この記事では事務・アシスタント職や販売・サービス職など計5職種の例文を解説

職務要約・職務概要とは?

「職務要約・職務概要」とは、自分自身のキャリアを短い文章で端的にまとめたものです。一般的に、職務経歴書の冒頭に書きます。採用担当者に自分の職務経歴書を読み進めてもらうために欠かせない文章です。

画像:職務経歴書 職務履歴書のサンプル画像。冒頭にある「職務要約・職務概要」欄が強調されており、その下に職務経歴、実績、スキル、資格、自己 PR などの項目が番号付きで整理されている。右側には「職務履歴書に書かなくてよいこと」として、退職理由や転職理由などの注意点がまとめられている。

職務要約・職務概要の役割

職務要約・職務概要には、採用担当者の興味をひく役割があります。中途採用の書類選考をするのは、人事担当者もしくは募集ポストの現場責任者であるのが一般的です。

忙しい業務の合間に採用活動を行うため、冒頭の「職務要約・職務概要」で端的にキャリアのあらすじがまとまっていると、その先の項目も読み進めやすくなり、好印象を持ってもらいやすくなるでしょう。

また、冒頭に募集ポストにマッチするようなキャリアや実績が書いてあれば、採用担当者の目に留まりやすくなるため、たった数行の文章とはいえライバルに差をつける大きなポイントになります。

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採用担当者に評価される職務要約・職務概要の書き方と例文

採用担当者に評価される職務要約・職務概要とは、これまでのキャリアを簡潔に整理し、応募ポストとの関連性が一目で伝わる内容です。

職務要約・職務概要は、職務経歴書全体の内容を短時間で把握できるようにするための要約情報として位置づけられます。そのため、業務内容を網羅的に列挙するのではなく、重要な経験や強みを優先してまとめることが求められます。

以下では、採用担当者が応募者の経歴を把握しやすくするために押さえておきたい4つのポイントを整理します。

ポイント1:キャリアのあらすじとして3~4行程度でシンプルにまとめる

職務要約・職務概要は短く、3~4行でまとめられていることが適切といえるでしょう。採用担当者が書類確認にかけられる時間は限られています。

職務経歴のすべてをそのまま文章にしただけの、冗長な職務要約・職務概要はマイナス評価につながる可能性があるので注意が必要です。アピールしたいことが多くても、シンプルに書きましょう。

経験職種:リテール営業(銀行・証券)/経験社数:1社/社会人歴:5年
Aさんがリテール営業職に応募する場合

【良い例】

□□□□株式会社に入社後、現在まで一貫して、国内外の株式、債券、投資信託などの金融商品の新規獲得営業及びコンサルティング業務に従事してきました。入念なヒアリング、顧客分析を通して計画的な営業活動に取り組むことにより、入社3年目には目標比●●●%の売り上げを達成し、営業成績全国3位(●●●人中)の表彰を受けました。

【悪い例】文章が長く、実績や成果が伝わりづらい

□□□□株式会社に入社。新卒研修を3カ月間受け、1年目は先輩社員にサポートしていただきながら、第○営業部にて国内外の株式、債券、投資信託などの金融商品の新規獲得営業を担当しました。2年目以降も、所属部署、担当業務は変わらないものの、先輩社員のサポートからは卒業。ひとりで業務を遂行しています。また、飛び込み型の営業だけでなく、コンサルティング業務も担当するようになりました。

営業活動で心掛けてきたことは、一人ひとりの顧客に時間を割いて入念にニーズをヒアリングすることと、契約確度の高い見込み顧客の分析です。部内の顧客データを集めてExcelで管理することで、自分が営業すべき見込み顧客の傾向を把握し、効率的な訪問活動をするようにしていました。すぐに結果が出たわけではないのですが、入社3年目には新規契約件数xx件を達成し、営業成績全国3位の表彰を受けることができました。

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ポイント2:応募企業や応募ポストと関係の深い内容を中心に書く

職務要約・職務概要で取り上げるキャリアや実績は、「応募企業・応募ポストで役に立つか」という点を意識して書くのが基本です。例えば、営業職に応募しているのに事務職での実績やスキルばかり書き連ねていては、採用担当者から今回の募集ポストに合う方ではないと判断されかねません。

とはいえ、無理に関連付ける必要はありませんし、うそを書くのはもってのほかです。応募する職種で求められているであろう実績やスキルを「可能な限り強調する」という考え方がよいでしょう。

経験職種:IT法人営業/経験社数:1社/社会人歴:5年
Bさんが法人営業職に応募する場合

【良い例】

□□□□株式会社に入社後、5年間、法人顧客を対象に基幹システム、各種ITソリューションの営業職として働いてきました。アフターフォロー、カスタマーサクセスに注力し、既存顧客との関係性を深耕した結果、20xx年には継続契約率全国5位、拡大契約数全国3位(全営業スタッフ数●●●人)という成果を実現しました。現在はチームリーダーとして5名のマネジメント業務を担当しています。

【悪い例】募集ポストとの関連性が薄いことばかりを書いている

□□□□株式会社に入社後、5年間、法人顧客を対象とした営業職として働いてきました。営業職と並行して、20xx年には部署横断の業務改善プロジェクトに参加。経理業務の改善プロジェクトの担当となり、ミス防止、属人的な業務の削減、作業効率アップの観点で新たなツールを導入し、月次決算業務に関する工数の15%削減を実現しました。

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ポイント3:複数社に勤めていた場合は、直近もしくは在職期間の長い職歴を中心に書く

複数社に勤めていた人や経験した職種が多岐にわたる人は、直近の職歴もしくは在職期間の長い職歴を中心に書くのがよいでしょう。それ以外の職歴は、入社年と社名、職種程度の記載でも構いません。まんべんなく書こうとすると、文章が長くなり冗長な印象を与えてしまうリスクがあるほか、何を伝えたいのかがあいまいになってしまう恐れがあるので、注意が必要です。

また、同職種での転職をしている場合は、会社ごとではなく、職種ごとに実績やスキルをまとめるという手もあります。

経験職種:法人営業・人事(採用教育)/経験社数:3社/社会人歴:7年
Cさんが人事(採用教育)職に応募する場合

【良い例】

大学卒業後、株式会社□□□□にて、法人を対象とした営業職として勤務。20xx年からは、株式会社○○○○と△△△△株式会社にて合計5年間、一貫して人事・採用業務(新卒・中途)に携わってきました。△△△△株式会社においては、新卒採用チームのリーダーを拝命し、採用計画、教育方針の立案、採用フローの見直しを牽引。優秀な学生の獲得、離職率の低下に努めてきました。

【悪い例】募集ポストとの相性を考慮せず、すべての経歴をまんべんなく書いている

大学卒業後、株式会社□□□□にて、半導体・電子部品の法人営業を担当。新製品の紹介からアフターフォローまで、顧客満足度の向上を追求しながら業務を遂行してまいりました。20xx年に、人事職として株式会社○○○○に入社。中途採用に関する業務を担当。20xx年に△△△△株式会社に入社。現在は新卒採用チームのリーダーとして勤務しています。

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ポイント4:誰にでも分かる言葉で具体的な事実を交えて書く

短い文章の中で実績やスキルの高さを強調するには、分かりやすい言葉と具体的な数値を用いることが重要です。社内用語ではなく、他社の人でも理解できる表現を使いましょう。

例えば営業職での実績やスキルをアピールしたいときは、「新規契約の目標件数を12カ月連続で達成(平均売上金額:1,200万円)」といった第3者にも伝わりやすい形で記載すると、成果にコミットする姿勢や営業スキルの高さを理解してもらいやすくなります。

経験職種:リテール営業(銀行・証券)/経験社数:1社/社会人歴:5年
Dさんが法人営業職に応募する場合

【良い例】

□□□□株式会社に入社後、現在まで、国内外の株式、債券、投資信託などの金融商品の新規獲得営業及びコンサルティング業務に従事してきました。入念なヒアリング、顧客分析を通して計画的な営業活動に取り組むことにより、入社3年目には営業成績全国3位(●●●人中)の表彰を受けました。

【悪い例】あいまいな表現が多く、実績や成果が伝わりづらい

□□□□株式会社に入社後、現在まで、国内外の株式、債券、投資信託などの金融商品の新規獲得営業及びコンサルティング業務に従事してきました。顧客のニーズをよく考えながら先輩社員とも話し合い、精力的に営業活動に取り組むことにより、入社3年目には、毎月、部内トップレベルの新規契約件数を実現できるようになりました。

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職種別の職務要約・職務概要の例文

最後に代表的な職種の職務要約・職務概要の例文を用意しました。上手な書き方がまだつかめていない人はぜひ参考にしてみてください。きっと、採用担当者の目を引く職務要約・職務概要を書くためのヒントが見つかります。

事務・アシスタント職の職務要約・職務概要の例文

□□□□株式会社に入社。営業事務として営業活動のサポート業務に従事しています。受発注に関する書類(見積書、請求書、契約書など)の作成のほか、提案資料の更新や市場リサーチ業務に携わってきました。また、事務作業の正確性、効率性向上を目的として、Excelマクロを用いた自動書類作成ツールを作成するなど、業務改善にも取り組み、●%業務工数の削減にも貢献しました。

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販売・サービス職の職務要約・職務概要の例文

□□□□株式会社に入社。和食居酒屋チェーンの店舗にて6カ月間、接客、調理などの現場業務に携わったあと、店長職として○○店に配属。売上管理やアルバイト、パート社員のマネジメント、キャンペーンの開発など、店舗業務全般を担当しています。20xx年8月に行った自店舗独自のキャンペーンにより、前年比200%の月間売上を達成。次月から他店舗にも展開され、全社的な利益にも貢献しています。

【作成ツール】販売・サービス職の例文を見ながら、かんたんに職務経歴書をつくれます(無料) 【テンプレート】販売職の職務経歴書テンプレートと書き方

営業職の職務要約・職務概要の例文

□□□□株式会社に入社後、3年間、住宅展示場への来場者に対する反響営業を中心とした、不動産営業職に従事してきました。社内の設計担当者、施工担当者と連携して施工プランを立案するほか、お客さまのニーズに合わせて資金計画の相談に乗るなど、顧客満足度の向上を追求してまいりました。20xx年には契約件数全国10位となり、営業所MVPを受賞しています。

【作成ツール】営業職の例文を見ながら、かんたんに職務経歴書をつくれます(無料) 【テンプレート】通信・OA機器営業の職務経歴書テンプレートと書き方

企画・管理職の職務要約・職務概要の例文

□□□□株式会社に入社後、商品企画部に配属となり、一貫してマーケティングリサーチや新商品の企画業務に従事しています。入社3年目以降は、商品企画にとどまらず、販売戦略や広告戦略にも携わり、営業や社外パートナー企業との折衝業務も担当してきました。20xx年に発売した「○○○○」においては、Web・TV連動型の広告戦略を立案し、販売目標の150%を達成しました。

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エンジニア職の職務要約・職務概要の例文

□□□□株式会社に入社後、約3年間、フィンテック関連システムの開発に従事。クライアントに常駐し、要件定義から設計、テスト、保守・運用まで、一貫して担当してきました。20xx年からは新規案件のプロジェクトマネジメント業務にも携わっており、現在は20名規模のアプリ開発プロジェクトのリーダーを務めています。品質担保、納期管理の適切さがクライアントに評価され、同社の他案件のシステム開発も受注見込みとなっています。

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職務要約・職務概要に関するQ&A

Q1.職務要約・職務概要は提出先ごとに変える?

A1.はい、提出先ごとに内容を調整する必要があります。

同じ職種の募集であっても、企業ごとに重視する経験や人物像は異なります。そのため、応募先に応じて評価されやすい業務経験や実績を取捨選択し、職務要約・職務概要を個別にまとめることが重要です。汎用的な内容を使い回すのではなく、応募企業との関連性が伝わる構成にしましょう。

Q2.アルバイト経験は職務要約・職務概要から省略する?

A2.原則として、アルバイト経験は職務要約・職務概要に記載する必要はありません。

ただし、応募職種と関連性が高い業務を担当していた場合や、正社員と同等の役割・責任を担っていた場合、一定期間(例:3カ月以上)継続して勤務していた場合には、記載を検討するとよいでしょう。

また、アルバイト経験のみを職歴としている場合は、働き方の背景や、その経験から得たスキル・知識をどのように次の仕事に活かせるのかを整理して記載することが重要です。

Q3.未経験の職種に応募する場合、どう要約するのがいい?

A3.未経験職種に応募する場合は、応募先の業務に応用できるポータブルスキルを中心にまとめます。

業種や職種が異なっていても、コミュニケーション力や課題整理力、提案力などは幅広い仕事で活かせるためです。例えば、接客業から営業職への転職では、顧客のニーズを引き出す力や要望に応じた提案経験を強調すると、業務との共通点が伝わりやすくなります。

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