職務経歴書
職務要約・職務概要とは?職務経歴書で評価される書き方・例文・ポイントを解説
監修者:瀬戸口 瑞恵(せとぐち・みずえ)dodaキャリアアドバイザー
職務要約とは、職務経歴書の冒頭でこれまでの経験や強みの要点をまとめ、採用担当者に全体像を伝えるためのパートです。直近の職種や業務内容、実績、得意分野を数行程度で簡潔に整理し、「この人は何ができるのか」が一目で伝わることが重要です。
本記事では、職務経歴書の「職務要約・職務概要」欄の上手な書き方を、例文を用いながら詳しく解説します。
なお、職務要約を含めた職務経歴書全体の書き方や職種ごとの例文については、以下の記事をご参照ください。
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- 職務要約とは、職務経歴書の冒頭で自分のキャリアを短い文章にまとめ、全体像を端的に伝えるための要約文を指す
- 職務要約の役割は、忙しい採用担当者にキャリアのあらすじを素早く伝え、その先の職務経歴を読み進めてもらうきっかけをつくること
- この記事では事務・アシスタント職や販売・サービス職など計5職種の例文を解説
職務要約とは?職務概要との違い
職務要約とは、職務経歴書の冒頭に記載する、これまでの職歴や経験、実績を簡潔にまとめた文章のことです。採用担当者が応募者のキャリア全体を短時間で把握できるよう、担当業務や経験年数、実績、強みなどを200〜300字程度でまとめるのが一般的です。
職務要約は、職務経歴を時系列で詳しく説明する項目ではありません。職務経歴書全体の概要として、「どのような経験を積み、どのようなスキルを持つ人物なのか」がひと目で伝わる内容を意識しましょう。
一方、職務概要とは、これまで経験した企業や部署、担当業務などの経歴を簡潔に整理した内容を指します。職務要約が経験や強みを含めてキャリア全体を要約するものであるのに対し、職務概要は経歴や担当業務の概要をまとめたものと考えるとよいでしょう。
ただし、転職活動では「職務要約」と「職務概要」がほぼ同じ意味で使われることも少なくありません。職務経歴書の冒頭に設けた要約欄を「職務要約」と記載するケースもあれば、「職務概要」と記載するケースもあります。名称や細かな定義は異なる場合がありますが、これまでの経験やスキルを簡潔にまとめる項目である点は共通しています。
両者には厳密には違いがあるものの、転職活動ではほぼ同じ意味で使われることも多いため、本記事では両者をまとめて「職務要約・職務概要」と表記します。
職務要約・職務概要の役割
職務要約・職務概要には、採用担当者の興味をひく役割があります。中途採用の書類選考をするのは、人事担当者もしくは募集ポストの現場責任者であるのが一般的です。
忙しい業務の合間に採用活動を行うため、冒頭の「職務要約・職務概要」で端的にキャリアのあらすじがまとまっていると、その先の項目も読み進めやすくなり、好印象を持ってもらいやすくなるでしょう。
また、冒頭に募集ポストにマッチするようなキャリアや実績が書いてあれば、採用担当者の目に留まりやすくなるため、たった数行の文章とはいえライバルに差をつける大きなポイントになります。
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職務要約・職務概要と履歴書の職歴・自己PRとの違い
職務要約・職務概要と履歴書の職歴の違い
職務経歴書の職務要約・職務概要はこれまで担当した業務や実績、強みを簡潔にまとめ、「どのような経験を積んできた人物なのか」を採用担当者へ分かりやすく伝える役割があります。一方、履歴書の職歴欄は、勤務先や入退社年月などの経歴を時系列で記載する項目です。
職務要約・職務概要と自己PRの違い
職務要約・職務概要は、担当業務や実績、経験といった客観的な事実を中心にまとめる項目です。一方、自己PRでは、仕事を通じて培った強みや仕事への姿勢を伝え、応募先でどのように貢献できるかをアピールします。
職務要約・職務概要では経験の概要を簡潔に伝え、自己PRではその経験から得た強みや人柄、入社後に活かせるスキルを具体的に伝えるよう書き分けましょう。
採用担当者はここを見ている!評価される職務要約・職務概要のポイント
職務要約・職務概要は、採用担当者が応募者の経歴を最初に確認する項目です。限られた時間で多くの応募書類に目を通すため、職務要約・職務概要から「応募職種に合う人材か」「どのような経験や強みがあるのか」を短時間で判断しています。
そのため、これまでの経歴をただ並べるのではなく、応募先で活かせる経験や実績を分かりやすく伝えることが重要です。ここでは、採用担当者が特に注目しているポイントを紹介します。
募集職種で活かせる経験やスキルがあるか
採用担当者が職務要約・職務概要で最も重視するのは、応募者の経験やスキルが募集職種にマッチしているかという点です。また、募集職種だけでなく、応募企業や配属予定のポジションで求められる経験やスキル、人物像に合っているかも確認しています。
例えば営業職の募集であれば、営業経験や売り上げ実績、顧客対応力などが評価されやすくなります。ただし、同じ営業職でも、新規開拓営業を募集している企業と既存顧客のフォローを中心とする企業では、求められる経験や強みは異なります。そのため、応募先の企業やポジションに合わせて、特にアピールしたい経験や実績を選んでまとめることが重要です。「新規顧客を50社担当」「売り上げ目標達成率120%」など、成果を具体的に伝えられる情報があると、採用担当者は実績をイメージしやすくなります。
複数の職歴がある場合は、すべてを同じように紹介するのではなく、応募先で活かせる経験や成果を優先してまとめることが大切です。異業種や未経験職種へ応募する場合も、コミュニケーション力や課題解決力、PCスキルなど、業務に活かせるポータブルスキルを盛り込むとよいでしょう。
キャリアの全体像をすぐに把握できるか
採用担当者が書類確認にかけられる時間は限られているため、職務要約・職務概要を通して応募者のキャリアを短時間で把握したいと考えています。
職務要約・職務概要が長すぎたり、情報が整理されていなかったりすると、何をアピールしたいのかが伝わりにくくなります。そのため、担当業務や経験年数、実績などの要点を簡潔にまとめることが重要です。
職務要約・職務概要は、職務経歴書全体の「要約」としての役割を担います。採用担当者が「この人の詳しい経歴も見てみたい」と感じられるよう、分かりやすく整理された内容を心掛けましょう。
職務要約・職務概要を書く際に意識したいポイント
採用担当者に評価される職務要約・職務概要とは、これまでのキャリアを簡潔に整理し、応募ポストとの関連性が一目で伝わる内容です。
職務要約・職務概要は、職務経歴書全体の内容を短時間で把握できるようにするための要約情報として位置づけられます。そのため、業務内容を網羅的に列挙するのではなく、重要な経験や強みを優先してまとめることが求められます。
以下では、採用担当者が応募者の経歴を把握しやすくするために押さえておきたい4つのポイントを整理します。
- ポイント1:書く前に経験・実績を書き出す
- ポイント2:応募企業や応募ポストと関係の深い内容を中心に書く
- ポイント3:数字や成果を盛り込む
- ポイント4:200~300字(3~4行程度)にまとめる
1. 書く前に経験・実績を書き出す
職務要約・職務概要を書き始める前に、まずはキャリアの棚卸しを行い、これまで担当してきた業務や実績、身につけたスキルを書き出して整理しましょう。
いきなり文章を書こうとすると、内容がまとまらなかったり、重要な実績を見落としたりすることがあります。キャリアの棚卸しを行うことで、自分の経験や強みを客観的に整理でき、応募先の企業やポジションで活かせる経験を選びやすくなります。
キャリアの棚卸しの進め方や具体的な方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
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2. 応募企業や応募ポストと関係の深い内容を中心に書く
職務要約・職務概要で取り上げるキャリアや実績は、「応募企業・応募ポストで役に立つか」という点を意識して書くのが基本です。例えば、営業職に応募しているのに事務職での実績やスキルばかり書き連ねていては、採用担当者から今回の募集ポストに合う方ではないと判断されかねません。
とはいえ、無理に関連付ける必要はありませんし、うそを書くことは避けましょう。応募する職種で求められているであろう実績やスキルを「可能な限り強調する」という考え方がよいでしょう。
経験職種:IT法人営業/経験社数:1社/社会人歴:5年
Bさんが法人営業職に応募する場合
【良い例】
□□□□株式会社に入社後、5年間、法人顧客を対象に基幹システム、各種ITソリューションの営業職として働いてきました。アフターフォロー、カスタマーサクセスに注力し、既存顧客との関係性を深耕した結果、20xx年には継続契約率全国5位、拡大契約数全国3位(全営業スタッフ数●●●人)という成果を実現しました。現在はチームリーダーとして5名のマネジメント業務を担当しています。
【悪い例】募集ポストとの関連性が薄いことばかりを書いている
□□□□株式会社に入社後、5年間、法人顧客を対象とした営業職として働いてきました。営業職と並行して、20xx年には部署横断の業務改善プロジェクトに参加。経理業務の改善プロジェクトの担当となり、ミス防止、属人的な業務の削減、作業効率アップの観点で新たなツールを導入し、月次決算業務に関する工数の15%削減を実現しました。
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3. 数字や成果を盛り込む
経験や実績を伝える際は、できるだけ具体的な数字を用いて説明しましょう。
例えば、「営業を担当していました」と書くよりも、「新規顧客を担当し、年間売り上げ目標を120%達成」「業務改善により作業時間を20%削減」のように記載したほうが、成果が伝わりやすくなります。
また、数字だけでなく、表彰歴やプロジェクトの規模、マネジメント人数なども客観的な実績としてアピールできます。
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4. 200~300字(3~4行程度)にまとめる
職務要約・職務概要は、200~300字(3~4行程度)を目安に簡潔にまとめましょう。
採用担当者は多くの応募書類を確認するため、長すぎる文章では要点が伝わりにくくなります。一方で、短すぎると経験や強みが十分に伝わりません。
職務要約・職務概要では職務経歴の詳細まですべて書く必要はありません。担当業務や経験年数、実績、強みなどを要約し、「この人の職務経歴を詳しく読んでみたい」と思ってもらえる内容を意識しましょう。
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【職種別】職務要約・職務概要の例文
代表的な職種の職務要約・職務概要の例文を用意しました。上手な書き方がまだつかめていない人はぜひ参考にしてみてください。きっと、採用担当者の目を引く職務要約・職務概要を書くためのヒントが見つかります。
事務・アシスタント職の職務要約・職務概要の例文
□□□□株式会社に入社。営業事務として営業活動のサポート業務に従事しています。受発注に関する書類(見積書、請求書、契約書など)の作成のほか、提案資料の更新や市場リサーチ業務に携わってきました。また、事務作業の正確性、効率性向上を目的として、Excelマクロを用いた自動書類作成ツールを作成するなど、業務改善にも取り組み、●%業務工数の削減にも貢献しました。
販売・サービス職の職務要約・職務概要の例文
□□□□株式会社に入社。和食居酒屋チェーンの店舗にて6カ月間、接客、調理などの現場業務に携わったあと、店長職として○○店に配属。売上管理やアルバイト、パート社員のマネジメント、キャンペーンの開発など、店舗業務全般を担当しています。20xx年8月に行った自店舗独自のキャンペーンにより、前年比200%の月間売上を達成。次月から他店舗にも展開され、全社的な利益にも貢献しています。
営業職の職務要約・職務概要の例文
□□□□株式会社に入社後、3年間、住宅展示場への来場者に対する反響営業を中心とした、不動産営業職に従事してきました。社内の設計担当者、施工担当者と連携して施工プランを立案するほか、お客さまのニーズに合わせて資金計画の相談に乗るなど、顧客満足度の向上を追求してまいりました。20xx年には契約件数全国10位となり、営業所MVPを受賞しています。
企画・管理職の職務要約・職務概要の例文
□□□□株式会社に入社後、商品企画部に配属となり、一貫してマーケティングリサーチや新商品の企画業務に従事しています。入社3年目以降は、商品企画にとどまらず、販売戦略や広告戦略にも携わり、営業や社外パートナー企業との折衝業務も担当してきました。20xx年に発売した「○○○○」においては、Web・TV連動型の広告戦略を立案し、販売目標の150%を達成しました。
エンジニア職の職務要約・職務概要の例文
□□□□株式会社に入社後、約3年間、フィンテック関連システムの開発に従事。クライアントに常駐し、要件定義から設計、テスト、保守・運用まで、一貫して担当してきました。20xx年からは新規案件のプロジェクトマネジメント業務にも携わっており、現在は20名規模のアプリ開発プロジェクトのリーダーを務めています。品質担保、納期管理の適切さがクライアントに評価され、同社の他案件のシステム開発も受注見込みとなっています。
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状況別に解説!職務要約・職務概要の書き方ポイント
職歴や転職回数によって、職務要約・職務概要で強調すべきポイントは異なります。ここでは、状況別に職務要約・職務概要を作成する際のポイントを紹介します。
初めて転職する場合
初めて転職する場合は、現在または前職で経験した業務内容や実績を中心にまとめましょう。
担当した業務だけでなく、成果や工夫したこと、身につけたスキルを具体的に記載すると、これまで培った経験が伝わりやすくなります。また、応募先で活かせる経験を優先してまとめることで、入社後に活躍するイメージを持ってもらいやすくなります。
未経験職種へ応募する場合
未経験職種への転職では、応募職種に直接関係する経験がなくても問題ありません。
これまでの仕事で培ったコミュニケーション力や提案力、課題解決力、PCスキルなど、職種を問わず活かせるポータブルスキルを中心にまとめましょう。また、一見すると応募職種と関係のない業務経験でも、「顧客との折衝経験」「業務改善に取り組んだ経験」「チームで目標を達成した経験」など、応募先で活かせる視点に置き換えて伝えることが大切です。
職務要約・職務概要では、応募職種に活かせる経験やスキルを中心にまとめることが大切です。応募動機や学習状況は自己PR欄で補足するとよいでしょう。
複数社の職歴がある場合
転職回数が多い場合は、すべての職歴を同じ分量で紹介する必要はありません。
応募職種と関連性の高い経験を中心にまとめることで、強みが伝わりやすくなります。複数の会社で同じ職種を経験している場合は、会社ごとではなく、職種ごとに経験や成果を整理して記載するのも効果的です。
職務要約・職務概要に関するQ&A
Q.職務要約・職務概要は提出先ごとに変える?
A.必ずしも提出先ごとに変更する必要はありません。
同じ職種に応募する場合は、基本となる職務要約・職務概要を使用してもよいでしょう。一方、異なる職種に応募する場合など、応募先によって強調したい経験・スキルが異なる場合は、内容を調整すると効果的です。
Q.アルバイト経験は職務要約・職務概要から省略する?
A.原則として、アルバイト経験は職務要約・職務概要に記載する必要はありません。
ただし、応募職種と関連性が高い業務を担当していた場合や、正社員と同等の役割・責任を担っていた場合、一定期間(例:3カ月以上)継続して勤務していた場合には、記載を検討するとよいでしょう。
また、アルバイト経験のみを職歴としている場合は、働き方の背景や、その経験から得たスキル・知識をどのように次の仕事に活かせるのかを整理して記載することが重要です。
Q.職務要約・職務概要はAIを使って書いてもいい?
A.AIを活用して職務要約・職務概要のたたき台を作成することは問題ありません。ただし、AIに「職務要約を作成して」「文章を書き換えて」といった抽象的な指示をするだけでは、自分の強みや応募先でアピールしたい内容が十分に反映されない場合があります。
AIを活用する際は、職種や担当業務、実績、強調したいポイント、文字数などを具体的に伝えることが重要です。例えば、「営業職としての実績を中心に、売り上げ目標120%達成の成果を盛り込み、250字程度で職務要約を作成してください」のように指示すると、より希望に近い文章を作成しやすくなります。
また、AIが作成した文章をそのまま提出するのではなく、内容が自身の経験と一致しているか、応募企業が求める経験やスキルに合っているかを最後に必ず確認しましょう。
職務要約・職務概要は「応募先で活かせる経験」を簡潔に伝えることが重要
職務要約・職務概要は、採用担当者にキャリアの全体像を短時間で伝えるための重要な項目です。応募先で活かせる経験や実績を中心に、数字を交えながら200~300字程度で簡潔にまとめることで、自身の強みを効果的にアピールできます。ご紹介した例文を参考に、応募企業に合わせた職務要約・職務概要を作成しましょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
経歴 教育業界での営業職・マネジメント職、外資系企業での事務職を経て、2007年にパーソルキャリア株式会社に入社。入社以来、キャリアアドバイザーとして、個人のお客さまの転職を支援。管理部門職種の方を中心に幅広く担当。中長期的なキャリアプランの提案・個人の価値観に寄り添った求人提案を心がけている。プライベートでは2人の男児のママ。
メッセージ 法務職に従事されている方は、日々研鑽に励み、知識を身につけられ、仕事に従事されている方が多く、その姿勢に胸を打たれることも多いです。転職活動においてもしっかりと準備をして取り組みたいという方も多いため、情報提供をさせていただきながら、ご自身の目指す未来をどのようにかなえるかをご相談しながら、ご支援させていただきたいと考えております。







