転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード
やっち/27歳/男性/はじめての転職
「海外で営業活動がしたい」と機械メーカーに入社したやっちさん。4年目にして念願の海外赴任がかなったものの、当初の予定より短い 1年で帰国する事態に…。理由なき人事に納得できなかったやっちさんは、ついにはじめての転職を決意します。
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海外赴任が決まり、やる気MAXに! しかし海外営業の現実は…
—転職を決めた理由をお聞かせください。
上司の言うことは絶対!という古い体質の会社だったんです。飲みの場の付き合いが頻繁で、上司の好き嫌いが人事面にも関与してるんじゃないかと疑心暗鬼になっていました。ちょっとしたことで長々と説教が始まるし、入社直後からこの環境はキツイと思ってました。
——では、入社後すぐに転職を考えたのですか?
いえ、そのころはまだ現実的に転職を考えていたわけではありません。「海外を拠点に営業する」という目標があって入社しましたから。4年もかかりましたけど、実際に海外に駐在できることになったんです。
——目標が実現して、会社への不満が解消されたんですね?
たしかに赴任してすぐのときは、希望がかなって仕事へのモチベーションは上がっていましたね。でも時間が経つにつれ、自分が思い描いていた海外営業とは程遠いことに気づきました。顧客と商談するのは現地のスタッフだけで、自分は日本の本社へ送る報告書やメールをせっせと日本語で書いてばかり。こんなの日本にいてもできるじゃないかと思ったんです。
——やりたい仕事ではなかった、と。
海外営業をしたかったのは、文化や商習慣の違う現地の人と交渉して、お互いの価値観をすり合わせながらコミュニケーションすること自体が醍醐味だと思ったからなんです。海外に赴任したのに書類作成ばかりの内向きな仕事ばかりで、実体のある外向きの仕事をしたいという思いが強くなるばかりでした。なので自分が望む仕事ではまったくなかったんです。
念願の海外赴任だったのに、わずか1年で帰国指示…自分だけがなぜ?
——現地でギャップが生まれて転職を考えることに?
転職を決めた一番の理由は違います。実は海外赴任して間もなく、主力製品がブランドリニューアルされることになったんです。今までの知名度やブランド力に頼った営業が通用しなくなる、これは厳しくなると思いました。拠点存続を危ぶむうわさも出始めて辞めていく人もいました。
——それではブランドチェンジが転職の最大のきっかけですか?
いえ、仕事は続けられますから、それが理由ではないんです。会社がバタバタしているとき、現地の上司から「日本に帰ってもらうことになったから」と言われてしまって…。1年目の駐在員は何人もいるのに、なぜ自分が先に戻されるんだろう?と思いました。
やっと海外赴任できたのにたった1年で帰国。それも、自分だけ戻される明確な理由の説明もなかった。納得できないし、悔しかったですね。海外で仕事するのはどんな条件を満たした社員で、どれくらいの期間の間に何をすることが求められてるのか、そういった定義や評価が何もなくて行き当たりばったりの人材配置なんだということに嫌気がさしたんです。
はじめての転職で不安…!最後に背中を押してくれたのは前向きなアドバイス
——それで一歩を踏み出したのですね。
転職を決意したものの、はじめての転職だし、今の自分の経験で大丈夫か心配でした。でも、同じ業界で働く友人から「そんな状況なら辞めていいんじゃないか」と言われたり、キャリアアドバイザーからも「今までの経験があれば応募できる求人はありますよ」と言ってもらえて…。いろんな意見を聞き、頭の中を整理してやっと一歩が踏み出せたんです。
——転職して変わったことは?
毎月の売り上げに追われていた前職に比べると、今の会社は商材も変わり、1~2年の長期案件なので、じっくり取り組めるようになりましたね。以前のような窮屈な体育会系のノリではなく、上司が気軽な雑談をしながら部下を気にかけてくれてるのも、うれしいギャップです。
——今度こそ望むような海外営業ができるといいですね。
チャンスはあると思っています。まだ入社したばかりですが、今度こそ自分が目指していた外向きの海外営業をしていきたいですね。
編集後記
入社4年目でようやく海外営業の機会を得て、意気揚々と赴任したやっちさん。しかし実情は日本向けのデスクワークだけで、海外の人との商談の機会もなく、さぞ残念だったことでしょう。海外営業といっても現地でどんな仕事をするのかは、外からはなかなか分かりにくいもの。現地で働いている人から仕事の内容を聞いたり、情報収集のためにエージェントを活用してみることも大切です。自分のイメージだけでなく日々の業務を具体的に想像できるような情報を集め、「こんなはずじゃなかった」というギャップを防ぎましょう。
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