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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.66

公開日:2021/4/26

転職ノートで自分の価値観を再確認!不安を整理して転職活動がより効率的に

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転職ノートで自分の価値観を再確認!不安を整理して転職活動がより効率的に

ネコ/31歳/女性/はじめての転職

新卒でWeb広告代理店に入社してクリエイティブ職に就いたネコさん。やりがいのある仕事に出会え8年間勤続しましたが、体調不良をきっかけに転職を決意します。転職活動期間中に役に立ったのが、自分の考えをノートに書き出すこと。その「転職ノート」のおかげで自分の仕事観を整理でき、落ち着いて転職活動に臨めたそうです。

※この記事は2021年3月13日開催の「doda転職オンライン予備校」をもとに編集部で構成しました。

広告代理店 クリエイター
事業会社 クリエイター
  • 女性
  • 30代
  • 既婚
  • はじめての転職
  • やりたいことが分からない
  • 健康

ネコさん

体調不良が続き「ずっとこの仕事したいの?」という疑問が湧いて…。

―新卒で入社して8年間も勤めたということは、仕事は楽しかったのでしょうか?

はい、そこでの仕事も、会社そのものも好きでしたね。8年間のうちに営業、メディア運用、クリエイティブと幅広い職種を経験してきて、夜遅くまでがむしゃらに働いていましたね。ベンチャー気質の会社で人間関係も良くて、プライベートでも仲良くできる関係性でした。

―その会社からの転職を決意した理由は何ですか?

ひとつには体調不良がありました。体調不良のまま、それまでと同じように夜遅くまで働いたことで、体調面でも精神面でも限界が来て、「このまま仕事したいの?」という疑問が湧いてきたんです。

今思えば、体調が悪いのでネガティブになってしまったところもありましたね。もう続けられない、アルバイトでもいいからもっと楽に働きたいと思うようになったんです。

また、その時期はちょうど結婚もして、将来的には子どもも欲しいなと思っていた時期。でもその職場のままでは、働き続けるイメージが湧かなかったんです。もっとワーク・ライフ・バランスを考えて働けるところがいいなと、退職を決意しました。

「無理する」と「頑張る」は違う!転職ノートを通して気づいて前向きになれた

―転職を決意してから内定まで9カ月と、平均に比べると長くかかっていますね。

退職の意思を上司に伝えたあと、「体調を戻してから考えたほうがいい」という上司の勧めもあって休んだ時期もありますし、結果的に仕事の引き継ぎもしながらゆっくり転職活動を進めることになりました。面接を受け始めたのは、転職したいと思い立ってから半年後に退職してからです。

―転職活動中に苦労したことは何ですか?

転職でかなえたい希望を明確にすることです。前職は心身の限界がきて辞めたので、自分が今後はどんな働き方をしたいのか、もう分からなくなっていたんですよね。

だからまずは、自分の考えや気持ちを棚卸しして、望んでいることを整理することから始めました。そこがいちばん大変でしたね。転職エージェントに相談したり、ノートに書き出したりして、少しずつ整理していきました。

―いわゆる「転職ノート」ですね。ノートはどう役に立ちましたか?

頭で考えたことを文字にしてみると、自分では今まで考えていなかった言葉も出てきて、「自分はこんなことを考えていたんだ!」と気づけました。

例えば、漠然と「もう頑張るのはイヤ」だと思っていたけれど、「頑張るのがイヤ」なのではなく、「何のために頑張っているのか分からない状態がイヤ」だったんです。クライアントの担当者やチームのメンバーのためにがむしゃらに頑張るうちに、見失っていた部分なんですよね。だから、「自分は仕事を通じて何をしたいんだろう」とじっくり考えました。

そもそも広告の仕事は、商品とユーザーをつなぐ場を提供することです。私はその先にいるユーザーの役に立ちたいんだ、ユーザーのために頑張りたいんだと改めて思いました。

―書くことで、モヤモヤした悩みが整理できたんですね。

それに、仕事の魅力も改めて感じましたね。仕事って、プライベートとは比べ物にならないくらいたくさんの人に出会えるし、本当にさまざまな経験ができますよね。そんな出会いや経験は自分の生活も豊かにしてくれるし、やっぱりこれまでの経験を活かして、広告に携わる仕事を続けたいと思いました。

―仕事の魅力を再確認できるとは、思わぬ副産物ですね! ただ、体調不良で退職した経緯があると、同じ職種を選ぶことに不安はありませんでしたか?

そこもノートで整理して気づいたんですけど、「無理すること」と「頑張ること」は別物だなって。きちんとお休みを取れれば体調管理はできるし、無理せず頑張れるはずだって、前向きに捉えられていました。

そうやって整理してみると、おのずと企業選びの希望も明確になっていました。ユーザーに近い場所で働きたいから、代理店ではなく事業者側がいいし、長く働くことを考えると、きちんとお休みの取れる企業がいいなと、応募する前に希望を絞ることができました。

やみくもに応募するよりも、自分に合った会社を探そう!

―どれぐらい応募しましたか?

30社くらい応募して、面接に進んだのが10社ちょっとです。面接を受け始めたのは退職してからだったので、ちゃんと決まるのか不安はありました。でも、自分がどういう働き方をしたいのか整理できていたので、やみくもに応募するより自分に合った会社を探そうと思えて、わりと落ち着いて活動できたと思います。

―内定をもらったのは2社だそうですが、最終的に今の会社を選んだ決め手は?

その2社は対照的で、片方は大手企業で、片方は前職のようなベンチャーでした。今までベンチャーで働いてきたので、これまでとタイプが違う会社のほうが新しい経験ができそうだと思って、大手を選びました。

入社してからは新卒のころに戻ったみたいで、自分のできなさに落ち込むこともあります(笑)。でもさすが大手で、思った以上にワーク・ライフ・バランスはきちんと取れていので、無理はせず、新しい経験をどんどん積んで頑張っていきたいですね。

編集後記

ネコさんは考えをノートに書くことで、漠然とした不安の原因をはっきりと把握でき、それにより企業選びの基準も明確になったといいます。その経緯があってこそ落ち着いて転職活動をできたことを思えば、ぼんやりとした不安を抱えている人こそ、まずは転職ノートを書いてみるのは、おすすめしたい方法です。

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