年収の高い業種は？ 平均年収ランキング（業種別の平均年収／生涯賃金）【2023年版】

「金融」の平均年収は469万円で、前回の454万円から15万円アップしました。

金融の1位は「投信／投資顧問」（750万円）、2位は「証券会社」（596万円）、3位は「信託銀行」（549万円）で前回と同じ並びです。前回よりも平均年収がアップした業種は、金融の14業種のうち11で、最も上昇幅が大きい7位の「消費者金融」（479万円）は前回から34万円アップしました。

反対に、最も平均年収の減少幅が大きかった業種は1位の「投信／投資顧問」で18万円のダウンでした。

「メーカー」の平均年収は466万円で、前回の453万円から13万円アップしました。

メーカーの1位は「たばこ」（667万円）、2位は「トイレタリー」（561万円）、3位は「総合電機メーカー」（542万円）でした。メーカーの平均年収ランキングは1～8位まで前回と同じで、変化があったのは12位から9位に順位を上げた「試薬メーカー／受託合成／受託分析」（470万円）から下の順位です。

メーカーの22業種のうち、前回よりも平均年収が上がったのは16業種で、中でも上昇幅が大きかったのは9位の「試薬メーカー／受託合成／受託分析」（46万円アップ）です。一方、最も減少幅が大きかったのは1位「たばこ」（102万円ダウン）でした。

「総合商社」の平均年収は464万円で、前回の446万円から18万円アップしました。

10の業種分類の中で最も平均年収の上昇幅が大きかった総合商社は、男女別では男性が525万円で前回の496万円から29万円アップ、女性が374万円で前回の366万円から8万円アップしています。年代別に見ると、20代・30代・40代では前回よりも平均年収がアップしましたが、50代以上のみ960万円から939万円へと21万円ダウンしました。

「IT／通信」の平均年収は446万円で、前回の436万円から10万円アップしました。

IT／通信の1位は「ITコンサルティング」（475万円）、2位は「ハードウェア／ソフトウェア／パッケージベンダ」（471万円）、3位は「システムインテグレータ」（465万円）で、前回から2位と3位の順位が入れ替わりました。

全4業種とも平均年収が前回よりも上がっており、中でも上昇幅が大きかったのは2位「ハードウェア／ソフトウェア／パッケージベンダ」で20万円アップです。3位の「システムインテグレータ」も順位は落としたものの、平均年収は7万円アップしました。

「建設／プラント／不動産」の平均年収は432万円で、前回の421万円から11万円アップしました。

建設／プラント／不動産の1位は「ディベロッパー」（500万円）、2位は「不動産金融」（497万円）、3位は「ゼネコン／サブコン」（466万円）でした。4位は「住宅（ハウスメーカー）」（445万円）、5位は「土地活用」（441万円）で、1～5位まで前回と順位に変わりはありません。

建設／プラント／不動産の12業種すべての平均年収が前回より上昇しています。中でも最も上昇幅が大きかったのは2位の「不動産金融」で24万円アップでした。それに5位「土地活用」が17万円アップ、6位「建設コンサルタント」（434万円）が16万円アップで続きます。

「専門商社」の平均年収は424万円で、前回の411万円から13万円アップしました。

これは、2017年から今回までの7年間で最も高い金額です。男女別では、男性が468万円で前回の450万円から18万円アップ、女性が361万円で前回の348万円から13万円アップしています。年代別に見ても全年代で前回よりも平均年収が上がっており、中でも最も上昇幅が大きかったのは30代で、金額は14万円アップの456万円でした。

「インターネット／広告／メディア」の平均年収は423万円で、前回の412万円から11万円アップしました。

インターネット／広告／メディアの1位は「代理店（広告／SP／PR）」（436万円）、2位は「ネット広告／Webマーケティング」（432万円）、3位は「放送／新聞／出版」（419万円）でした。トップ3だけでなく、インターネット／広告／メディアに分類される5業種すべてで前回から順位に変化はありません。

2位以下の業種はすべて前回よりも平均年収がアップしています。そのうち最も上昇幅が大きいのは21万円アップした4位の「ゲーム（オンライン／ソーシャル）」（411万円）で、それに17万円アップで3位の「放送／新聞／出版」が続いています。

「メディカル」の平均年収は408万円で、前回の400万円から8万円アップしました。

メディカルの1位は「医薬品メーカー」（647万円）、2位は「医療機器メーカー」（562万円）、3位は「診断薬／臨床検査機器／臨床検査試薬メーカー」（549万円）で前回と同じ順位です。4位は「医療広告代理店／出版社／マーケティング／リサーチ」（512万円）で、前回の6位から順位を上げました。

メディカルの13業種のうち、前回よりも平均年収がアップしたのは11業種です。そのうち、最も金額の上昇幅が大きいのは3位「診断薬／臨床検査機器／臨床検査試薬メーカー」で41万円のアップでした。

「サービス」の平均年収は377万円で、前回の366万円から11万円アップしました。

サービスの1位は「財務／会計アドバイザリー（FAS）」（585万円）、2位は「コンサルティングファーム／シンクタンク」（527万円）、3位は「マーケティング／リサーチ」（469万円）で前回と同じ順位です。そこから6位の「陸運／鉄道／海運／航空」（407万円）まで順位に変動はありませんでした。

サービスの16業種のうち前回よりも平均年収が増えたのは15業種で、残り1業種は変化なしという結果でした。そのうち最も上昇幅が大きかったのは11位の「旅行」（357万円）で、20万円アップしました。それに、19万円アップで6位「陸運／鉄道／海運／航空」が続きます。

「小売／外食」の平均年収は359万円で、前回の351万円から8万円アップしました。

小売／外食の1位は「自動車ディーラー」（421万円）、2位は「通信販売」（387万円）、3位は「コンビニエンスストア」（382万円）で、前回2位タイだった「コンビニエンスストア」が順位を一つ落としました。また、前回4位タイだった「量販店／ホームセンター」「食品・GMS・ディスカウントストア」（360万円）は今回も同じく4位タイとなりました。

小売／外食の10業種すべてで平均年収が前回よりも上がっています。中でも上昇幅が大きかったのは、1位「自動車ディーラー」で14万円アップです。それに、13万円アップで8位「百貨店」（351万円）、10万円アップで9位「レストラン」（350万円）が続きました。