年収の高い業種（業界）は？ 平均年収ランキング（業種別の平均年収／生涯賃金）【最新版】

「金融」の平均年収は491万円で、前年の469万円から22万円アップし、2017年から今回までの8年間で最も高くなりました。

金融の1位は、有望企業・未公開株式への投資を行う「ベンチャーキャピタル／プライベートエクイティ」（816万円）でした。2位は「投信／投資顧問」（800万円）、3位は「証券会社」（620万円）となりました。

金融の15業種のうち14業種が前年から平均年収がアップしました（1位の「ベンチャーキャピタル／プライベートエクイティ」の前年は対象者のサンプルが足りず対象外）。最も上昇幅が大きいのは「信託銀行」（611万円）で62万円アップ、次いで「投信／投資顧問」が50万円アップとなりました。

年収分布を見ると、最も割合の高い年収帯は「300万～400万円未満」で、28.4％を占めています。また、「1,000万円以上」が6.2％を占めており、これは10の業種分類の中で最も高い割合となっています。

「メーカー」の平均年収は481万円で、前年の466万円から15万円アップし、2017年から今回までの8年間で最も高くなりました。

メーカーの1位は「たばこ」（790万円）、2位は「トイレタリー」（606万円）、3位は「総合電機メーカー」（559万円）でした。

メーカーの21業種のうち、前年よりも平均年収が上がったのは17業種です。中でも上昇幅が大きかったのは「たばこ」（123万円アップ）で、メーカーに限らずすべての業種の中で一番の伸びとなりました。一方、減少幅が大きかったのは「ペット関連」（394万円）で17万円のダウンとなりました。

「総合商社」の平均年収は472万円で、前年の464万円から8万円アップしました。

男女別の平均年収では、男性が537万円で前年から12万円アップ、女性が388万円で前年から14万円アップしています。年代別に見ると、20代（372万円）は2万円アップしましたが、30代（494万円）、40代（575万円）、50代以上（871万円）はそれぞれ1万円、15万円、68万円のダウンでした※。
※男女別で平均年収が上昇する一方、年代別で20代を除き平均年収が下降しているのは、世代や男女の人数構成比などが前年と異なるためです

「IT／通信」の平均年収は460万円で、前年の446万円から14万円アップしました。

IT／通信の4職種では、平均年収が多い順に「ITコンサルティング」（494万円）、「ハードウェア／ソフトウェア／パッケージベンダ」（486万円）、「システムインテグレータ」（475万円）、「通信／ISP／データセンター」（433万円）となりました。

4業種とも平均年収が前年よりも上がっており、中でも上昇幅が大きかったのは「通信／ISP／データセンター」で20万円アップ、次いで「ITコンサルティング」が19万円アップとなりました。

「建設／プラント／不動産」の平均年収は441万円で、前年の432万円から9万円アップし、2017年から今回までの8年間で最も高くなりました。

建設／プラント／不動産の1位は「ディベロッパー」（511万円）、2位は「不動産金融」（500万円）、3位は「ゼネコン／サブコン」（475万円）でした。

建設／プラント／不動産の12業種すべての平均年収が前年より上昇しました。中でも上昇幅が大きかったのが「設計事務所」（404万円）の17万円アップで、次いで「土地活用」（456万円）が15万円アップで続きました。

「専門商社」の平均年収は439万円で、前年の424万円から15万円アップし、2017年から今回までの8年間で最も高くなりました。男女別では、男性が487万円で前年の468万円から19万円アップ、女性が374万円で前年の361万円から13万円アップしています。

年代別に見ても全年代で前年よりも平均年収が上がっており、中でも上昇幅が大きかった年代は20代（376万円）と40代（536万円）でした（どちらも13万円アップ）。

「インターネット／広告／メディア」の平均年収は436万円で、前年の423万円から13万円アップし、2017年から今回までの8年間で最も高くなりました。

インターネット／広告／メディアの1位は「代理店（広告／SP／PR）」（450万円）、2位は「ネット広告／Webマーケティング」（446万円）、3位は「放送／新聞／出版」（427万円）でした。

インターネット／広告／メディアの5つの業種すべてで前年よりも平均年収がアップしました。最も上昇幅が大きいのは17万円アップした「広告」（404万円）で、15万円アップの「ゲーム（オンライン／ソーシャル）」（426万円）が続いています。

「メディカル」の平均年収は417万円で、前年の408万円から9万円アップしました。

メディカルの1位は「医薬品メーカー」（676万円）、2位は「医療機器メーカー」（586万円）、3位は「診断薬／臨床検査機器／臨床検査試薬メーカー」（563万円）で前年と同じ並びです。

メディカルの14業種のうち、前年よりも平均年収がアップしたのは13業種（「CMO」の前年は対象者のサンプルが足りず対象外）で、中でも金額の上昇幅が大きいのは45万円アップした「大学／研究施設」（474万円）で、「バイオ関連」（545万円）が43万円アップで続きました。

「サービス」の平均年収は388万円で、前年の377万円から11万円アップし、2017年から今回までの8年間で最も高くなりました。

サービスの1位は「財務／会計アドバイザリー（FAS）」（622万円）、2位は「コンサルティングファーム／シンクタンク」（534万円）、3位は「マーケティング／リサーチ」（486万円）で前年と同じ並びです。

サービスの16業種すべてが前年よりも平均年収が増えており、中でも上昇幅が大きかったのは「財務／会計アドバイザリー（FAS）」が37万円アップ、そして「旅行」（390万円）が33万円アップで続きました。

「小売／外食」の平均年収は366万円で、前年の359万円から7万円アップし、2017年から今回までの8年間で最も高くなりました。

小売／外食の1位は「自動車ディーラー」（429万円）、2位は「通信販売」（399万円）、3位は「コンビニエンスストア」（394万円）で前年と同じ並びです。

小売／外食の10業種すべてで平均年収が前年よりも上がっています。中でも上昇幅が大きかったのは、「通信販売」と「コンビニエンスストア」で12万円アップとなりました。