Q.30代で特筆すべき実績がなくても、転職できる?
30代になりましたが、これまで責任のある仕事やマネジメントをした経験がありません。また、これといった実績もないため、そもそも転職することが難しいのではないかと不安です。(30歳/男性)
A.仕事における前向きな意欲を事例とともにお伝えしましょう。
「これまでの経験を活かしてさらに責任ある仕事に就きたい」という意欲をアピールすることが大切です。転職理由とともに、仕事をする上で努力したこと、工夫したことなどを伝えましょう。またこれまで以上にステップアップしたい場合は、上司の指示やマニュアル通りに働いていたことではなく、いかに主体性を持って行動してきたかが重要です。例えば、役職のない一メンバーとして働いているとしても、「もし自分が管理職や店長、リーダーだったら組織に対してどう問題意識を持って解決するために何をしたのか」と仮定して取り組んでいた、というアピールができると良いでしょう。
とはいえ、普段から意識していないと管理職や店長、リーダーの目線でアピールするのは難しいはず。転職を考え始めたら、上司や先輩など目標とする方に、現状の課題や苦労していることなどを聞いてみてください。その上で、普段よりも一段階上のことを考えながら仕事をしてみましょう。例えば、ある店舗の一メンバーとして働いていると仮定した場合、客層の変化に伴う発注量の提案や商品配置の変更など、課題解決のために考えて行動したことが、アピールポイントになります。店舗の売上を上げるために、責任者がどんな行動をしたのかを聞き、「顧客のニーズを考えながら日々行動していくことが大切だと気づいた」など、行動はできなくても責任者の目線で気づいたことなどをアピールすることもひとつでしょう。
経験やスキルがなく難易度が高まる分、採用担当者には、仕事の中で取り組んできたことや、仕事に対する熱意を伝えることが重要です。企業が求めるのは、貢献してくれる人です。今までの仕事を振り返って、企業のニーズに近しいスキルや経験をアピールしましょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加賀美 文久
米国CCE国家資格 キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
ベンチャー企業の人事リーダーを経て、2006年に現職に入社。dodaキャリアアドバイザーとしてバックオフィス部門、ハイキャリア部門の転職支援をしてきました。その後、管理職として同領域のマネジメントやプロジェクト推進に関わっています。
【メッセージ】
私自身、さまざまな立ち位置で「転職」と関わってきました。転職者の立場、採用する企業の立場、転職支援をする立場。その経験活かして、転職の疑問解決のお手伝いができればと思っています。