初めての転職準備は何から始めるべき?
成功するためのポイントを解説!

毎日の仕事に物足りなさを感じたり、職場の雰囲気になじめなかったりと、最初の仕事に不満を抱くことは珍しくありません。そのような状況で転職を考え始める人も多いでしょう。
しかし、いざ転職を考え始めた際に「何から始めればいいのか分からない」「自分のスキルが通用する会社があるのか」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
転職活動には不安や悩みがつきものです。とくに初めての転職であればなおさらでしょう。この記事では、初めての転職活動で何をすべきか解説します。転職の流れや成功させるためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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初めての転職で何から始めるべきか分からないときは?
転職に対する不安や怖さは、誰しも抱く感情です。例えばこのような悩みがあるのではないでしょうか。

初めての転職におけるよくある悩み
- そもそも転職活動の流れが分からない
- どのような企業に入社できるのか見当がつかない
- 自分に合う仕事が分からない
初めての転職で何から始めるべきか分からない方は、まずキャリアプランや仕事選びの軸を考えてみましょう。最初の段階では、大まかな内容を考えておくだけでも十分です。
また、転職活動と転職は違うものだと考えてください。転職活動を通じて現職にとどまるべきだと感じたら、今の仕事を続けて経験を積む選択肢もあるでしょう。「自分は仕事を通して何をしたいか」「今後どのようなキャリアを描いていきたいか」といったことが、転職活動をしていく中で分かってきます。最終的に転職をしなかったとしても、誰にでも転職活動を行うメリットがあるといえます。
そうはいっても、初めての転職では何から始めればいいか分からない方も多いでしょう。キャリアアドバイザーがあなたの悩みや希望をヒアリングした上で、どのように転職活動を進めるべきか、1対1でアドバイスしてくれます。初めての転職ならエージェントサービスの利用も検討してみてください。
転職活動を始める前に準備すべきこと
転職活動を成功に導くための第一歩は、適切な準備から始まります。とはいえ初めて転職活動をする場合、何から準備したらいいのか分からない方が多いでしょう。ここでは転職活動の準備段階でやるべき2つのことについて解説します。
- 1.自己分析を通じて重視するポイントを明確にする
- 2.業界や職種を理解し、自分に合うのか検討する
自己分析を行って、業界や転職市場の動向を把握することで、効率的に転職活動を進められます。ぜひ参考にしてください。
自己分析から重視するポイントを明確にする
自己分析は、これから転職活動を進めていく上で非常に重要な過程です。自分が仕事をする上で大切にしている価値観を見つけ出し、転職活動に活かしましょう。自己分析を通じて、自分に合った仕事を探しやすくなるはずです。
キャリアの棚卸し | 過去の経験やスキルを振り返り、強みや弱みを把握する |
転職軸の明確化 | 自分の働く上での価値観や優先順位を整理する |
キャリアビジョンの設定 | 中長期的なキャリアの目標を設定する |
転職活動におけるゴールは、長く働ける会社を見つけたり、自分の理想とするキャリアを実現したりすることです。中長期的な目線でキャリアプランを考えましょう。
自己分析のやり方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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- 転職時の自己分析のやり方【無料診断ツール・チェックリストつき】
- dodaオリジナルの「40の質問から分かる自己分析シート」で自己分析をやってみよう。自己分析ができないと悩む方は、無料診断ツールもおすすめです。
業界や職種を理解し、自分に合うのか検討する
転職活動では、希望する業界や職種が自分に合っているのか検討することも重要です。自分が希望する業界にどのくらい需要があるか、これから成長が見込めるかなどを分析することで、将来性のある職種や安定性のある企業を見極められるでしょう。
志望業界の知識を深めることは、応募書類の作成や面接対策においても有利になります。選考の通過率が上がったり、内定をもらえる可能性が高くなったりと、プラスに作用するはずです。

初めてだから押さえたい、転職活動の基本的な流れ
転職活動の基本的な流れは、以下のとおりです。初めて転職する方は、押さえておくと役に立つでしょう。
- 1.スケジュール作成
- 2.情報収集
- 3.書類作成・応募
- 4.面接
- 5.内定
- 6.退職・入社準備
応募する企業によって若干の違いはありますが、おおむね同じです。基本的な流れを把握して、各ステップで計画的に行動してください。
スケジュール作成
転職活動を始める前に、まずは大まかなスケジュールを決めましょう。厚生労働省が公表しているデータ(※1)によると、転職活動にかかった期間は「1か月以上3か月未満」とする方が25%以上を占めるとのことでした。(※1 厚生労働省「令和2年度転職者実態調査の概況」 )
先にスケジュールを決めておくと、転職活動の長期化を防げるメリットがあります。転職では新卒の就職活動と比べて応募から内定までの期間が短いため、スケジュールを決めて計画的に転職活動をしないと、複数企業の選考がうまく進められない場合があります。転職活動は必ずしも計画どおりに進むとは限らないため、臨機応変に対応できるようなスケジュールの作成が重要です。
転職活動のスケジュールについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
また、働きながら転職活動をするか、辞めてから転職活動をするか迷っている方は、以下の記事もご覧ください。
情報収集
転職活動のスケジュールを決めたら、業界や企業に関する情報収集に移ります。転職サイトで求人するのに加えて、dodaのキャリアアドバイザーから転職活動全般の情報を教えてもらうのもおすすめです。
転職活動前の準備段階で調べた業界を深掘りしたり、余裕があれば志望する企業について調べてみたりすると転職活動がスムーズになります。
書類作成・応募
転職活動において、履歴書や職務経歴書の作成は重要な過程です。自己分析で洗い出した強みや過去の経験をもとに、応募書類を作成しましょう。
どのように応募書類を作成すればいいか悩んだら、dodaの履歴書作成ツールやレジュメビルダーが便利です。
-
- 簡単3STEP!レジュメビルダーで職務経歴書を作成!
- dodaオリジナルの職務経歴書作成ツール「レジュメビルダー」なら、入力ガイドに沿って空欄を埋めるだけで、すぐに提出できる職務経歴書を作れます。
面接
書類選考を通過したら面接へ進みます。面接は志望企業に対して自分を直接アピールできる絶好のチャンスなので、万全の準備をして本番に臨みましょう。
想定される質問とそれに対する回答を用意しておき、面接で答えられるよう練習しておくことをおすすめします。自分一人で練習するのが不安な場合、エージェントサービスを利用するとキャリアアドバイザーに模擬面接をしてもらえます。練習を繰り返しておくことで、面接でも落ち着いて回答できるはずです。
面接でよく聞かれる質問について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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- 面接の流れと質問~必ず聞かれる5つの質問と回答例文~
- 自己PRや転職理由、志望動機など、転職の面接で聞かれる質問例を紹介します。ここに出ている5つの質問には必ず答えられるように面接対策をして本番に臨みましょう。
内定
面接を受けて内定が出たら、企業から提示された条件で入社するか検討します。初めての転職の場合は、内定が出るまでのいずれかのタイミングで家族や身近な人に転職活動をしていることを伝えておきましょう。
内定承諾の回答期間は、長くても1週間以内です。他社の選考が同時に進行している場合は、そちらの進み具合も考慮した上で、内定を承諾するかどうか検討してください。2~3日以内に回答を求められるケースもあるため、選考が重なるとじっくり考える時間を確保するのが難しいでしょう。新卒の就職活動のように回答期限を延長してもらうことは簡単ではないのでその点も考えて面接のスケジュールを組むのがおすすめです。
退職・入社準備
無事に内定承諾までこぎつけたら、退職や入社の準備を行います。円満退職を実現するために、退職交渉や引き継ぎなど最後まで責任を持って取り組みましょう。なお、退職交渉に手こずるケースもあるので、事前に上司への伝え方や注意点などを調べておくと役立ちます。
すぐに転職する場合は会社に提出する書類があるので、手元に源泉徴収票や雇用保険被保険者証などがそろっているか確認します。
社会保険や税金(所得税、住民税)の手続きは転職先の会社が行うため、現在の職場にお願いして必要な書類を用意してもらいましょう。
転職先の会社でオリエンテーションや研修がある場合、それらの準備も並行して進めましょう。
退職交渉や入社準備について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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- 退職に必要な手続きとは?社内・役所の手続きを解説
- 内定から退職までにやるべきことや退職時の手続き(健康保険・年金・税金など)のポイントをご紹介
初めての転職活動を成功させるためのポイント
転職活動を成功させるには、期間を決めて集中的に取り組む必要があります。初めての転職活動をスムーズに進めるためにも、以下のポイントを意識するといいでしょう。

初めての転職活動を成功させるためのポイント
- 1.希望の入社日を設定し、逆算して計画を立てる
- 2.複数の方法を組み合わせて会社情報を収集する
- 3.志望企業のニーズに合わせて、応募書類をカスタマイズする
- 4.面接では入社意欲や熱意を伝える
- 5.内定後は条件をしっかり確認する
- 6.遅くても1カ月前には退職の意向を伝える
転職活動のステップごとに要点を押さえ、効率的に行動することを心がけてください。
転職活動を成功させるコツを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
希望の入社日を設定し、逆算して計画を立てる
転職活動にかかる期間は、2~3カ月程度に設定するのがおすすめです。無理のない範囲で入社の目標時期を設定し、それに間に合うように逆算してスケジュールを作成します。
転職活動ではステップごとに必要な期間を見積もり、余裕のある計画を立てる必要があります。基本的な流れを押さえた上で、どのくらい時間をかければいいか検討しましょう。
転職活動にかかる期間の目安やスケジュールについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
複数の方法を組み合わせて会社情報を収集する
応募したいと思う会社の情報収集をする際は、複数の方法を組み合わせるのがおすすめです。転職サイトや企業ホームページだけでなく、SNSや友人・知人の口コミなども参考にするといいでしょう。いくつかの手段を掛け合わせることで、選択肢の幅を広げられる可能性が高まります。
インターネットでも情報収集は可能ですが、実際に転職した知り合いがいれば、会って話を聞いてみるといいかもしれません。実際の転職体験談は貴重な情報であり、参考になるはずです。
個々の会社に関するネット上のクチコミはあくまで本人の主観で書かれている情報なので参考程度にしましょう。転職エージェントを利用すれば客観的な情報を確認できます。
志望企業のニーズに合わせて、応募書類をカスタマイズする
応募書類を作成する際は、志望企業が求める人材像に合わせて、自己PRしたい内容や伝え方をカスタマイズします。また、書類選考を通過するには業界や職種に合わせてカスタマイズするとよいでしょう。
志望する企業によっては内定承諾の回答期間が短かったり、募集期間が短期間に設定されていたりします。気になる企業があれば、なるべく早めに同時進行で応募するといいでしょう。
転職に成功した人が平均何社に応募したのか詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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- 転職成功者の「平均応募社数」
- 転職成功をかなえた人たちは、どのくらいの企業に応募していたのか、その実態を調査しました。実際に転職した人たちの傾向を知ることで、転職活動を上手に進めるためのヒントを学んでいきましょう。
面接では入社意欲や熱意を伝える
面接は企業の担当者と直接やりとりして、自己PRできる絶好のチャンスです。入社意欲や自分のアピールポイントを伝えられるよう、きちんと準備して本番に臨みましょう。たとえネガティブな転職理由があった場合でも、「自分のスキルをより活かせる環境で働きたい」といった、ポジティブな理由で転職したいと伝えることが大切です。
なお、面接の終盤に差しかかると「何か質問はありますか?」と逆質問される場合もあります。本番で気になることを質問できるよう、きちんと用意しておくのが望ましいでしょう。逆質問をしないと、企業へ興味がない・意欲が低いと思われてしまう可能性もあります。
面接の逆質問について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
内定後は条件をしっかり確認する
面接を通過して内定が出たら、給与・勤務地・職務内容などの条件を労働条件通知書で念入りに確認する必要があります。入社日や年収の詳細な内訳など、こちらから言い出しにくい内容については、転職エージェントを使っていればキャリアアドバイザーを通じて確認してもらえます。
年収金額をはじめとして、具体的な条件や待遇はこのタイミングで初めて明らかになります。場合によっては面接で話された条件と違うこともありますので、十分に確認した上で内定を承諾するかどうか決めましょう。
内定承諾のタイミングになって初めて家族やパートナーなどに転職のことを伝える人もいるのですが、事後報告のように急に伝えると反対されるケースもありますので、もっと前の段階で早めに伝えておくことをおすすめします。
内定後の流れについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
遅くても1カ月前には退職の意向を伝える
転職活動が終わったら、直属の上司に退職の意向を伝えます。引き継ぎや有給休暇の消化などの都合があるため、遅くても退職の1カ月前には言っておくとスムーズです。
現在の会社の就業規則に通知期間の記載がある場合、それに従いましょう。1~3カ月前であれば常識の範囲内といえます。
退職交渉をする際は、「辞めたい」ではなく「辞めます」と明確な意思を伝えましょう。あいまいな言い方だと引き止められる可能性があります。交渉を切り出す前に、あらかじめ引き継ぎや挨拶回りなどのスケジュールを立てておくのがおすすめです。
退職の伝え方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
初めての転職活動で注意すべきこと
初めての転職活動では、分からないことだらけで不安を感じる場面が多くあるのではないでしょうか。ここでは、とくに初めての転職の方が知っておきたいポイントを解説します。

初めて転職の方が知っておきたい3つのポイント
- 1.即戦力の度合いを見られる
- 2.自分の実力だけでなく転職市場の動向に左右される
- 3.内定の回答期限は意外と短い
年代によって異なる部分はあるものの、ここまで説明してきたポイントは転職活動に共通する内容です。これから転職する予定がある方は、参考にしてください。
即戦力の度合いを見られる
中途採用では、新卒時の就活とは異なり「即戦力」であることが期待されます。業種や職種、細かい業務内容が完全に一致することは求められませんが、できるだけ早く仕事に慣れて活躍してほしいというのが企業の本音です。たとえ業種や職種が違っていても、「この点では即戦力になれる」と言える要素を考えましょう。
例えば、業界が近しい、商材の特性が似ている、企業規模やフェーズが同じ、ビジネススキルが活かせるなどが挙げられます。応募書類や面接でも、「こういう経験・知識を活かせる」という点をしっかり伝えることが大切です。
自分の実力だけでなく転職市場の動向に左右される
転職市場の動向を把握することは重要です。今どの業界で求人が多いのか、転職希望者が多い時期はいつなのかを知ることで、より戦略的に動けます。業種や職種によっては、求人が多い時期と少ない時期があり、求人が少ない時期に妥協して応募すると納得いく転職活動ができない可能性があるため注意が必要です。
転職市場の理解を深めたい方は、転職エージェントを積極的に活用するといいでしょう。志望業界を正しく理解するのは難しいので、迷ったらキャリアアドバイザーに相談するのが大切です。
内定の回答期限は意外と短い
内定を獲得したらそこで終わりではなく、入社する意思があるかどうか回答する必要があります。通常は1週間程度で内定を承諾するかどうか回答することが求められ、複数の選考が重なった場合はさらに考える時間が短くなるでしょう。そのため、複数の企業に応募する際は、内定が出る時期を予測して計画を立てる必要があります。
新卒の就職活動では内定から承諾まで考える時間が確保できましたが、転職の場合はスピーディーな判断が求められがちです。人生において重要な決断だからこそじっくりと考えたいところですが、思うようにいかない場合もあるかもしれません。面接の段階で応募先の内定承諾期間を把握しておき、後ほど入社するか検討できるようにスケジュール調整をするといいでしょう。
初めての転職活動でよくある質問
最後に、初めての転職活動でよくある質問と回答をまとめました。初めての転職活動では、次から次へと分からないことが出てきます。ほかの転職者が疑問に感じるポイントをチェックしておくと、転職活動がスムーズになるでしょう。
転職を考えたらまず何をすべきですか?
転職活動に挑戦しようと思ったらまずは自己分析から始めましょう。仕事に対する価値観や転職の目的を明確にする必要があります。
その次にいつまでに転職したいかゴールを決めて、そこから逆算してスケジュールを立てます。およそ3カ月以内が適切とされるものの、状況によっては期間が多少前後するかもしれません。転職エージェントを活用して、志望業界や転職市場の動向を把握することも大切です。
自己分析のやり方を詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
自分に合う会社はどのように見つければよいですか?
自分に合う会社を見つけるには、しっかりと自己分析する必要があります。仕事の価値観や希望するキャリア、自分の強み・弱みなどを洗い出し、それらをもとにキャリアアドバイザーからアドバイスをもらうのがおすすめです。
転職サイトの求人を自分だけで見ていると、自分に合う会社かどうかが分かりにくいかもしれません。複数の企業に応募して選考を受け、自己分析によって明確になった自分の重視するポイントとマッチする会社を選びましょう。
しっかり準備をして、理想の職場への転職を成功させよう!
初めて転職する方が知っておくべき転職活動の流れや注意すべきポイントについて紹介しました。まずは大まかな手順を押さえて、転職活動を前に進めていくことが大切です。ステップごとにやるべきことを把握し、計画的に活動するのが転職活動を成功に導くコツといえます。
転職活動もいざ自分でやろうとすると難しいものです。自力で転職活動するのが不安な方は、dodaのキャリアアドバイザーへ相談してみましょう。dodaのキャリアアドバイザーと一緒に転職活動を進めることで、初めてでも転職の不安や悩みを解消できるはずです。
この記事を監修したキャリアアドバイザー
【経歴】 2016年に不動産業界の企業に新卒入社し、採用人事と個人営業を経験 する。その後、2022年にパーソルキャリア 株式会社に中途入社し、一貫して キャリアアドバイザーとして従事。 これまで第二新卒の営業職の方、広告業界・人材業界の方の転職をサポートしている。
【メッセージ】 転職は人生で重要な分岐点だからこそ、不安も多いかと思います。ぜひキャリアアドバイザーにお気軽に相談いただき、納得して転職活動が進めらるように二人三脚でサポートができればと思います。