
20代で「仕事に疲れて辞めたい」と感じたとき、
どうしたらよい?
転職経験者の事例も
「仕事に疲れた」「辞めてしまいたい」「でも20代のうちは頑張るべき?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 この記事では、精神科医かつ産業医として多くの若手社会人の相談に乗ってきた堤多可弘先生と、キャリアアドバイザーの二人に、「仕事に疲れた」気持ちの要因や対処方法などを教えてもらいました。一緒に解決策を見つけていきましょう。
この記事で分かること
- 「仕事に疲れて辞めたい」という気持ちは無理に我慢しない
- 頑張るべき? 限界? の判断基準は「食べる・寝る・遊ぶ・考える」ができているか
- 「仕事に疲れて辞めたい」と思う理由は年次や状況によっても変わる
- 心身ともに健康で働き続けるために転職をするのも一つの選択肢
- 仕事に疲れて転職を始めた20代の転職事例
20代は「仕事に疲れて辞めたい」という気持ちを我慢したほうがよい?
堤多可弘先生(以下、堤先生)
仕事に対して「疲れた」と感じているときは、無理して我慢する必要はありません。
20代は体力的に多少の無理が利いてしまう分、頑張りすぎて不調に陥り、回復に時間がかかるケースも多いです。また、働く中で感じるストレスに慣れていない人が多い年代なので、一度立ち止まって対処方法を考えることが大切でしょう。

茅野 竜大(dodaキャリアアドバイザー)

キャリアアドバイザーとしても、無理して我慢する必要はないと考えています。
ただし、突発的に退職を決断してしまうと、経済的に困窮してしまい本意ではないキャリア選択につながってしまう恐れもあるので、慎重に判断しましょう。一度リフレッシュする時間を設けて、落ち着いて今後を考えられる状態を取り戻しましょう。
このように、産業医・キャリアアドバイザーどちらの視点から見ても、「仕事に疲れて辞めたい」という気持ちは、無理して我慢する必要はないものです。ただ、仕事を辞める決断をする前に、ほかの選択肢がないのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこでまずは、精神科医かつ産業医の堤多可弘先生から、「仕事に疲れて辞めたい」という気持ちがどのような背景から出てくるものなのかを解説してもらいます。今感じている「我慢すべきかの判断基準」もあわせてご紹介するので、今まさに悩んでつらい渦中にいる方は、まずこちらからご覧ください。
「仕事に疲れて辞めたい」と悩む20代が増えている

堤先生は、産業医として多くの社会人に接している中で、「仕事に疲れている、辞めたい」という悩みを持っている20代が年々増えており、それは20代など比較的若手世代に見られる固有の特徴から来るものだと言います。それは、どのようなものでしょうか。
一般的に20代は、「仕事を頑張りたい!」という気持ちはあるものの、社会人としての経験が浅く理想と現実のギャップが生まれやすい年代といえます。結果的に、自分が頑張れているかを、周りからの評価や目に見える実績で判断してしまい、自分を追い詰めてしまいやすいのです。
また、特に今の20代は、以下のような状況にあり、悩みがより深刻化しやすい傾向にあるそうです。
- 1社で定年まで働き続けることが当たり前でなくなったからこそ、スキルを身につけておきたいと感じやすい
- SNSやインターネットなどから、他人と自分を比較しやすい環境にいる
- AIなどの新たなテクノロジーが発展し、業務において求められる成果が高まっている
「頑張りどころ? もう限界?」を見極めるチェックポイント
疲れから「会社を辞めてしまいたい」と悩んでいても、「この気持ちは甘えなのでは」「踏ん張るべきなのかも」と、自分の感覚に自信が持てなかったり、次の行動に移れなかったりする方も多いのではないでしょうか。ここでは、堤先生のお話をもとに、今の状態は頑張りどころなのか、限界なのかを判断するためチェックポイントをご紹介します。
以下のチェックポイントのうち、当てはまるものが1つでもある場合は、心身が疲れ果てていて危険な状況といえるそうです。サインが出ている場合、まずはその症状を改善するために精神科医または産業医などの専門家へご相談ください。
-
“食べる・寝る・遊ぶ・考える”が
しっかりできていない状態 -
休日に自分の時間を
取れていない状態 -
習慣的にやっていたことが
できなくなっている状態
上記のチェックポイントには当てはまらないものの、「なんだか疲れている」「疲れが取れない…」という方は、心身を健康に保つコツとして、下記を意識するとよいそうです。日常の中で取り入れやすいものもあるので、試してみましょう。
- 7~9時間の睡眠をしっかり取る
- 軽い運動をする
- スマホを見る時間を減らす
- 先輩や上司と話す・相談する
【経験年数別】20代が「仕事に疲れて辞めたい」と感じるきっかけ
ひとくちに20代と言っても、社会人の年次ごとに悩みを感じる点は異なるはず。ここでは、社会人経験年数別に20代の方が仕事に疲れて悩みを感じる傾向を、キャリアアドバイザーからの取材に基づいて紹介します。
社会人1~3年目:学生から社会人として土台を作る時期
社会人1~3年目は、社会人としてのスタンスや働き方を学んでいくタイミングです。特に社会人1年目のうちは、慣れないビジネスマナーやスーツ、仕事への責任など、「初めて」ばかりの社会人生活に疲弊してしまうことが多いといいます。 中には、配属先が想定と異なり、本来希望していたものとは違う業務を担当することになったというケースも。
また、社会人生活に慣れ始めてからは、業務の進め方が分からない、答えのない仕事をするのが難しい、しかし分からないことを周囲に質問しづらいなどの理由でストレスや疲労を感じる方も多いようです。
社会人3~5年目:社会人生活に慣れ、任される仕事が増えてくる時期
社会人3~5年目は、社会人としての土台が整い、仕事やキャリア、将来について、視野を広げて考え始めるタイミングです。任される仕事も増え、期待に応えようと必死に働いてきた中で、ふと立ち止まり、これまでの疲労の蓄積を感じたり、会社や仕事内容に疑問を持ち始めたりする人が多いといいます。
また、中には、結婚などのライフイベントを経て、プライベートとの両立を難しく感じる人が出てくる時期でもあります。
社会人5~7年目:役職に就いたり、ライフイベントを経たりして、将来を意識する時期
社会人5~7年目は、役職に就いたりライフイベントを経験したりなど、仕事でもプライベートでも大きな変化がある人が増えるタイミングです。目の前の仕事を進めながらも、将来のことを考えたり、自分や周囲の変化に漠然とした不安を感じたりして、疲弊してしまう人も多いといいます。
また、仕事に慣れてきた中で、会社の事業方針や仕事の進め方が自分の価値観と合わないと感じたり、正当な評価が得られていないと感じたりすることで「疲れた、辞めたい」と感じる人も多いようです。
20代で「仕事に疲れて辞めたい」と思う原因と対処方法
ここでは、精神科医かつ産業医として、若手のビジネスパーソンの相談に乗ってきた堤先生のお話をもとに、20代が「仕事に疲れて辞めたい」と思う主な要因と、その対処方法について解説します。今の「疲れた…」という気持ちを解決するための一歩を踏み出してみましょう。

堤先生
若いうちは仕事に役立つスキルの習得を重視する傾向にありますが、社会人としてそれ以上に大切なことは、「心身のコンディションを整えながら働き続けるスキル」を身につけることです。
「もうだめだ…」と思い詰める前に、周りに助けを求めて、いろいろな情報や視野を取り入れてみてください。
あなたが「疲れ」を感じる要因はどれ?
-
Case01
仕事内容
- 仕事内容が合っていない
- 失敗が怖い
-
Case02
仕事の心持ち
- 目の前の結果に一喜一憂しすぎてしまう
- 周りと比較しすぎてしまう
-
Case03
将来への不安
- 成長実感が湧かない
- 未来が想像できない
- ロールモデルがいない
-
Case04
働く環境
- 上司や同僚と合わない
- 相談できる人がいない
- 休みが取れない
仕事内容が向いていない・合っていないケース
原因の具体例
- 仕事内容が自身の性格や適性と合っていない
- 業務に正解がなく失敗が怖い など
対処法
仕事内容が向いていない・合っていないと感じると、自信を持てなくなってしまい、つらい気持ちになるものです。
まずは自分が向いていない・合っていないと感じる苦手ポイントを把握することがおすすめです。例えば、以下のような手順で考えると把握しやすいでしょう。
- ①日々の業務でしていること、それに必要なスキルを洗い出す
- ②その中から、自分が苦手なこと・伸ばすべきスキルを洗い出す
- ③洗い出したスキルに優先度をつけて、どこから伸ばすべきか整理する
伸ばすべきスキルは、小さなことでも大丈夫。まずは、少しずつ前進できた、克服できた、という気持ちを持ち、自信を取り戻すことが大切です。
一人で考えるのが難しい場合は、①から上司・先輩に相談をしながら進めてもかまいません。本当に業務内容が合わない場合は、転職などで職種を変えることも選択肢の一つでしょう。
また、どのようなスキルが必要になるのかを知りたい場合は、ビジネススキルの入門書などを読むのがおすすめです。自分の視野を広げたり、悩みの回答を得られたりします。
仕事への心持ちに課題があるケース
原因の具体例
- 目先の結果に一喜一憂することに疲れた
- 失敗することで芽生える劣等感や自己嫌悪に疲れる
- 周りを見て焦って頑張りすぎてしまう など
対処法
まずは、仕事で疲労感を感じたり落ち込んだりするのは、頑張ろうとしている証拠だと自分を褒めてあげましょう。
一般的に、20代前半は社会人としての経験が浅いため、自分の頑張りを目に見える形で評価する傾向があります。結果、周囲と自分の実績を比較して焦ってしまう方が多いのです。
ただ、皆がすぐに実績を出せるわけではありません。「自分は自分」とある程度割りきって、まずはゆっくり休んでください。加えて、睡眠を取ったり、運動をしたりすると、気持ちをリフレッシュできます。
また、自分の中での理想と現実とのギャップを言語化して整理したり、先輩や上司から仕事のフィードバックをもらったりすることで、自分の現状と次に目指すべき目標を把握することができます。
Point相談するのは気がひける? そう思ったときに知っておきたいこと

先輩や上司に相談したほうがよいとは思いながらも、気軽に相談できる関係性の相手がおらず、ためらってしまう人は多いのではないでしょうか?
そんなときは、まず自分が周囲に相談ができないと「思い込んでしまっていないか」を考えてみてください。先輩社員の顔を思い浮かべて、「本当に○○さんは相談できなそうか」と自問自答したり、同じ悩みを抱える友人に相談された場合、「自分だったらどのようなアドバイスをするか」「尊敬する○○さんならどうするか」を想像してみましょう。自分一人の視点だけで自分のことを考えていると視野が狭くなってしまいがちですが、想像であっても第三者の視点を借りることで、新しい考え方が思いつくかもしれません。どうしても相談に抵抗がある、もしくはすぐに相談できる相手がいないなどの場合は、AIチャットツールなどに壁打ちしてみるのもおすすめです。
将来に対して漠然と不安があり、希望が見いだせないケース
原因の具体例
- 今の仕事が何につながるか分からない
- 中長期的に仕事を続ける未来が想像できない
- ロールモデルになるような人がおらずモチベーションが上がらない など
対処法
将来に対して漠然とした不安があるのは健全なことです。「今のままでよいのか?」と迷うこともあると思いますが、社会人としての土台を固める20代のうちは、自分の視点を変える、または視野を広げる行動を取ることがおすすめです。例えば、以下のようなことを試してみてください。
- 仕事やキャリアの悩みについて上司や先輩に相談する
- とりあえず任された仕事をやってみる
- 周囲の複数人から尊敬できる部分を見つけてロールモデルにする
人の力を借りて視点を変えたり、あえて言われたことに挑戦してみる中で、新しい景色が見えてくることも多いでしょう。
また、キャリアや働き方が多様化している現在、ロールモデルとして特定の一人を見つける必要はありません。「業務の進め方はAさんのやり方」「キャリアビジョンはBさんの考え方」など、周囲の人の良い所を組み合わせ、あなただけのロールモデルをつくることも一つの手段です。
組織・人間関係が合っていないケース
原因の具体例
- 気を遣う同僚がいる
- 休みが取りにくい
- ハラスメントが横行している
- 相談できる相手がいない など
対処法
自分で変えにくい組織や人間関係の悩みに関しては、これから半年耐えられるか、これから変化はありそうかを考え、結果次第では、転職を視野に入れてもよいでしょう。
今の自分の仕事・会社への不満度や、今後の変化の可能性を確認できるツールを使ってみることもおすすめです。
今の不満度はどれくらい? ツールでチェックしてみよう(無料・登録不要)
ただし、もし、日常生活の中で「食べる・寝る・遊ぶ・考える」ことができていない場合、限界サインが出ているという証拠です。その場合は、まずは症状を解消するために精神科医または産業医への相談を優先させましょう。
働く上で、「何の仕事をするか」と同じくらいに「誰と働くか」が大切な要素となる方もいます。働く上であなたが大切にしたいのはどちらかを見極めるのも大切です。
20代で「仕事に疲れて辞めたい」と思ったら、転職活動を始めるのも手段の一つ
悩みや不安のタネが解消しそうにない、自分の力ではどうにもならない場合は、転職活動を始めてみるのも選択肢の一つです。実際には転職をしなくても、転職活動を通してキャリアを整理することで、悩みのタネを解消できるかもしれません。
この章では、20代のかたが「仕事に疲れた…」と思ったときに転職をするメリットを2つご紹介します。仕事を辞めたいと感じている方、転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
社会人として心身ともに健康に働ける期間が増える
社会人としての経験が浅い20代は、周囲と自分を比較して、自分を追い詰めたり、仕事を頑張りすぎたりしてしまう傾向があります。しかし、「疲れた」「辞めたい」と感じ続けてしまうと、心身ともにストレスがかかり、健康を損ねる可能性も。
例えば、肉体的に疲れを感じ続ける環境(残業が多すぎる・休日が少なすぎるなど)や、精神的に疲れを感じ続ける環境(ハラスメントが横行しているなど)、そして周囲に相談をしても変わりそうにない場合は要注意です。
一度心身の健康を損なうと、回復するのに時間がかかってしまう可能性もあります。
多少の頑張りが必要な時期もあると思いますが、心身の不調により働けなくなっては、それまでの頑張りが報われなくなってしまうことも。また、本意ではないキャリア選択につながってしまう可能性もあります。
まだまだ社会人人生は長いからこそ、自分が心身ともに健康で働ける環境を見つけることも大切です。
無理のないキャリア形成がしやすい
20代は仕事のスタンスが固まり始めたり、自分が向いている業務が見つかり始めたりする時期でもあります。今の業務が向いていないから、違う仕事に挑戦したいという人もいるのではないでしょうか。
20代は転職活動で「ポテンシャル」を評価されることが多く、経験職種はもちろん、未経験の業界・職種にもチャレンジしやすい傾向があります。また、希望の転職を1回でかなえられなくても、最終的に希望の仕事をするために、何度かステップを踏んで経験を積むことも選択肢の一つです。経験を長く積めば積むほど、将来身につく経験値は上がっていくといえます。そのため、無理なくキャリア形成ができるといえるでしょう。
また、中堅と呼ばれる年代になると、いちメンバーとしての働きに加え、マネジメントなどプラスアルファの役割を期待されることが多いです。
仮に中堅層になってから転職をした場合、その会社での現場経験が少ない状態でマネジメント業務などに挑戦することになります。その状況にプレッシャーを感じる方もいるので、自分はどのタイプかを見極め、転職のタイミングを判断することをおすすめします。
20代で「転職」を選ぶ場合に知っておきたい4つのポイント
ここまで、「仕事に疲れて辞めてしまいたい」という気持ちに対して、パターン別に対処法などを説明してきました。解決するにはどのように行動すべきなのか、ヒントはつかんでいただけたでしょうか?
ここでは、「転職」という選択を取る場合に知っておきたいポイントをご紹介します。転職で現在の状況を変えるために、以下の4つのポイントを押さえましょう。
転職でかなえたい・変えたいことを明確にする
転職活動を始める際に、自分は転職で何を変えたいのかを明確にしておきましょう。はじめに自分の価値観を振り返り、転職の目的を定めることで、転職後の「こんなはずじゃなかった」を防げるはずです。
変えたいことは、転職活動中に内容が変わっても大丈夫。まずは以下の4つのステップで、転職で変えたいことを明確にしていきましょう。その際、仕事の観点に加えて、プライベートの観点の二軸で振り返ると考えやすいです。
- ①理想とする仕事内容やキャリアパス、働き方を想像する
- ②プライベートで中長期的にどのようなライフイベントが想定されるのか、どのような生活をしていたいかを想像する
- ③仕事とプライベートの両方で想像した理想・将来像の中で、特に大切にしたいことを明確にする
- ④③で明確にした大切にしたいことをかなえるために必要な条件を洗い出す
Point過去の自分の行動から、価値観を振り返るのも一つの手段

優先順位をつけるとき、「自分が過去に重要な決断をした時に何を基準に判断したか?」を思い起こすと、「自分がどのような時に何を優先するのか?」という価値観を振り返ることができます。このように、過去の自分の行動を内省し、そこから見いだした価値観をもとに大切にしたいことを定めることも一つの手段です。
この「転職の目的の明確化」は、dodaキャリアアドバイザーが20代の方の転職サポートをする際に最も時間をかける部分というほど大切です。自分一人で考えるのが難しい場合は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。
さまざまな業界や職種を知る
転職先を探す際は、なじみのある業界・職種以外にも目を向けることがおすすめです。特に近年は新しい業界や職種が増えており、今まで以上に転職でかなえたいことを実現できる選択肢が増えているからです。

dodaでは全100職種以上の仕事内容をまとめた「doda職種図鑑」や、仕事に満足している人が多い職種をまとめた「仕事満足度 職種ランキング」、転職市場の動向を解説した「転職市場予測」など、さまざまな記事を用意していますので、参考にしてみてください。
また、気になる業界が見つかった際は、ネットで検索してみたり企業の採用サイトや公式サイトなどを見たりするのも一つの手段です。
自分に合った方法でエージェントサービスを活用する
ひとくちに転職活動といっても、転職活動の進め方や悩むポイントは人それぞれ。あなたに合った転職活動をしたい方には、エージェントサービスがおすすめです。
例えば、dodaエージェントサービスは、以下のように活用できます。
-
初めての転職活動で不安な場合
→キャリアアドバイザーが転職活動の進め方やおすすめの求人をご紹介します -
転職で大切にしたいことや、自分の経験を言語化するのが難しい場合
→キャリアカウンセリングでキャリアアドバイザーが言語化のサポートをします -
忙しくて転職活動にあまり時間が割けない場合
→応募書類作成のお手伝いや、応募書類の提出、面接の日程調整なども代行します
あなたに合った転職活動をサポート
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Case1
何から始めたら
いいか分からない -
Case2
つまづいたときに
相談したい -
Case3
忙しくて十分に
時間がさけない
\まずは気軽にご相談ください/
エージェントサービスに申し込む(無料)並行して複数の会社の選考を受ける
人によって異なりますが、転職活動を始めてから内定を得るまでの期間は、平均で2~3カ月ほどかかります。また、内定が出てから1週間ほどで内定承諾の回答が必要になるのが一般的です。

転職は人生における大事な選択ですので、納得した上で内定の回答をしたいですよね。そのためには、内定が出てからの1週間で入社を検討するのではなく、応募や面接などの選考段階から複数社を並行して受けて、比較をしながら「どのような会社で働きたいか」を考えることが大切です。
複数の書類作成や面接対策、面接の日程調整などを同時並行させるのは、時間も労力もかかりますので、エージェントサービスを活用して効率的に転職活動を進めましょう。
キャリアアドバイザーに聞く「仕事に疲れて辞めたい」という悩みから転職した20代の事例紹介
ここからは、実際に、「仕事に疲れて辞めたい」という悩みを抱えてキャリアカウンセリングに来談した20代の方の事例を、dodaキャリアアドバイザーが紹介します。具体例を参考に、自分の転職活動やキャリアプランに活かしていきましょう。
仕事の目的を見失っていたところから、自分の価値観を振り返り未経験で人事職へ転職!

Aさん
-
年齢:27歳
-
職歴:カスタマーサポート(5年間)
-
転職先:人事
「仕事に疲れて辞めたい」と感じた理由は?

多忙な日々が続き、何のための仕事をしているのかが分からなくなり、環境を変えたいと思われて、キャリアカウンセリングにいらっしゃいました。
dodaのキャリアカウンセリングでは、Aさんとどんなお話をしましたか?

まずは、疲れたと感じた要因は何なのか?を一緒に整理しました。
例えば、数字目標が厳しい事が要因か? 仕事量が多いことが要因か? 個人のお客さまの気持ちに沿えないことが要因か?などです。
そして、どのような状態であれば自分が心身ともに健康で働けるのかを、お話しいただきました。
その際、Aさんの性格や過去の体験をベースに、なぜその状態が理想だと思うかを考えていただきました。
最終的に、どのような転職になりましたか?

Aさんは、未経験で人事職に転職をなさいました。
初めは個人で追いかける数字目標が厳しく、結果として仕事量が多く、疲弊した状態を変えたいというお気持ちだったのですが、キャリアカウンセリングでお話を深く聞いていくことで、実は自分の仕事がお客さまの役に立っていると感じられない状態にストレスや疲労感を感じていたことが分かりました。
「疲れたから辞めたい」という気持ちにとどまらず、ご自身が仕事において何をやりがいに思うのか、それは自分のどのような価値観から来ているのかを理解し、人事職でのやりがいをイメージできたことが、転職成功のポイントだったかと思います。
Point新卒の時に考えていたことからも価値観を振り返ることができる
仕事のやりがいや価値観を把握するのが難しいときは、「新卒入社の時に、どのような社会人・仕事・キャリアを理想だと思っていたか?」を振り返り、その状態と現状のギャップを言語化するのも一つの手段です。
手に職をつけるために転職したものの、入社後にギャップを感じて再度転職に挑戦!

Bさん
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年齢:25歳
-
職歴:金融営業職(3年間)→Webデザイナー(1カ月)
-
転職先:ITコンサルタント
Bさんは、金融機関で個人営業をしており、トップダウン型の仕事や休日出勤が多いことに疲労を感じていました。環境を変えてスキルを身につけたいと、一度ご自身で転職活動をなさったものの、入社後にギャップを感じ、再度転職を検討。その際にdodaのキャリアカウンセリングをご予約いただきました。
dodaのキャリアカウンセリングでは、Bさんとどんなお話をしましたか?

まずは、疲れたと感じた要因は何なのか?を一緒に整理しました。
例えば、数字目標が厳しい事が要因か? 仕事量が多いことが要因か? 個人のお客さまの気持ちに沿えないことが要因か?などです。
そして、どのような状態であれば自分が心身ともに健康で働けるのかを、お話しいただきました。
その際、Aさんの性格や過去の体験をベースに、なぜその状態が理想だと思うかを考えていただきました。
・一度目の転職の話

まずは、一度目の転職活動の状況を伺いました。
その際、「スキルを身につけられる」という印象があったWebデザイナーに興味を持ち、1社のみに応募をして転職をしたとのこと。
転職活動中は、日々仕事で忙しく疲れきっていた状態だったため、Webデザイナーに転職した後の働き方について深く考える機会もなく、「スキルを身につけられる」という印象だけで安直に選んでしまったことを反省されていました。
・今回の転職でかなえたいことの話

入社後に感じたギャップは何か? そのギャップが起きない状態とはどういう状態か?を一緒に整理しました。
その際、Bさんにとっての「スキルを身につけた」状態は、「自分が提案をして相手を動かすこと(提案力・知識量)」「自分の提案をもとに、相手と協力しながら物事を進められている状態(チームで動く)」だと分かりました。
そのため、「専門知識をもとに提案を行い、コミュニケーションを取りながらチームで動く」状態を転職が成功した状態として設定しました。
最終的に、どのような転職になりましたか?

Bさんの転職が成功した状態には、どの職種が当てはまるかを職種の説明や選考を通じて考えていただきましたが、最終的には、WebデザイナーからITコンサルタントに転職をなさいました。
スキルが身につくと一般的に言われている職種は多くありますが、必ずしもその仕事が自分にとってやりがいを感じられるとは限りません。
また、自分がどうしてこの仕事を辞めたいのか? どのような働き方にしたいのか?を振り返らずに、なんとなくのイメージで職種を選んでしまうことは、入社後のギャップにつながりかねません。
今回のBさんの転職活動は、「仕事でどのように働けたらやりがいを感じるのか」を把握できたことが、転職成功のポイントだったかと思います。
Point仕事だけでなく、プライベートからも価値観を振り返ることができる
仕事でもプライベートでも、過去「モチベーションが上がったこと」や「うれしかったこと」から、自分の価値観を探ることも一つの手段です。
人によって「仕事で大切にしたい価値観」は異なります。もし「仕事で大切にしたい価値観」を一人で考えるのが難しい場合は、キャリアアドバイザーが一緒に考えます。考えがまとまっていなくても大丈夫です。ぜひご相談ください。
「仕事に疲れて辞めたい」と感じたら、抱え込まないで! まずはdodaに相談しよう
20代は社会人としての土台が形成される時期、徐々に仕事での責任が増えてくる時期、ライフステージが変わる時期と、仕事でもプライベートでも変化がある年代です。だからこそ仕事に「疲れて、辞めたい」と感じてしまう方は多いようです。「疲れた」という感情が甘えなのではと感じて、頑張ろうとしてしまうケースも少なくありませんが、無理して我慢する必要はありません。まずはゆっくり休んで疲れが取れた状態にした後、そう感じる原因を掘り下げ、解決する方法を考えましょう。
一人で考えることが難しい場合は、エージェントサービスを利用するのもおすすめ。転職のプロであるキャリアアドバイザーが相談に乗るので、最終的に転職をしてもしなくても、現状を変えるためのきっかけを得られるはずです。迷っている方はぜひ一度ご相談ください。
- 疲れた状態を解消して働きたい!
まずは転職の情報収集から始めませんか? - エージェントサービスを利用する(無料)
この記事の監修

弘前大学医学部卒業後、東京女子医科大学精神科で助教、非常勤講師、メンタルクリニックの副院長を歴任。首都圏を中心に企業や行政機関の産業医やアドバイザーを10カ所以上担当。ブログや著作、研修などを通じて、メンタルヘルスや健康経営、産業保健の情報発信も行っている。共著に「企業はメンタルヘルスとどう向き合うか―経営戦略としての産業医」(祥伝社新書)がある。
この記事を監修したキャリアアドバイザー

【経歴】 新卒で金融機関にて法人営業を経験した後、2019年にパーソルキャリア株式会社に中途入社。販売サービス業に従事されていらっしゃる方の転職支援を経験した後、現在は金融機関に就業されていらっしゃる方の転職支援に従事しております。今よりもより良い未来の実現に向けて、転職活動の目的をいっしょに探すご支援をモットーとしております。
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