履歴書を手渡しするときも封筒は必要?
履歴書を持参するときのマナー
1.履歴書は汚れや破損を防ぐため封筒に入れて持参する
履歴書を手渡しする場合も、クリアファイルに挟んだうえで、封筒に入れて持参しましょう。持参する過程で端が折れたり、シワになったり、汚れたりするのを防ぐためです。折れていたり、汚れたりしている履歴書は、悪印象を与えてしまうことはいうまでもありません。ただし、履歴書はすぐ取り出されることが想定されるので、封をする必要はありません。
また、封筒を守る工夫も必要。封筒は履歴書の汚れや破損を防ぐためのものなので、封筒自体が折れたり曲がったりしては意味がありません。封筒はできるだけ上質で厚い紙のものを選ぶ、封筒が余裕を持って入る大きさのカバンを用意するなどの工夫をしましょう。雨の場合は、ビニールなどを使って封筒が濡れないよう対策をしてください。
2.履歴書を持参するときの正しい封筒の書き方
手渡しの場合は、封筒に宛先を記入する必要はありません。手渡しの場合は、郵送などと違って他者を介さず、当事者同士で直接やりとりするからです。「どこ宛の書類か」というのは、渡す応募者も受け取る企業側もわかり切っていることなので、あえて封筒に書いて示す必要はありません。
ただし、それ以外は郵送の場合と同じように書く必要があります。封筒の表面には、左下に「履歴書在中」と書いてください。赤色のペンで記入し、文字の周りを長方形で囲みましょう。封筒の裏面には、左下に自分の住所と氏名を書いてください。宛先は不要ですが、「誰の応募書類なのか」ということは企業側に示す必要があります。
▽履歴書を持参するときの正しい封筒の書き方(サンプル)
3.【シチュエーション別】履歴書を手渡しするときのマナー
履歴書を手渡しする際に、応募者のマナーが試されることもあります。ここで大切なのは、相手の状況を考慮したうえ、ていねいに渡すこと。正しい渡し方やマナーを理解しておけば、慌てたり面接官を手間取らせたりして、マイナスの印象を与えることはないでしょう。ここでは、シチュエーション別に履歴書を手渡しする際の注意点をご紹介します。
面接官に直接、履歴書を手渡すときは封筒から出す
履歴書を面接官に渡す場合、封筒に入れたままではなく、履歴書が入ったクリアファイルを封筒から出して渡しましょう。なぜなら、渡した相手がその場ですぐに履歴書を読むことが想定されるからです。封筒に入ったまま渡すと、面接官に履歴書を取り出す手間をかけてしまいます。面接官がすぐに読み始められるよう配慮しましょう。
渡す際は、封筒の上に履歴書の入ったクリアファイルを重ね、「封筒と一緒に」差し出します。この際、面接官が読める方向で書類を渡すのもポイント。両手で差し出しながら、「履歴書と職務経歴書をお持ちしました。本日はよろしくお願いいたします」などと言葉を添えると好印象です。謙虚な姿勢と礼儀正しさをアピールできます。
履歴書を渡すタイミングは、面接官から提出を求められたときです。面接開始時に声をかけられることが多いのですが、もし持参するよう連絡があったにもかかわらず提出を求められない場合は、「履歴書はいかがいたしましょうか」と自分からひと声かけてから出しましょう。面接官が忘れている可能性もあります。ただし、面接が終わってから提出を求められる場合もあるので、自分から声をかけるのは面接の最後にしましょう。
また、面接前にカバンの取り出しやすい位置に履歴書を入れておくと、スムーズに履歴書を渡すことができます。面接は限られた時間で行われています。履歴書を取り出す際モタモタしていると、面接官にスマートでない印象を与えるかもしれません。面接官より先に面接会場に案内された場合は、カバンから封筒を出して待つことをおすすめします。
▽面接官に直接、履歴書を手渡す場合の正しいマナー
受付で履歴書を手渡すときは封筒に入れたまま
企業の受付や会社説明会のスタッフなど、履歴書を面接官以外の人に渡す場合は、中身を出さず封筒のまま渡してください。受付の方は履歴書を取り次ぐ役割であることが多く、その場で相手が履歴書を読むわけではないからです。ただし、渡し方は面接官に渡すとき同様、両手で相手が読める方向にして差し出しましょう。
この際、渡す相手が面接官でないという理由で、選考に関係ない人と決めつけ、雑な対応をすることは絶対NGです。面接官ではないとはいえ、受付の方も応募先の企業に所属する人。受付の方への対応でビジネスパーソンとしてのマナーをチェックされるケースもあります。気を抜かずていねいな対応を心がけましょう。
▽受付で履歴書を手渡す場合の正しいマナー
4.履歴書の封筒についてのQ&A
履歴書を封筒に入れるときに、よくある疑問・質問をQ&A形式でまとめました。「これはどう書けばいいんだっけ?」「どんな入れ方が正しいの?」などと思ったときはすぐにチェックしてみてください。きっとあなたの疑問が解決されるはずです。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
松永 玲湖
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
dodaで約12年間キャリアアドバイザーと人材紹介の法人営業に携わり、九州・中部・関東での勤務経験があります。現在は営業職の方を中心に転職支援を行っており、U・Iターン転職など地域をまたいだ転職のサポートもしています。
【メッセージ】
仕事とプライベートは密接に関連しているので、働く場所や働き方など、考えることがたくさんあると思います。また、自分の強みは何か?得意なことは何か?と迷いを感じていらっしゃることもあると思います。そのような悩みや迷いが解決できるような情報を提供させていただきます。
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