

転職Q&A(履歴書・職務経歴書)
Q. 封筒に「履歴書在中」の記載は必須?「応募書類在中」ではダメ?
履歴書を封筒に入れて提出する場合、封筒に「履歴書在中」と書くことがマナーだと聞きました。これは必須なのでしょうか?また、履歴書以外の提出書類も同じ封筒に入れる場合は、「履歴書在中」ではない書き方があるのでしょうか?どのような書き方が正しいのか教えてください。(29歳/男性)
A.履歴書のみなら「履歴書在中」、履歴書以外の書類も入っている場合は「応募書類在中」と記入
履歴書の提出に使用する封筒には、必ず「履歴書在中」という文字を書いてください。封筒の中身が履歴書であることを強調し、履歴書を採用担当者まで間違いなく届け、スムーズに開封をしてもらうためです。企業や採用担当の部署である人事部には日々たくさんの郵便物が届きます。封筒の中身がひと目で把握できないと、社内の別の部署に誤って届けられてしまったり、採用担当者が開封するまでに時間がかかってしまったりする可能性もあります。
せっかくていねいに仕上げた履歴書も採用担当者の目に触れなければ意味がありません。採用担当者のもとに届く前に、他のライバルの選考が進んでしまい、合格が遠のいてしまうこともあるでしょう。履歴書在中と封筒に記載しておくことは、企業や採用担当者に対する配慮であるとともに、自分が書類選考に合格するためのひとつの手段でもあるのです。
また、封筒の中身が履歴書と送付状・添え状だけなら「履歴書在中」と書くのが正解です。ただし、履歴書以外に職務経歴書やポートフォリオ(これまで制作してきた作品集)などを同封する場合は、「応募書類在中」と書くといいでしょう。履歴書だけなのか、それ以外も含むのかで考えると理解しやすいはずです。
なお、「履歴書在中」「応募書類在中」は、郵送の場合、持参の場合にかかわらず記載するのがマナーとされています。この記載がないからといってマイナスの評価につながるということはまずありませんが、一般常識の範疇でもあるので、手を抜かずにしっかりと記載してください。
▼「履歴書在中」と「応募書類在中」の使い分け

「履歴書在中」「応募書類在中」の正しい書き方
「履歴書在中」「応募書類在中」を書くときのポイントは、位置と色です。封筒を受け取った人の目に確実に留まるようにすることを最優先します。
書く位置は封筒の表面の左側のやや下です。履歴書を封筒に入れて提出する場合、角形2号サイズの封筒を使用するのが一般的。郵送をする場合は縦書きで宛先と宛名を書くことになります。「履歴書在中」の文字も同様に縦書きで、封筒をタテにしたときの左下に書きましょう。「履歴書在中」はここに書くのが慣習なので、この場所以外に書かれていると受け取り手に気づかれないことがあります。手渡しするときも同じ位置に記載してください。
色は赤色で書いてください。さらに「履歴書在中」もしくは「応募書類在中」という文字の周りを同じ赤色の長方形で囲みます。文字を囲んで強調することで、受け取り手の目をひくことができます。使用するペンには、にじみにくいボールペンをおすすめします。文字の周りの囲みは、定規を使ってきれいな長方形に仕上げること。形がゆがんでいると慎重さに欠ける人というイメージを与えかねません。
▼正しい「履歴書在中」「応募書類在中」の記入例

「履歴書在中」「応募書類在中」のスタンプを使ってもOK
文房具店などには、「履歴書在中」「応募書類在中」の文字を押せるスタンプが販売されています。手書きでなくスタンプを利用しても構いません。また、「履歴書在中」の文字があらかじめ印字された封筒もあります。手書きの代わりにこういったものを上手に活用してもいいでしょう。
ただし、「履歴書在中」のシールは避けるのが得策です。シールは郵送の途中ではがれてしまう危険性があるからです。「履歴書在中」を記載する目的は、履歴書を採用担当者の手元に確実に届け、中身を把握してもらうこと。この目的を理解したうえで実践してください。
履歴書の封筒にはどんな太さや種類のペンがおすすめ?
下記の条件を満たしたペンがおすすめです。
太さ1.0mm程度
履歴書の封筒には太さが1.0mm程度のペンを使用します。一般的な油性ペンの太い部分のペン先程度です。1.0mm程度の太さがあれば、大きな封筒でも見やすい仕上がりになります。
サインペン(油性)かボールペン
履歴書の封筒には油性のサインペン、もしくはボールペンを使用します。サインペンかボールペンであれば、はっきりとした読みやすい文字が書けます。また、にじまないように必ず油性のペンを選ぶようにしましょう。
黒色インク
インクは黒色がおすすめです。青色のペンも可とされていることもありますが、特別な指定がない限りは避けましょう。「消えるボールペン」「水性ペン」「鉛筆・シャープペンシル」「細すぎるボールペン」など、文字が消えたりかすんだりする可能性があるもの、読みづらくなるものの使用はひかえましょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー

岩瀬 翔
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
コンサルティングファームの業務系コンサルタントを経て、現職に入社。dodaのキャリアアドバイザー、新規事業の部門で企業の採用支援も経験し、10年以上転職支援に携わっています。現在は管理職として、幅広い業界・職種の方の転職をサポートしています。
【メッセージ】
企業担当や自社採用の面接官も経験していますので、採用する側の本音を踏まえて、「転職者がどうしたらいいのか分かる」情報を提供します。
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