転職・求人DODA(デューダ)トップ > 転職情報・成功ガイド > 「一緒に働きたい」と思われるための3カ条 > 「一緒に働きたい」と思われるための3カ条 前田 知洋 氏

「一緒に働きたい」と思われるための3カ条

転職活動では、「一緒に働きたい」と思われることが成功への第一歩。
ここではビジネスの最前線で活躍し、社内外の仲間や顧客など、多方面から「一緒に働きたい」と思われている人の仕事術を紹介します。単なるマニュアルやノウハウではありません。どの場面で、どう活かすかはあなた次第。

【今回の提唱者】 前田 知洋(クロースアップ・マジシャン)

まえだ・ともひろ。観客の目の前で見せる、クロースアップマジックというスタイルのマジシャン。世界的に有名なロサンゼルスの会員制クラブ『マジックキャッスル』に日本人最年少で出演。2002年、「その年に日本で最も活躍したマジシャン」に贈られるマジシャン・オブ・ザ・イヤーを受賞。2005年には英国王室チャールズ皇太子もメンバーのマジック・サークル・ロンドンの100周年記念イベントにゲストで招かれ、最高位のゴールド・スター・メンバーを授与される。『知的な距離感』(かんき出版)や『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)など著書多数。

前田氏が語る「3カ条」
1 自然体でいる2 呼吸をあわせる3 見えないところでも誠実に振舞う

1 自然体でいる

どんなに優秀なマジシャンでも動物と子供が出てくるショーには勝てない。

マジシャンにとって、自然体でいることは絶対条件です。自然体とは自分を必要以上に大きく見せないこと。エンターテインメントの世界では、どんなに優秀な歌手やダンサー、マジシャンでも動物と子供が出てくるショーには勝てないと言われています。動物や子供って自然体なんですよね。みんなの前でいい格好をしようと思わない。それが魅力に繋がっているんです。だから、僕はトランプを使うマジックのときに「仕掛けのないトランプを使います」とは言いません。仕掛けがないと必要以上に大きく言う必要はないわけです。「トランプを使います」と言えば済みます。

例えば、面接の場で自分自身を無理に大きく見せようと、大規模なプロジェクトをやったこともないのに、やったと嘘をついたとしますよね。嘘をつくとその時はごまかせて、得をするように思うんですけど、嘘の整合性をとるために色々な準備をしなくちゃいけない。そうすると、少しずつボタンの掛け違いがおきます。人間ってすごく誠実で、嘘をつくということは肉体的にも精神的にもパワーがいるんですよ。もし、面接官の方が勘違いをして自分のことを低く評価しているなと思ったら「大規模なプロジェクトを手がけていなくてご心配かもしれませんが」と言って説明すればいいんです。誰も責めたりしません。入社後のことを考えると、自然体でいる人のほうが安心して「一緒に働きたい」と感じると思います。

2 呼吸をあわせる

ショーの目的は凄さを見せつけることではなくて、お客さんに楽しんでもらうこと。

僕がマジックで大切にしていることは、お客さんが息を吸うタイミングと、吐くタイミングを見極めて呼吸をあわせることです。例えば、ジェットコースターで全部が下り坂だと苦しいですよね。マジックでも、お客さんが驚いて息をハッと飲んだら、次は息をハァーと吐けるように、笑いを誘うようなセリフをいうなど、緩急をつけたシナリオを考えます。ショーの目的はマジックの凄さを見せつけることではなくて、最終的にお客さんに盛り上がって楽しんでもらえることですから。

面接でも同じだと思います。面接は敵対するもの同士の勝負ではありません。「一緒に働く」という目的は一緒。だから、「自分の凄さをアピールして感心させてやろう」と面接官に息を飲ませてばかりだとダメです。また、想定問題集のようなものを読んで、こう聞かれたらこう答えようなど、スーハーとずっと一定のテンポで息を吸って、吐いてばかりではつまらない。寝ているのと同じ状態です。面接官と一緒に感動したり、喜んだりすることを話す。そして、ときにはこちらから質問をして面接官に話してもらう。お互いの呼吸があうとコミュニケーションはうまくいきます。「一緒に働きたい」と思われるはずです。

3 見えないところでも誠実に振舞う

メイクさんや照明さん、美術さんが評判を広めてくれた。

僕はテレビに出演するとき、実際にマジックを見せる相手ではないメイクさん、照明さん、美術さんにもお客さんと同じように誠実な振舞いをします。「いつも綺麗にしてくれてありがとうございます。顔がたいしたことないので、よろしくお願いします」「きちんとトランプを照らせる照明をセットしていただきありがとうございます」「立派なテーブルを作っていただきありがとうございます」など口に出して思いを伝えます。別にお世辞でも何でもありません。もしかしたらマジックの見栄えがよくなるように徹夜で準備をしていたかもしれないですからね。

見えないところでも誠実に振舞っていた結果、何が起きたかというと「前田さんと会いたい」「前田さんのマジックを一度見てみたい」と言ってくださる方が増えました。メイクさんや照明さん、美術さんは他のテレビ局でも仕事をしています。「すごいマジシャンがいる」と色々な人に話してくれて噂が噂を呼んだのでしょう。

面接会場の場でも、面接場所へ誘導してくれる受付の人、面接する場所を毎日掃除している人がいます。そういう人たちを含めて、ひとつの会社です。自分が受かることだけを考えるのではなく、面接官に見えないところも誠実に振舞うことが、「一緒に働きたい」と思われるために大切なことです。

取材を終えて

武道の居合を習っている前田氏。「居合の考え方は『刀の力は鞘のうち』と言って、刀を抜かないことに本当の強さがあるという考え方です。本当に強い人は自然体でいつもニコニコしています」とのこと。趣味の面からも自然体の大切さを意識している前田氏は、取材中も冗談を交えながら、終始笑顔でスタッフに気を配る姿が印象的だった。

Information

「h3m.jp」 〜「デジタル時代の人やモノの距離感」について考えるサイト〜

【前田 知洋氏からのお知らせ】
2011年1月に「デジタル時代の人やモノの距離感」について考えるサイト「h3m.jp」がオープンしました。「h3m」とは「半径3メートル」のこと。デジタル・コミニュケーションで複雑化する人間関係やライフスタイルや身の回りで起きたことなどを「mind(マインド)」「physical(フィジカル)」「social(ソシアル)」「private(プライベート)」の4つ距離感で連載していきます。

一緒に働きたいと思われるための3カ条
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