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「一緒に働きたい」と思われるための3カ条

転職活動では、「一緒に働きたい」と思われることが成功への第一歩。
ここではビジネスの最前線で活躍し、社内外の仲間や顧客など、多方面から「一緒に働きたい」と思われている人の仕事術を紹介します。単なるマニュアルやノウハウではありません。どの場面で、どう活かすかはあなた次第。

【今回の提唱者】 原 マサヒコ
(元トヨタ自動車 No.1メカニック)

はら・まさひこ。第19代総理大臣、原敬の子孫。高校卒業後、自動車整備士資格を取ってトヨタ自動車株式会社に入社。ディーラーメカニックとして勤務しながら、5000台以上の自動車整備に携わる。入社3年目(23歳)のとき、整備技術の社内No.1を競う「トヨタ技能オリンピック」優勝。同オリンピックの最年少記録を樹立した。その後、IT業界に転身。デル株式会社では「5年連続顧客満足度No.1」に貢献している。2007年、株式会社ハウコムに入社。現在は新規事業の開発を推進している。著書に『人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた』(経済界)がある。

原氏が語る「3カ条」
1 片手運転をしない2 キックダウンをする3 フェラーリになる

1 片手運転をしない

運転のプロフェッショナルは、どんなときも両手でハンドルを握る。

トヨタ自動車に入社して4年目の頃、1日に10台以上の車を整備していました。ある日、オイル交換をしていたときに先輩から「お前最近、片手運転になってないか?」と言われたんですね。「教習所では『10時10分の形でハンドルを持つ』と習うのに、運転に慣れてくるとみんな片手運転になる。そうすると、犬が飛び出してくるとか突然の出来事に対応できずに、事故を起こすことがある。だから、レーサーのような運転のプロフェッショナルは、どんなときも両手でハンドルを握っているんだよ。細かいことにも絶対に手を抜かないんだ」と。

ハッとしましたね。新人の頃は1台1台、どうすればお客さまが喜ぶかを考えて仕事をしていたのに、いつの間にか“流れ作業”になっていたんです。その日から行動を変えました。例えば、オイル交換。お客さまは「オイルがきれいになった」と実感したいわけですが、エンジン内の作業なので目に見えません。そこで、オイルを換えるだけでなく、洗車して車内を拭くことで、視覚的にもきれいにするようにしました。すると次第に、「原はどんな仕事でも手を抜かない」とお客さまや会社の仲間から信頼され、任される仕事が増えました。

この考え方は、転職活動にも通じると思います。履歴書や職務経歴書、面接を“流れ作業”としてこなすのではなく、1社1社、企業が何を求めていて、自分がどう貢献できるかを真剣に考える。そして、書類の細部まで手を抜かずに書く。そうすると思いは伝わります。

2 キックダウンをする

感情の波を自らコントロールして、モチベーションを上げ続けることが大切。

腕に覚えのあるメカニックが全国から集まり、トヨタNo.1の整備技術を競う「トヨタ技能オリンピック」に出場することを決意してから、私は寝る間を惜しんで必死に勉強しました。しかし、どうしてもできない難しい作業があったんです。正直、無謀な挑戦だったと出場することをあきらめかけました。そんなとき、友人がカルロス・ゴーンさんの言葉を贈ってくれました。——「大きく跳ぶ前には、大きくしゃがむ必要がある」。この言葉で踏ん張ることができ、結果として優勝することができました。この経験から学んだことは、車でいう“キックダウン”が大切だということ。キックダウンとは、オートマ車(AT車)でスピードが下がっているときにアクセルペダルを急激に踏み込んで、元のスピードに上げるテクニックです。つまり、感情の波を自らコントロールして、モチベーションを上げ続けることが大事なのです。

仕事でも転職活動でも、感情に左右されず、常に一定水準以上の高いパフォーマンスを出せる人が求められると思うのですが、そのためには自分なりにキックダウンをする工夫が必要です。私の場合は、先ほどのゴーンさんのような“言葉”が多いですね。良い言葉を知ったら手帳に書いて、壁にぶつかったときや、緊張して感情が不安定になりそうなときに読み返します。音楽でも本でも何でもいいと思います。面接では、いつ、誰が面接官でも、どんな質問をされても常にモチベーション高く応対できれば相手は安心してくれますよね。そうすれば、きっと「一緒に働きたい」と思われるはずです。

3 フェラーリになる

「速く走る」という強みを最大限に活かしていることが、多くの人を魅了する。

私は一時期、メカニックの仕事ですべてにおいて平均点を目指し、できないことがあると悩んでいました。そんなとき、先輩から「フェラーリはどうして2人乗りなのか分かるか?」と言われました。「フェラーリは速く走ることに特化しているから、余計なものはそぎ落としているんだ。風の抵抗をなるべく受けないように、車体は軽く、車高は低く設計されている。だから、速く走ることはできるけど、家族5人でドライブだとか、大きな荷物を乗せることができない。何千万円もするフェラーリだってできないことはたくさんあるんだ。だけど、尖がった強みを最大限に活かすことで多くの人を魅了している。お前もできないことで悩むより、自分の強みを見つけて磨いた方がいい」と。

そこで、自分の強みを探すため、周りの人に「僕の強みって何だと思いますか?」と聞いてまわりました。強みであると評価するのは受け手ですからね。その結果、人の話を聞いて問題点を見つける“トラブルシューティング”が自分の強みだと分かりました。それからは、強みを活かせる仕事を積極的に行いました。評価されるから、楽しく仕事ができる。自然とパフォーマンスも上がり、仕事を任される機会が増えました。

転職活動において、大切なことは自身の強みに気づき、発信することだと思います。採用担当者の視点に立つと、明確な強みを持っている人の方が、会社の向かう方向性と合致するかどうか判断しやすいですよね。これも「一緒に働きたい」と思われるポイントだと思います。

取材を終えて

「成功している人は物事の捉え方が違います。例えば、コップに水が半分入っていたときに『もう半分しかない』と捉えるか『まだ半分もある』と捉えるか。ポジティブに捉えることが成長するための重要なポイントです」と語る原氏。「どんな経験も、学びのチャンスになります」と取材後に笑顔で言った原氏が印象的だった。

Information

『人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた』
原マサヒコ著(経済界)

生まれつきの持病を抱え、夢もない、希望もない。そんな著者が、人生という険しい道を必死で歩き続ける実話に基づいた感動ストーリー。尊敬する先輩と出会い、切磋琢磨できる同期に支えられながら、迷い、泣きながらも「トヨタ技能オリンピック」に出場。最年少でトヨタのメカニックNo.1を掴んだ裏にある、壮絶なドラマを等身大の言葉で書き綴っています。

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