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“YAMAGATA”を世界に知らせる架け橋になりたい 「人の暮らしを想う家具づくりを」 株式会社天童木工 加藤朋哉さん (2011年転職) - 共感転職 doda Emotional Matching

"YAMAGATA"を世界に知らせる架け橋になりたい「人の暮らしを想う家具づくりを」  株式会社天童木工 加藤朋哉さん(2011年転職)

doda EMOTIONAL MATNG

"YAMAGATA"を
世界に知らせる
架け橋になりたい

「人の暮らしを想う家具づくりを」

株式会社天童木工
加藤朋哉さん(2011年転職)

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  • A Side:共感を生む仕事の発起人
  • B Side:思いに共感した転職者
ホームユース事業部加藤朋哉(かとう・ともや)さん
1981年、山形市生まれ。慶應義塾大学理工学部で建築意匠を学び、同大学院の修士課程を修了。卒業後は、東京を拠点とする広告会社に入社し、各種広告制作案件の進行管理やイベントの企画・運営に携わる。2011年に天童木工に転職。ホームユース事業部で営業を担当。販売店での企画展やディスプレイ提案など、家庭用家具の販促活動に励む。

転職活動をきっかけに、
地元へ貢献したいという思いに気がついた

加藤さんは、生粋の"山形男児"だ。一度転職を経験し、現在は地元企業の天童木工東京支店に勤める。「プロダクトを通じて山形のファンを増やしたい」。そんな思いで、日々営業活動に勤しんでいる。

天童木工と出会う前は、広告会社に4年間勤務し、さまざまな広告制作案件を担当していた。広告主は、自動車やITの大手メーカーなど、誰もが知るナショナルクライアントだった。「キャンペーンやイベントの規模も大きく、やりがいを感じていました。ただ、広告の仕事ではその業務体系上、どうしてもクライアントや消費者との間に距離を感じてしまうことがありました」。もっと、お客さまとダイレクトなつき合いがしたい。そんな思いから、30歳を迎える直前に転職に踏み切った。

手に持つのは書籍『天童木工 (家具の教科書シリーズ)』(美術出版社)。この本との出会いも大きかった手にするのは書籍『天童木工』(美術出版社)。この本との出会いも大きかった

転職活動を始めると、それまで気がつかなかった「企業へのこだわり」が見えてきた。それは、「待遇よりも、学びが多い職場がいい」とか、「会社の規模よりも、海外にも引けを取らない"センスの感じられる"モノづくりをしている企業がいい」など、企業の本質だった。加藤さんは大学と大学院で建築意匠を学び、デザインや造形への理解が深い。さらに、前職の経験から、世界で戦える企業で働いてみたいという思いもあった。理想とする企業像がいよいよ固まってきた…そんな時に、幼いころからなじみのある「天童木工」の求人が目に止まった。

天童木工と言えば、地元山形で一目置かれている家具メーカーだ。「バタフライスツール」というスター商品が、世界で高く評価されていることは知っていた。「この会社なら、将来的に世界で勝負できる可能性がある。さらに、地元企業で働くことで山形に恩返しができるかもしれない」。そんな思いがふつふつと浮かび上がった。

60年という長い歴史が、商品の付加価値になる

加藤さんが入社当初から所属するホームユース事業部は、5年前に新たに設けられた部署だ。天童木工は、1940年の創業から数多くのホームユース、つまり家庭向けの家具を発表してきたが、売り上げのメインは、官公庁やホテルなどで使われる、特注の「コントラクト家具」。しかし最近の市場動向から、ホームユースの売り方を見直そうという動きが出てきた。加藤さんはその営業担当として、一人ひとりの顧客にアプローチするための戦略を練ってきた。そして、著しい成果が見えたのが、転職して4年目の夏だった。

協力先として選んだのは、「ロングライフデザイン」をテーマにするD&DEPARTMENT(ディアンドデパートメント、以下D&D)というセレクトストア。「2014年は、水之江忠臣というデザイナーが開発したダイニングチェアが、発売から60周年を迎える節目の年でした。商品を魅力的に語る上で、店舗の空気感や客層においてD&Dさまがもっともふさわしい協力先であると思い、先方にプレゼンテーションをしました」。その結果、2カ月間の会期で展示会を開くことが決定。展示会場には60年間の変遷を丁寧に語るパネルを設置し、いすの歴史を分かりやすく伝える工夫をした。パネルは社内で制作したため、前職の知見を存分に活かすこともできた。「いすが持つストーリーをお客さんに知ってもらうことで、商品の付加価値はグッと伝わりやすくなりました。おかげさまで展示会はとても好評で、全国各地のD&Dさまでの巡回展示も実施できました」。

水之江忠臣デザインのダイニングチェア水之江忠臣デザインのダイニングチェア

名品には、いくつものストーリーがある。
大切なのは、その中から何を語るか

天童木工の製品には、語りたくなるストーリーがたくさんある。軽さと強さを両立する成形合板の技術、早くから世界的デザイナーたちと協同してきた歴史、限りある木材を無駄なく使い切る仕組み…。商品に誇りを持つがゆえについつい熱弁したくなる。しかしそれらをやみくもに解説しても、受け手は消化不良になってしまい結局は何も伝わらない。「大切なのはお客様の年齢や性別などによって、もっとも印象に残りやすいであろうストーリーを取捨選択すること。年配の方には軽さをアピールするとか、結婚間近のカップルには将来子どもができた時のために、"拡張できる仕様"になっていることを伝えたり」。

「僕は山形県民だからよく分かるんですけど、山形の人ってPRするのが苦手なんですよね。特産品一つとっても、さくらんぼ、すいか、ラ・フランスなどの農産物やソバがおいしいのは当たり前と思っていて、宣伝しようとさえしてこなかったという県民性がある。良い商品があるのなら、作り手がちゃんとかみ砕いて伝えなければならないと思います」。会社もまた同じことだ。「天童木工は、世界に認められたブランドであるはずなのに、一般にそれがあまり知られていない」。辞書のような分厚いカタログは存在するが、顧客が手軽に持って帰って商品のことを詳しく知ることができるような商品別の冊子がなかったため、加藤さんが発案して制作した。

各種PRツール。灰色の小冊子は加藤さんが手がけた各種PRツール。灰色の小冊子は加藤さんが手がけた

「目下の目標は、『天童木工のプロダクトを通じて山形に興味を持っていただくこと』です。願わくば、山形の地に足を運んでもらいたいですね」。ロングスパンでの目標は、天童木工のブランドを海外にもっとPRすることだと言う。「これがかなえば会社の成長にもつながるし、僕自身の新たなスキルアップにもつながるだろうと思っています」。ふるさとへの思いを胸に、さらなる飛躍を目指す。

Side:A 共感を生む仕事の発起人 地産地消の家具作りで"健全な森"を取り戻す

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