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「障がい」という概念そのものを変える事業 「障がいのない社会をつくる」 株式会社LITALICO - 共感転職 DODA Emotional Matching

「障がい」という概念そのものを変える事業 「障がいのない社会をつくる」 株式会社LITALICO - 共感転職 DODA Emotional Matching

DODA EMOTIONAL MATNG

「障がい」という概念そのものを変える事業

「障がいのない社会をつくる」

株式会社LITALICO

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  • A Side:共感を生む仕事の発起人
  • B side:思いに共感した転職者
  • Company株式会社LITALICO
    2005年創業。障がい者の就労支援事業、障がい児支援事業、学習塾および幼児教室の運営事業を展開。「すべての『人』の可能性が最大に拡がる社会の仕組みを築く」をミッションに、社会課題の解決に取り組む。毎年10~20拠点に就労支援サービス事業所および教育事業の教室を開設し、成長を続けている。事業領域も、障がい者福祉分野から教育、インターネットメディア、テクノロジーへと拡大中。本社は東京都目黒区。
  • 代表取締役社長長谷川敦弥(はせがわ・あつみ)さん
    1985年生まれ。名古屋大学理学部在学中に休学し、東京のITベンチャーで3年間にわたって営業職や新規事業開発に従事する。2008年5月、株式会社LITALICOに新卒として入社し、2009年8月に24歳で代表取締役社長に就任。「障がいのない社会をつくる」というビジョンを掲げ、福祉、教育分野に変革を起こしている。

人との違いを個性として誇れる人生を

小学1年生のAくんは小学校には通わず、週に3回、近所のフリースクールLeafに通う。小学校には入学して1週間で「行かない」と宣言した。少し大人びていて自分の世界に集中する個性があるためか、同級生たちとなじめなかったのだろうと両親も理解し、このスクールを探し出した。音楽好きのAくんが今夢中になっているのは、バッハの研究。本人が興味関心を持てるテーマを軸に、国語・算数などの関連科目を学べるようにするのが、Leafの教育方針だ。Aくんは、通学が楽しみで仕方ないという。

Leafは、株式会社LITALICOが2011年に始めた教育事業。フリースクールのほか、幼児教室・学習塾を運営しているが、大きな特長は、発達障がいを持つ子どもたちも通えることだ。現在、特別支援学校・特別支援学級に通う子どもが30%程度、70%は普通学級の子どもたちが通っているというが、創業時から障がい者の就労支援を中心に事業展開をしてきたLITALICOが、なぜ今、子ども向けの教育事業を始めたのだろうか?

代表の長谷川さんは言う。「就労支援事業を行う中で、精神障がいを持つ方の多くに、幼い頃からの失敗体験の積み重ねがあることに気づいたからなんです。例えば、少し勉強ができなかっただけで学校でも家庭でも認めてもらえず自分に自信を持てないまま育ち、大人になってから統合失調症を発症したケースなど、数多くの事例を聞くうちに彼らに本当にフィットする教育環境がないことが、障がいを生んでいる面もあるんじゃないか、と考えるようになりました」

「一人ひとりに合った教育環境が提供できれば、なくせる障がいがある」。そう考えて、当初は発達障がいの子を持つ親向けに、ふぁみえーる(※現LITALICO(りたりこ)発達ナビ)という情報提供サイトを開設。ところがサイト改善のグループインタビューをすると、「情報もありがたいけれど、とにかく行き場がない。何か『場』をつくってもらえませんか」という声が多く寄せられた。「ああ、お母さんたちの悩みはそこだったのか」と。知的障がいと認定されるほどではない、でも普通の教室に適応するのは難しい。そんな子どもたちが大多数で、居場所がないことを教えられた。事実、知的発達に遅れはないものの、学習面や行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合は、通常学級に通う子どものうち6.5%※と言われる。

※平成24年12月文部科学省「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」より

求められているサービスを知った長谷川さんは、すぐに教育事業を開始するべく情報収集を始め、アメリカやオーストラリアの教育施設を見学。海外には、発達障がいの子たちに対して、専門のスペシャリストと学校、親が連携してその子に合った教育を提供しようという環境が当たり前にあった。そしてそんな海外事例を参考にしたり、時には反面教師にしたりして2011年に始めた事業が、幼児教育・学習塾Leafだ。

「発達障がいという障がいも、社会がつくっている面があると思うんですよ。皆を同じペースで育てようとする教育システムに照らして、それに合わなかったら発達障がい?そもそも、一人ひとりの育つペースは違って当たり前。それを受容できない社会の側に問題がある、というのが僕らの考え方です」。人と違うのも、その子の大切な個性。だから誇りを持って生きてほしい。そう考えて、Leafの施設やブランディングも、明るく洗練されたイメージのものにしている。「障がいと言うと、ちょっとネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれない。でもそういう見方自体を変えたいんですよね」

働いて人の役に立っているという実感が、
生きる気力を生み出す

障がい児や障がい者のより良い教育環境、生き方・働き方を模索し、事業化してきた長谷川さんだが、その志の原点には、学生時代に訪ねた重度身体障がい者施設での出会いがある。「たまたまかもしれませんが、僕が初めて足を踏み入れた施設が、あまりにも空気が重たい、暗い場所だったんです」。そこで出会った20歳のMさんは、重度の脳性麻痺で話すことができない。ヘッドギアでキーボードを叩いて意思疎通する。月に2,000円ほどの工賃で家族にプレゼントを買うのを楽しみにして、両親や周囲の人たちへの感謝を詩に綴る日々だが、彼女を取り巻く環境に、長谷川さんは違和感を覚えたのだという。

「仕事を通じて社会とつながり、さまざまな経験を得ることはとても大切なことです。しかし、彼女たちに選択肢はきちんと用意されているのだろうか。僕は、こういう人たちが自分の意思で働く環境を選べる社会をつくりたい、と痛烈に思ったんです」。障がいのある方は日本に744万人いるが、そのうち労働可能な323万人の中で働いている人はわずか7人に1人(約14%)。この社会課題の解決に真正面から取り組むLITALICOに、長谷川さんは大学卒業後、迷わず入社した。「障がい者は弱者だって言われるけど、彼らが安心して働ける企業がないから社会的に弱者にされているんです。その社会そのものを、僕らは変えていきたい」

LITALICOの就労支援事業では、一人ひとりにマッチした仕事や企業を開拓して紹介する。就職前後のフォローなども行うが、障がい者総合支援法を踏まえ、本人負担を極力抑えたサービス設計をしている。長谷川さんは言う。「人は働いて、人の役に立っているという実感が持てるからこそ、生きる気力が湧いてくる。自分に対する尊厳が保てると思うんですよね。いきいきと働く障がい者の方々から、日々それを実感させていただくんです」

Mさんと出会った施設での思いを源泉に、その後代表取締役社長に就任した長谷川さんは、就労支援事業を飛躍的に拡大させた。今や全国44箇所に拠点を持ち、年間1,000名近い就職者の定着率は80%以上。LITALICOは、少しずつ「障がいのない社会」をつくり始めている。

障がいを、障がいにしない社会をつくりたい

就労支援事業から教育事業へ。社会課題を解決するべく事業展開を続けるLITALICOだが、その教育事業もさらなる発展を見せている。Leafに子どもを通わせる親には、社会性を身につけさせたい、弱点を克服したい、他の子と同じようにできるようにしたい、というニーズが高い。それはそれで必要だが、「彼らが持っている個性、長所って、すごいんですよね。興味関心のあることには異様に集中力を発揮したり、独創的なものを創り出せたり」。それをもっと伸ばしてあげたいという思いから始めたのが、IT×ものづくり教室Qremoだ。約100名の子どもたちが通い、iPhoneアプリの開発や、3Dプリンタでのものづくりなどを行っている。

「発達障がいのある子どもたちと、ITやものづくりとは相性が良いはず」というLITALICOの仮説通り、開校すると熱中する子どもたちが続出。「ある中学生の男の子は長年、不登校で親ともあまり口をきかなかったのが、Qremoで初めてプログラミングをした帰り道、『お母さん、僕、人生にこんなに楽しいことがあるなんて知らなかった』と言ったそうなんです。鳥肌ものですよね」。QremoやLeafに通うことで、親自身も、他人と比較しないでその子自身の個性や興味関心をもっと見つめてあげよう、と価値観が変わったり、子どもとの関わり方や親子関係が変化することも多い。教室は週に何回かだとしても、そんな親子の変化は一生ものの価値だろう。

「障がいのない社会をつくる」ため、これから取り組みたいテーマはいくつも控えている。就労支援の対象を引きこもりの方たちやニート層にまで広げたい、親向けの教育や大学を展開したい、理想のフリースクールをつくりたい、など。「子どもたちが既存の学校を辞めてフリースクールに殺到してしまっている、なんて社会問題にできたらいいですよね(笑)。そのくらい、社会で当たり前になっている概念を壊して、変えていきたいと思ってます」

さらに日本で展開しているビジネスモデルの海外展開も考えている。「僕らのやりたいことは、障がい者雇用や障がい児教育をきっかけにして、日本を、世界を変えて行くことですから」。すでに現段階で、アメリカ、台湾、タイ、アフリカなど多くの国から視察に来る団体も多いという。「障がいのない社会をつくる」LITALICOのビジョンは、少しずつ現実になり始めている。

Photo Gallary

LITALICOの様子

  • 「個の多様性」をコンセプトしたオフィス。会議室は各部屋テーマカラーがある
  • 名刺は手渡す相手や気分に合わせて選べる全10色。社名ロゴは「人」をシンボルに
  • 自由で明るい雰囲気の執務スペース。ちょっとした相談もしやすい
  • オフィスの一部はフリーアドレス制。通称「アメーバテーブル」が自由な会話を生む
  • 各部署ごとに小さなポストが。郵便物はこのポストに配られる
  • 日ごろの感謝をさりげなく伝える「ありがとうノート」
  • ちょっと一息もつける共有スペースでは、他部署メンバーとの交流も活発
  • コーポレートロゴがプリントされたラッピング自販機も
  • 楽しんで数を覚えられるすごろくは、幼児教室メンバーが制作
  • 事業成果を発表するアワードも毎年開催している
  • 「個の多様性」をコンセプトしたオフィス。会議室は各部屋テーマカラーがある
    「個の多様性」をコンセプトしたオフィス。会議室は各部屋テーマカラーがある
  • 名刺は手渡す相手や気分に合わせて選べる全10色。社名ロゴは「人」をシンボルに
    名刺は手渡す相手や気分に合わせて選べる全10色。社名ロゴは「人」をシンボルに
  • 自由で明るい雰囲気の執務スペース。ちょっとした相談もしやすい
    自由で明るい雰囲気の執務スペース。ちょっとした相談もしやすい
  • オフィスの一部はフリーアドレス制。通称「アメーバテーブル」が自由な会話を生む
    オフィスの一部はフリーアドレス制。通称「アメーバテーブル」が自由な会話を生む
  • 各部署ごとに小さなポストが。郵便物はこのポストに配られる
    各部署ごとに小さなポストが。郵便物はこのポストに配られる
  • 日ごろの感謝をさりげなく伝える「ありがとうノート」
    日ごろの感謝をさりげなく伝える「ありがとうノート」
  • ちょっと一息もつける共有スペースでは、他部署メンバーとの交流も活発
    ちょっと一息もつける共有スペースでは、他部署メンバーとの交流も活発
  • コーポレートロゴがプリントされたラッピング自販機も
    コーポレートロゴがプリントされたラッピング自販機も
  • 楽しんで数を覚えられるすごろくは、幼児教室メンバーが制作
    楽しんで数を覚えられるすごろくは、幼児教室メンバーが制作
  • 事業成果を発表するアワードも毎年開催している
    事業成果を発表するアワードも毎年開催している

Side:B 思いに共感した転職者 - 7年越しの志を持って飛び込んだ異業界

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