Q.面接は何分前に着いて受付を済ませるとよい?
面接開始時刻のどれぐらい前に企業に到着していればよいですか。早すぎるのも迷惑でしょうか。(R.Iさん/24歳)
A.会社のある建物には10~15分前に到着し、受付は10分前を切ったら向かう
面接を受ける会社への理想の到着時刻は、「会社のある建物に到着する時刻」と「会社内に入り受付に向かう時刻」を分けて考えるのがポイントです。会社のある建物に到着する時刻は、約束の時刻の10分以上前であれば、基本的に何分前でも構いません。遅刻をしないことが最優先です。
15分前までに会社のある建物に着いておけば、オフィスビルに入居している会社の場合、トイレで身だしなみを整えることもできます。ただし、受付に向かう直前まで会社内には入らないこと。自社ビルを構えている会社の場合、その建物を確認したら、受付に向かう時刻まで、エントランスや建物からは離れて待ちましょう。
会社内に入り、受付に向かう時刻は約束の時刻の10分前を切ったころ、7~8分前が理想です。面接担当者は約束の時刻までは別の仕事をしているのが通常です。もし、15~20分前に到着し、そのまま受け付けを済ませてしまうと、その仕事を中断させてしまうことになりかねません。また、約束の時刻のギリギリに受付に向かうのもNGです。受け付けや面接担当者への取り次ぎに時間がかかり、約束の時刻に遅刻してしまう危険性があるからです。
会社到着~面接会場に案内されるまでの過ごし方
【1】10~15分前までに会社の建物に到着する
面接での訪問も、普段のビジネス上の訪問も、基本は同じです。遅刻厳禁なのは言うまでもありませんし、間に合っていてもあまりにもギリギリに駆け込むのは印象が良くありません。約束の時刻の10~15分前までに会社のある建物に到着できるように、段取りをしましょう。社員と思われる人の様子を見たり、周辺の雰囲気が分かると心に余裕が生まれますし、面接での質問のネタになるかもしれません。
【2】10分前を切ったころに社内に入り、受付に向かいます
面接の約束の時刻の10分前を切ったら、初めて社内に入り受付に向かいます。10分前だと早すぎると感じるかもしれませんが、ほかの来客が多かったり、無人受付用の機器の操作に手間取ったりすると、予想外に時間を取られてしまうことがあります。遅刻をしないことが大前提なので、受付に向かう時刻にも3~5分程度の余裕を持たせておくのです。
【3】周囲から見られていることを意識して静かに待つ
受け付けを済ませたら、案内に従って姿勢を正して椅子に腰かけ、静かに待ちましょう。このとき注意したいのは、周囲から見られていることを意識すること。スマートフォンを操作したり、書類を取り出して確認したりするのはNGです。一歩社内に入った瞬間から面接は始まっていると心得てください。
受付で取次をお願いする際の声のかけ方
有人の受付があれば、こちらが名乗っただけで「お待ちしておりました」と取り次いでもらえるかもしれませんが、無人の受付だったり、受付がなかったりすることもあります。アポイントを取っている相手のフルネームや部署名を正確に伝えないと、取り次ぎに思わぬ時間がかかってしまうこともあるでしょう。以下で受付での声のかけ方の例を紹介するので、しっかりと覚えておきましょう。
【1】有人の受付がある場合
時間帯に合わせて、「おはようございます」「こんにちは」などとあいさつをしたあとに、受付の方に、訪問の意図、自分の名前、アポイントを取った面会相手の部署・氏名を伝えます。
採用面接に参りました。○○と申します。 人事部の○○様と○時のお約束です。
(約束の時刻まで10分以上ある場合)早めに着いてしまって恐縮ですが、お取り次ぎをお願いいたします。
【2】無人の受付がある場合
備え付けの内線電話・インターホンなどを利用して、担当者と連絡を取ります。最近ではタッチパネルで直接に担当者を呼び出すことができる会社もあります。
採用面接に参りました。○○と申します。 人事部の○○様と○時のお約束です。
(約束の時刻まで10分以上ある場合)お約束の○時には少し早いので、こちらで待たせていただいてもよろしいでしょうか?
【3】受付がない場合
入り口の近くにいる人に声をかけて取り次ぎをお願いしましょう。その人は受け付けが仕事なわけではないので、感謝の気持ちを込めながら声をかけます。
お仕事中に恐れ入ります。 採用面接に参りました。○○と申します。 人事部の○○様と○時のお約束です。 お手数ですがお取り次ぎいただけますでしょうか。 どちらで待たせていただけばよいでしょうか?
面接の受け付けのためのチェックリスト
- ・会社の最寄り駅・最寄りの出口を確認(求人票、路線検索アプリをチェック)
- ・駅から会社までの道順(求人票、地図アプリをチェック)
- ・入り口を確認(ビルには着いても、入り口やエレベーターがわかりづらいことも)
- ・会社名(うろ覚えでなく正確に言えるかを確認する)
- ・アポイントを取った面会相手の部署、氏名(人事担当者のことが多い)
- ・面接官の部署、氏名(事前に知らされていないこともある)
万が一、面接に遅刻しそうな場合の対処法
面接に遅刻はしないというのが大前提なのですが、電車事故などのやむを得ない事情で、約束の時刻にどうしても間に合わなくなってしまうこともあります。万が一、遅刻しそうなときは、遅刻することが分かった時点で速やかに電話で連絡をしましょう。連絡時には「遅刻する理由」「到着予定時刻」を簡潔に伝えます。以下に遅刻連絡の例を示しているので確認しておきましょう。
実は、○○線の遅延で、お約束の19:00に遅れてしまいます。 運転は再開していますが、19:30ごろになってしまいそうなのです。 お待たせして申し訳ございません。
また、到着時刻が約束の時刻の5分前以内になってしまう場合も、念のためその旨を連絡しておくことをおすすめします。たとえ遅刻していなかったとしても、ギリギリの到着は面接官の心証を悪くしてしまう原因になりかねません。
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