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コロナで転職理由に変動! コロナ以前とコロナ以降を徹底比較

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公開日:2021/3/22

ビジネスパーソンが会社を辞めて転職しようと考える理由は、コロナ以降に変化したのでしょうか? 2020年1月~3月に転職した人と、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出された後の2020年4月~8月に転職した人の転職理由のトップ10を集計して比較した結果、さまざまな事実が明らかになりました。

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コロナ以降、転職理由は居心地重視から個人的な目標重視へ

新型コロナウイルスの流行が影響を与えたことで、転職理由は人間関係や労働環境といった居心地重視から、昇給やスキルアップといったより個人的、かつ将来を見据えた中長期的な目標重視に変化しました。

これは、2020年1月~3月に転職した人と2020年4月~8月に転職した人に最大の転職理由を1つだけ選んでもらい、集計して分かったことです。早速、内訳を詳しく見ていきましょう。

コロナ以前は「社内の雰囲気が悪い」が1位。人間関係の不満・不安が目立つ

転職理由トップ10(緊急事態宣言前、2020年1月~3月転職者)【1位~10位】

順位 2020年1月~3月に転職した人の転職理由 割合
1位 社内の雰囲気が悪い 12.5%
2位 業界・会社の先行きが不安 9.7%
3位 給与が低い・昇給が見込めない 8.7%
4位 人間関係が悪い/うまくいかない 5.9%
4位 ハラスメントがあった(セクハラ・パワハラ・マタハラなど) 5.9%
6位 スキルアップしたい 5.5%
7位 個人の成果で評価されない 4.5%
7位 雇用形態を変えたい 4.5%
9位 尊敬できる人がいない 3.8%
10位 他にやりたい仕事がある 3.5%

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緊急事態宣言前の2020年1月~3月の転職理由トップ10は「社内の雰囲気が悪い」(12.5%)が1位でした。続く2位が「業界・会社の先行きが不安」(9.7%)、3位が「給与が低い・昇進が見込めない」(8.7%)です。

1位のほかにも4位「人間関係が悪い/うまくいかない」(5.9%)、9位「尊敬できる人がいない」(3.8%)など人間関係にまつわる理由が多くランクイン。また、4位「ハラスメントがあった(セクハラ・パワハラ・マタハラなど)」(5.9%)、7位「個人の成果で評価されない」「雇用形態を変えたい」(4.5%)のように労働環境関連の理由も目立ちました。

給与やスキルアップなどの個人的な事情以上に、職場の居心地の悪さを転職の決め手とする意見が多かったといえるでしょう。

緊急事態宣言後の転職理由は「給与が低い・昇給が見込めない」が1位 その背景にある事情は?

転職理由トップ10(緊急事態宣言後、2020年4月~8月転職者)【1位~10位】

順位 2020年4月~8月に転職した人の転職理由 割合
1位 給与が低い・昇給が見込めない 9.7%
2位 スキルアップしたい 8.0%
3位 業界・会社の先行きが不安 7.3%
3位 倒産/リストラ/契約期間の満了(会社都合での雇用終了) 7.3%
5位 ハラスメントがあった(セクハラ・パワハラ・マタハラなど) 6.2%
6位 人間関係が悪い/うまくいかない 5.9%
7位 他にやりたい仕事がある 5.2%
8位 会社の評価方法に不満があった 4.8%
9位 働く場所を変えたい(勤務先が遠すぎる・近すぎる/U・I ターンしたい) 4.2%
9位 不規則な勤務をやめたい/土日祝休にしたい 4.2%

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緊急事態宣言が出された2020年4月~8月の転職理由トップ10は「給与が低い・昇給が見込めない」(9.7%)が1位でした。2位に「スキルアップしたい」(8.0%)が続きます。いずれも1月~3月より順位を上げており、転職の動機が人間関係から個人的な目標へ変化したことが見て取れます。その背景には、コロナ禍が引き起こした業績不振により給与が下がった、あるいは「このままこの会社にいていいのか」という不安が生じたという事情があります。3位タイに「業界・会社の先行きが不安」「倒産/リストラ/契約期間の満了(会社都合での雇用終了)」(7.3%)が並んでいるのも、そのような状況を反映しているのでしょう。

一方、緊急事態宣言前の1月~3月に1位だった「社内の雰囲気が悪い」は、なんと3.1%で12位にまで下落しました。4位だった「人間関係が悪い/うまくいかない」は5.9%で変わっておらず6位、「尊敬できる人がいない」は1.4%で20位と、人間関係にまつわる理由は軒並み順位を落としています。コロナ禍によりリモートワークが導入されたり、無駄な会議や望まない飲み会が削減されたりしたことで、人間関係の悩みが生じる場面が減ったのだと考えられます。さらにコロナ禍という未曽有の事態に直面したことで、個々人が将来を見据えて理想の働き方を追求する機運が高まり、7位「他にやりたい仕事がある」(5.2%)、9位「働く場所を変えたい(勤務先が遠すぎる・近すぎる/U・Iターンしたい)」「不規則な勤務をやめたい/土日祝休にしたい」(4.2%)、といった理由がランクアップしました。

コロナ下で転職して大丈夫? 意識したいポイントとは

「コロナが収束するまでは転職活動は時期尚早ではないか」と不安に思われている方もいるでしょう。しかし、当然ながら転職活動を始めなければ理想の求人には出合えません。こんな状況だからこそ自分の市場価値を把握し、いつでも動き出せる態勢を整えるべく、事前準備だけでも始めてみてはいかがでしょうか。まずは一歩踏み出すことが不安の解消につながります。

コロナ禍によって、転職市場は即戦力重視に傾きました。そのため、自身の経験・スキルと希望のポジションの共通点をこれまで以上に明確にすることを意識してください。異業種・異職種であってもキャリアの棚卸しを行うことで思わぬアピールポイントが見つかることもあります。早速、職務経歴書の作成に着手して、自分の強みを見つめなおしてみましょう。自分のスキル・経験に自信がなく迷ってしまうという方はキャリアアドバイザーに相談するのがおすすめ。きっと、力強い味方となってくれるはずです。

調査概要

【対象者】2020年1月~8月に転職を行った、20歳~59歳の正社員男女
【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを元に実施、doda会員登録の状況については不問)
【実施期間】2020年8月 【有効回答数】578件
※データのご利用について:出所が「転職サービスdoda」であること、本ページのタイトルを明記し、本ページへのリンクを掲載のうえで、利用してください

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