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個人営業(BtoC)の志望動機の書き方を解説
経験者と未経験者それぞれの例文も紹介

田村 春仁/顔写真

監修者:田村 春仁(たむら・はるひと)dodaキャリアアドバイザー

この記事では、営業職の中でも、個人顧客を対象とした営業職である「個人営業」への転職を目指す場合の志望動機の書き方について解説をしています。個人営業は「BtoC(Business to Consumer)営業」とも呼ばれ、消費者と直接取引を行う営業のことです。同じ営業職である法人営業との違いなどを十分に理解して、個人営業で活かせるスキルや経験を整理し、志望動機を作ることがポイントになります。

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個人営業の仕事内容とは

個人営業の仕事内容について解説をします。個人営業は、営業スタイルによって二つのタイプに分けることができます。

  • 新規営業
  • 反響営業

ここでは、新規営業と反響営業の営業スタイル別に、その仕事内容について解説をします。

個人営業とは?

消費者を対象とする個人営業の場合、法人営業との違いとして、以下の2点が挙げられます。
1)見込み客が不特定多数である点
2)見込み客の情報を公開情報として入手できない点

一般の消費者全体が対象となる個人営業の場合、見込み客となる顧客数が膨大となることや、インターネットなどに公開されている情報がほぼなく、個人情報保護の観点からも本人以外からの入手が不可能なため、見込み客との接点を持つことが重要となります。この見込み客とのファーストコンタクトをどのように取るか、という観点で「新規営業」と「反響営業」の二つの営業タイプに分類ができ、仕事内容に違いが生まれます。

個人営業の主な仕事内容

新規営業の場合

個人宅や企業へ訪問をして、直接営業を行う「飛び込み営業」や店舗への来訪客に対しての営業や販売活動のことです。主な仕事内容には、以下のようなものがあります。

  • 個人宅や企業への訪問営業
  • 個人宅や企業への電話営業(テレアポ)
  • 店舗への来訪客に対する接客営業
  • 商品、サービスの提案
  • 実売価格を提示する見積書の作成、提出
  • 価格交渉
  • 販売および保守業務に関する基本契約書の作成、締結
  • 商品の納品、サービス提供
  • 販売後のアフターサービス
  • 次の顧客獲得のための紹介依頼

このような新規営業を行う具体的な職種には、例として以下のようなものがあります。

  • ・保険外交員(生命保険、損害保険、自動車保険など)
  • ・ファイナンシャルプランナー(株式、投資信託、先物取引、FXなどの金融商品)
  • ・不動産営業(マンション、戸建て住宅、投資用マンションなど)
  • ・自動車販売業

反響営業の場合

反響営業は、問い合わせをしてきた見込み客に対して営業を掛ける仕事です。ダイレクトメールやWeb、テレビCMなどのメディアを通じた広告宣伝を見て、問い合わせをしてきた見込み客や顧客に対して営業活動を行います。(※引用:営業とは?営業の種類と仕事内容)
主な仕事内容には、以下のようなものがあります。

  • 問い合わせをしてきた顧客に対する商品、サービスの提案
  • 価格交渉
  • 商品の納品、サービス提供
  • 販売後のアフターサービス
  • 次の顧客獲得のための紹介依頼

このような反響営業を行う具体的な職種には、次のようなものがあります。

  • ・保険外交員(生命保険、損害保険、自動車保険など)
  • ・ファイナンシャルプランナー(株式、投資信託、先物取引、FXなどの金融商品)
  • ・不動産営業(マンション、戸建て住宅、投資用マンションなど)
  • ・コスメ、美容商材の販売
  • ・健康食品の販売

以前は、個人営業といえば、飛び込み営業を軸とした新規営業が主でしたが、インターネットやSNSなどのオンライン広告などを組み合わせた反響営業が個人営業の主流となりつつあります。

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個人営業に求められる適性

個人営業は、そのビジネス上の特性として、一般消費者に、その場で購入を決断してもらう「短期少額ビジネス」という側面があるため、より多くの見込み客とコンタクトを持ち、多くの商談を回転し続けることが、成果を上げるうえでのポイントになります。このようなことから、より多くの人間関係を構築できるコミュニケーションスキルなどが必要になります。

個人営業に向いている人

個人営業に向いているのは以下のような人です。

  • 明るく、快活で、初対面から一定の関係性を築くことができる人
  • 対応する相手への興味、関心を持てる人
  • 人と話をすることが好きな人

ただしこれらは、個人営業に限らず、営業職全般に共通する内容です。個人営業に特に向いているのは、次のような人が挙げられます。

  • 交友関係が広く、社交的な人
  • 好奇心旺盛で、趣味が多く、アクティブな人
  • 周囲への気配りに優れていて、まめな人

常に、新しい見込み客と会い続けて、見込み客候補の紹介を受けられることが必要となるため、「多様な人物タイプの方」と相性を選ばず人間関係を構築できるようなタイプの人が、個人営業に向いているといえます。

個人営業に求められるスキル

個人営業では、非常に高い「対人コミュニケーション」と、売上目標を貪欲に目指すことができる「強い目標達成意欲」が求められるため、以下のようなスキルが必要となります。

  • 初対面の人と打ち解けるための会話力
  • 顧客が持つニーズや課題などを聞き出す傾聴力
  • 成約を決める積極的な姿勢と商談を設定し続ける能動的な考え方
  • 顧客の誕生日や慶弔事に、メッセージやプレゼントを贈ることができるまめさ
  • 新しい人と出会うために、さまざまなイベントなどに参加する行動力
  • 常に目標数字を意識して達成に向けた打ち手を実行できる強い目標達成意欲
  • 顧客からの問い合わせや依頼事項に対するレスポンスの速さ(※おおむね24時間以内)
  • 顧客が不安に感じる購入や契約の決断に対して真摯な対応ができる誠実さ
  • 顧客のライフプラン、ご家族など周囲の関係者の方々の意向をくみ取ったご提案

個人営業に活かせる資格

個人営業に活かせる、必要となる資格には次のようなものがあります。

  • ファイナンシャルプランナー:保険や株式、NISAなどの金融商品を取り扱う際にあると有利な資格です。
  • 宅地建物取引士:不動産取引に必要となる国家資格です。
  • TOEICⓇ:英語力を証明する資格です。英語力を必要とする企業への転職や、外国人の顧客対応が必要な際に、有効な資格となります。

個人営業の志望動機の書き方

個人営業の志望動機の書き方を、以下の3つに分けて紹介します。

なぜ個人営業を志望するのか

個人営業の経験がある場合と、未経験でこれからチャレンジをするケースに分けて紹介します。

個人営業の経験者の場合

これまでの経験を活かして何ができるのか、どうなりたいのかを伝えることが重要です。
例えば、多くの顧客と商談を重ねてコンタクトを取り続けた経験や、多くの人間関係を構築し信頼を得てきた経験など、転職先の企業でも再現性のある経験や強みを伝えましょう。

個人営業未経験の場合

個人営業は対人コミュニケーションが最も重要なスキルとなります。これまでの職務経験の中で接客や顧客と会話をした経験がある場合や、社内外を問わずにコミュニケーションを活発に取るような経験がある場合には活かすことができるため、アピールポイントになります。今までの業務経験やスキルにとらわれ過ぎず、幅広く、より俯瞰的に自己分析をするように心がけましょう。

なぜその企業を志望するのか

「なぜその企業を志望するのか」ということは、企業側にとって最も気になる点になります。まずは志望企業のホームページなどから企業分析を行い、企業理解を深めるようにしましょう。可能であれば志望企業で働いている現役社員から、実際の企業の魅力や働き方などについてヒアリングできると、より理解が深まります。
その際、個人営業職の視点で、顧客への提案イメージをつかむための「製品ラインナップ、導入事例、競合他社製品の把握」が重要です。企業が提供している商品・サービスに共感する部分や、自分との共通点、なぜその企業の中で働きたいかを、具体的に働くイメージを持って伝えるようにしましょう。

どのように貢献できるのか

個人営業で取り扱う商品やサービスは、一般消費者を対象としている特性上、自分自身でも使用したことがあるものや、使用される場面をイメージしやすいものが大半です。そのため、入社後に、自分自身がどのようなターゲットにアプローチをして、どのように販売数を拡大するのか、より具体的なアクションプランを、自分自身の経験やスキル、資格などと組み合わせて、分かりやすく伝えることが求められます。

個人営業でNGとされる志望動機

個人営業でNGとされる志望動機には、以下のような例が挙げられます。

  • 待遇面のみを希望する志望動機になっている
  • 個人営業をキャリアのステップにし、将来は法人営業をやりたいといった内容
  • 顧客への貢献意欲が強過ぎるあまり、目標達成意欲が低い内容
    (=数値目標達成は度外視して、誰かのためになりたいといった内容)

それ以外にも個人営業では目標を達成する上で、組織全体としてさまざまな施策に取り組むことも一般的であるため、周囲のメンバーと協調して、組織としての活動に注力することも重要です。自分だけが目標達成できれば良い、という考え方ではなく、チームや組織全体での達成を考えて行動できることも求められます。そのため、目標達成への意欲が見受けられない内容や、組織での活動に否定的な内容は個人営業の志望動機としては望ましくありません。
また、日々の活動管理は、自己の裁量に任せられる自由度のある職種でもあるため、責任感があるタイプが求められます。周囲のメンバーや上司に責任転嫁するような内容も避けるべきでしょう。

個人営業の志望動機例文(サンプル)

個人営業への転職で使える志望動機の例文(サンプル)を、経験者と未経験者のケース別にご紹介します。あなたの強みや経験、志望理由を企業に上手に伝えるための書き方のポイントも併せて解説していますので、これから個人営業として働きたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

経験者の場合

現在は地方銀行の個人営業部で、個人向け融資の営業職に従事しています。日々の営業活動を通じて、金融業界においてもIT化が進んでおり、スマートフォン向けのアプリケーションなどを活用した個人向けサービスを展開する事業について関心を持つようになりました。その中で、貴社が取り組まれている金融とITの融合によるオンラインビジネスに関心を持ち、貴社を志望しています。中でも、より便利になる時代に合わせたシステムやサービスの開発・提供に魅力を感じています。インターネットの進化に追いつき自身もスキルアップしつつ、これまでの人間関係を活かして、貴社事業の領域拡大に貢献したいと考えています。

未経験者の場合

現在は、証券会社で企業向けの資産運用に関する提案営業を行っています。
顧客の資産を増やすことにやりがいを感じていますが、顧客企業の担当者の方から個人投資に関するご相談を頂くようになり、個人向けの金融商品を取り扱う職種への転職を志望するようになりました。その中で、ITを活用したオンラインでの個人向け資産管理サービスに取り組まれている貴社の事業内容に興味を持ち、志望しています。金融商品の知識に加え、簿記やファイナンシャルプランナーの資格も取得しました。これまでの営業活動で培った人間関係も活かし、個人向け営業でも多くの契約につなげることで、貴社に貢献したいと考えています。

書き方のポイント・解説

個人営業を志望する理由について、これまでの対人コミュニケーション事例なども織り交ぜて記載しましょう。

志望企業のビジネスモデルを理解し、なぜその企業を志望するのかを明確に記載しましょう。また、実現したいことに加え、将来の目標やビジョンを記載するとより現実味が感じられ注目されます。

貢献できる経験やスキルが「行動量」のみにならないようにしましょう。直接関係がなくても、企業理念や事業内容に親和性があるものをピックアップして伝えることで、単なる意気込みではなく、説得力のある志望動機となります。


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