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「一緒に働きたい」と思われるための3カ条

転職活動では、「一緒に働きたい」と思われることが成功への第一歩。
ここではビジネスの最前線で活躍し、社内外の仲間や顧客など、多方面から「一緒に働きたい」と思われている人の仕事術を紹介します。単なるマニュアルやノウハウではありません。どの場面で、どう活かすかはあなた次第。

【今回の提唱者】 神谷町光明寺 松本 圭介(僧侶・仏教コンテンツプロデューサー)

まつもと・けいすけ。1979年、北海道生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。法名は釈紹圭(しゃくしょうけい)。一般家庭から仏門へ入り、浄土真宗本願寺派僧侶として神谷町の光明寺に所属。仏教の魅力を老若男女に発信すべく、インターネット寺院「彼岸寺」を設立。ブログやツイッターを使いこなし、お寺の中でカフェやライブも企画。現在、MBA取得を目指してインドのIndian School of Businessに留学中。著書に『おぼうさん、はじめました』(ダイヤモンド社)や『東大卒僧侶の「お坊さん革命」』(講談社+α新書)などがある。

松本氏が語る「3カ条」
1 やりたいことを探さない2 ご縁を引き寄せる3 “縁起”を知る

1 やりたいことを探さない

今日やりたいと思っていたことが、明日にはコロっと変わるのが人間。

よくセミナーなどで「自分のやりたいことを見つけよう」という言葉を聞きます。しかし、諸行無常。変化しないものは何もない。ましてや人の心のように移ろいやすいものを頼りに考えてもなかなかうまくいきません。「私は本当は何をしたいのか」といくら考えて探しても、今日やりたいと思っていたことが明日にはコロっと変わるのが人間。「やりたいこと」よりも「やるべきこと」を考えたほうがずっと建設的だと思います。私はこれまで、折に触れて「お坊さんとしてこれでいいのだろうか? 自分はやるべきことがちゃんとできているだろうか?」と振り返るようにしていました。そして、お寺カフェ『神谷町オープンテラス』やお寺の音楽会『誰そ彼』など、在家仏教徒の立場から仏教の魅力をそれを必要とする人に広く正しく伝えることに貢献する取り組みをしてきました。

仕事においても、「自分のやりたいことはこんなことじゃない、もっと大きな仕事をやらせてほしい」とぼやくよりも、「つべこべ言う前に、自分は今やるべきことがちゃんとできているだろうか?」と自問自答することのほうが大切です。あまり大袈裟に考える必要はありません。たとえば、アポの時間や仕事の締め切りを守る、体調管理をしっかりする、自己顕示を控えて人間関係を円滑に保つなどです。ビジネスパーソンとして基本的なことができていなければ、いくら仕事の能力が高くても「一緒に働きたい」とは思われないでしょう。どんな仕事も、結果は小さな“やるべきこと”を積み重ねた上にやってきます。

2 ご縁を引き寄せる

いかなるご縁もご縁として大切にし、好奇心旺盛にポジティブな学びの姿勢を保つことが大事。

私は今、経営を学ぶためにISB(Indian School of Business)というインドのビジネススクールにMBA留学しています。お寺と経営なんてあまり関係なさそうに思われるかもしれませんが、お寺が本来の目的に向かって持続的に歩みを進めて行くためには、しっかりしたマネジメントが欠かせません。しかし、お坊さんでその分野に力を入れている人はほとんどいなかったので、自分自身が専門的に勉強して少しでも仏教界に貢献したいと思ったのです。

ビジネススクールに入るまでは長い道のりでした。私は以前から仏教の祖国であるインドに一度住んでみたいと思っていたのでインドでのMBA留学を選んだのですが、そのおかげでビジネス以前に英語の勉強から始めなければなりませんでした。なんとかTOEFLやGMATの基準点に達した後は、現地での面接試験。帰国後、ようやく合格通知を受け取ることができました。これは私のたかだか30年の人生から得た経験論に過ぎませんが、「やるべきこと」を見定めて真面目に一生懸命取り組んでいれば、良いご縁に出会い、自然と良い方向へと物事が展開していくような気がします。私のビジネススクール受験に際しても、先輩や友人など多くの人から応援していただいたおかげで、なんとかスタートラインに立てました。新しい環境で新たな人たちと働く転職においても、いかなるご縁もご縁として大切にし、好奇心旺盛にポジティブな学びの姿勢を保てる人は、「この難しい仕事でもあいつならなんとかしてくれるはず」と、さまざまな現場で重宝されることでしょう。

3 “縁起”を知る

自分という存在は、これまでの自分と世界との関わりによって成り立っているものである。

仏教の“縁起”という考え方は、あらゆるものは相依って成り立っており、自分だけで存在するものは何一つない、という意味です。今ここにある自分というのは、生まれてこの方自分が作ったものではなくて、家族や先生や友達との人間関係など、これまでの自分と世界との関わりによって形づくられたものなのです。

転職とは、新しい職場で新たな人たちと働くということ。つまり、未来の自分を形づくる仕事経験と人間関係を得るということに他なりません。今まで経験したことがない問題や、今まで見たことのない人と仕事をすることもあるでしょう。そんなときに「こんなの自分の守備範囲じゃない」と心を閉ざしてしまうか、「これまで知らなかった世界に触れるチャンスだ」と心を開くかが、周りから「一緒に働きたい」と思われるかどうかの大きな分かれ目です。

私は仕事も含め、人生は「学び」と「気づき」のラーニングプロセスの連続ではないかと思うのです。自己本位の感情や欲望が仕事の良いモチベーションになるとは思いません。 “縁起”を知る、つまり自分という存在が周囲との相互作用によって成り立っていることを知ることが大切。その相互作用の質を高めることそのものが、自分と自分を形づくる世界に幸せをもたらすことを知ると、「自分のために働く人」から「自分と家族、友だち、社会、世界のために働く人」へと変わっていくはずです。

取材を終えて

「私は結婚して子どももいますし、お坊さんといっても一般の人と生活はなんら変わりありません。出家者というよりは在家仏教徒という立場から、自分なりに仏教のためにできる限りよい仕事をしたいです。」と話していた松本氏。このような考え方ができるからこそ、松本氏にしかできないことが見つかったのではないだろうか。

一緒に働きたいと思われるための3カ条
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