平均年収ランキング（165職種別の平均年収／生涯賃金）【2021年版】

「専門職（コンサルティングファーム／専門事務所／監査法人）」の平均年収は575万円で、昨年の601万円から26万円ダウンしました。

専門職（コンサルティングファーム／専門事務所／監査法人）の1位は「リスクコンサルタント」（704万円）、2位は「業務改革コンサルタント（BPR）」（667万円）、3位は「戦略／経営コンサルタント」（664万円）です。専門職（コンサルティングファーム／専門事務所／監査法人）の8職種のうち、昨年から年収がアップしたのは4職種、ダウンしたのも4職種でした。

なかでも変化が大きかったのは36万円アップの「リスクコンサルタント」と、60万円ダウンの「戦略／経営コンサルタント」で、昨年の3位と1位からそれぞれ順位も入れ替わる結果となりました。

「企画／管理系」の平均年収は529万円で、昨年の516万円から13万円アップしました。

企画／管理系のトップ3の「内部監査」（700万円）、「知的財産／特許」（656万円）、「内部統制」（621万円）は、同時に、昨年からの年収アップ額が高い職種トップ3でもありました。企画／管理系の21職種のうち、年収がアップしたのは8職種で、「内部監査」は昨年から30万円、「知的財産／特許」は28万円、「内部統制」は21万円アップしました。

反対に減少幅が大きかったのは「データアナリスト／データサイエンティスト」（517万円）で昨年から41万円のダウンでした。

「技術系（電気／電子／機械）」の平均年収は444万円で、昨年の461万円から17万円ダウンしました。

技術系（電気／電子／機械）の職種のトップは666万円の「プロジェクトマネジメント」で、昨年の534万円から132万円アップしています。これは全165職種の中で見ても、昨年からの年収アップ額が最も高くなっています。次いで平均年収が高かったのは「先行開発／製品企画」（565万円）、3番目は「回路／システム設計」（523万円）でした。

技術系（電気／電子／機械）の16職種の中で、昨年から平均年収がアップしたのは半分の8職種で、そのうち増加額が「プロジェクトマネジメント」に次いで多かったのは、24万円アップの「CAE解析」（484万円）です。

「技術系（IT／通信）」の平均年収は438万円で、昨年の452万円から14万円ダウンしました。

技術系（IT／通信）の1位は「プロジェクトマネジャー」（671万円）です。続く2位が「プリセールス」（630万円）、3位が「ITコンサルタント」（585万円）で、6位の「データサイエンティスト」（512万円）までは昨年と同じ職種が並びます。また、技術系（IT／通信）の20職種の中で、昨年から年収がアップしたのは「プロジェクトマネジャー」「ITコンサルタント」「IT戦略／システム企画」（576万円）、「テクニカルサポート（411万円）」の4職種でした。

「営業系」の平均年収は435万円で、昨年の442万円から7万円ダウンしました。

営業系の27職種の中で、最も平均年収が高かったのは「MR」（713万円）でした。MRは昨年から16万円プラスと平均年収のアップ額も営業系の職種の中で最大です。

続く2位は「営業─投信／投資機関」（566万円）、3位は「営業─医療機器メーカー」（563万円）でした。また、昨年から平均年収がアップした職種は11職種でした。

「技術系（建築／土木）」の平均年収は415万円で、昨年の428万円から13万円ダウンしました。

技術系（建築／土木）の11職種のトップは、「技術開発／工法開発（建築／土木）」で、平均年収は526万円です。2位は「設計（プラント）※」（506万円）、3位は「不動産企画／プロパティマネジメント」（502万円）で、2位と3位の並びは昨年と変わりませんでした。ただし、「設計（プラント）」が昨年から17万円ダウンした一方、「不動産企画／プロパティマネジメント」は10万円アップしています。

ほかに昨年よりも平均年収が上がったのは、4万円アップの「大工／とび／左官／設備など」と、2万円アップの「製図／CADオペレーター（建設）」の2職種でした。

※2020年のランキングでの職種名は「設計」でした

「金融系専門職」の平均年収は443万円で、昨年の426万円から17万円アップしました。

金融系専門職の5職種のうち、1位の「投資銀行業務」（903万円）と2位の「運用（ファンドマネジャー／ディーラー）」（744万円）は全165職種別のランキングの1位と2位でもあります。さらに「投資銀行業務」は、昨年から84万円アップと平均年収を大きく上げており、この増加額は165職種の中では2番目に高い結果でした。

ほかに昨年よりも平均年収がアップした金融系専門職は、「バックオフィス／ミドルオフィス」（512万円）と「金融事務」（363万円）の2つでした。

「技術系（メディカル／化学／薬品）」の平均年収は390万円で、昨年の411万円から21万円ダウンしました。

技術系（メディカル／化学／薬品）のトップは「非臨床研究」で、昨年の505万円から今回は539万円と、平均年収は34万円アップしています。続く2位は「臨床開発／治験」（527万円）、3位は「薬剤師」（492万円）でした。

昨年より平均年収がアップしたのは12万円プラスの「技術営業／アプリケーションエンジニア」（486万円）、6万円プラスの「臨床検査技師」（379万円）などで、技術系（メディカル／化学／薬品）の21職種のうち9職種でした。

「クリエイティブ系」の平均年収は372万円で、昨年の381万円から9万円ダウンしました。

クリエイティブ系の11職種の中で平均年収1位は「プロダクトデザイナー（工業デザイナー）」で479万円です。昨年の426万円から53万円アップし、順位も3位から2つ上がりました。2位には昨年1位だった「クリエイティブディレクター／アートディレクター」（475万円）、3位には昨年2位だった「Webプロデューサー／ディレクター」（448万円）が続きます。

昨年よりも平均年収が上がったのは5職種で、「プロダクトデザイナー（工業デザイナー）」に次いでアップ額が高かったのは、9万円アップの「DTP」（320万円）でした。

「事務／アシスタント系」の平均年収は334万円で、昨年の332万円から2万円アップしました。

事務／アシスタント系の1位は「貿易事務」（376万円）、2位は「翻訳／通訳」（356万円）、3位は「一般事務」（335万円）です。また、続く4位から6位の職種も含めて、事務／アシスタント系の6職種の並びはすべて昨年と同じ結果になりました。

昨年よりも平均年収がアップしたのは「翻訳／通訳」（6万円アップ）、「一般事務」と「営業事務」（ともに4万円アップ）の3職種です。

「販売／サービス系」の平均年収は324万円で、昨年の329万から5万円ダウンしました。

販売／サービス系の1位は昨年と同じく「マーチャンダイザー」（477万円）です。続く2位が、昨年4位だった「バイヤー／ディストリビューター」（454万円）、3位は昨年2位だった「店舗開発／FC開発」（451万円）です。販売／サービス系の19職種のうち、昨年から平均年収がアップしたのは4職種のみでした。