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【例文6選】自己PRでサポート力を伝えるコツ書き方や注意点も詳しく解説
「サポート力が伝わる自己PRを作るのが難しい」「自己PR文を書く際の注意点は?」
転職活動をする上で、このように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、サポート力を強みにできる人の特徴やアピール時のポイント、自己PRの作り方を解説します。
職種別で活用できる自己PRの例文を紹介しますので、これから転職活動を始める人はぜひ参考にしてみてください。
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自己PRにおけるサポート力とは?

サポート力とは、自分と関わりのある人たちの支援をする能力のことです。ビジネスでは、組織が目指す姿と自らの役割を理解し、成果を上げるために周りを助けられる力のことを指します。
例えば、仲間や顧客の手助けになることを自ら考え、組織のために仕事に取り組める人はサポート力があるといえるでしょう。
ただし、受け身の姿勢で指示されたことだけをやるのはサポート力ではありません。受け身な姿勢を伝えるとマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

自己PRでサポート力をアピールできる人の特徴

サポート力を強みとして活用できる人の特徴として、以下の2つを紹介します。
- 人に貢献したい気持ちが強い人
- サポートを通じて事業・成果に貢献できる人
特徴を把握し自身の行動と照らし合わせることで、自分の魅力を効果的にアピールできます。ぜひ参考にしてみてください。
人に貢献したい気持ちが強い人
「人の助けになりたい」「期待に応えたい」という他者への貢献の思いが強い人はサポート力があります。
誰かの役に立ちたい気持ちが強く、仕事に真剣に向き合える人は、以下のような理由から企業に必要とされます。
- 報告・連絡・相談をていねいにしてくれて、仕事を円滑に進められる
- 課題を発見して解決に向けて行動してくれる
- チームワークを大切にして、積極的に手助けしてくれる
以上の理由から企業に評価されやすいので、他者へ貢献したい気持ちが強い人はアピールするとよいでしょう。
サポートを通じて事業・成果に貢献できる人
サポートを通じて事業に貢献できたり、成果にコミットしたりできる人は、サポート力があります。
業務では、会社や事業が求める成果を実現するために行動できるかが大切です。
例えば、チームを引っ張るのが苦手でも、掲げる目標を達成するためにリーダーをアシストするのが得意な人もいます。
事業や組織の成果に貢献するためにサポート力を活かしたいと思える人は、アピールしてみましょう。
サポート力を自己PRでアピールする際のポイント

サポート力を自己PRでアピールする際のポイントは、以下の4つです。
- 主体性や積極性をアピールする
- 企業の求める人物像にマッチしているか確認する
- 自分の感想にならないようにする
- 別の表現も活用してどのようなサポート力かを伝える
サポート力をうまく伝える方法が分からず悩んでいる人は、ぜひお読みください。
主体性や積極性をアピールする
サポート力をアピールする際は、主体性を持って行動した経験や積極性を強調できるエピソードを伝えましょう。
例えば「周りの状況を確認し、進捗が遅れている業務があったので、自らサポートに入って軌道修正をした」といった内容であれば主体性が伝わります。
主体性をアピールできないと「自分に自信がないのだろうか」「指示を待つタイプなのか」などと受け身の印象を与える可能性があります。
受け身だと思われないためにも、自分から進んで取り組んだことを自己PRに盛り込みましょう。
企業の求める人物像にマッチしているか確認する
サポート力をアピールする上で、企業が求める人物像にマッチしているかも重要です。
自身の持つ強みと企業が求めている人物像がマッチしていないと、評価につながらない可能性があります。
例えば、企業が「個人でプロジェクトを進められる能力」を重要視していれば、サポート力はアピールにつながりにくいでしょう。
自分の感想にならないようにする
サポート力をアピールする際に、自分の考えだけを伝えないようにしましょう。
例えば、以下のような例文は自分の感想であると捉えられてしまうかもしれません。
「私は縁の下の力持ちとして、多くの人をサポートし喜ばれんでもらっています。貴社でも周りに喜ばれる仕事ができます。」
以上は主観的であり、サポート力が本当にあるかどうか判断できません。
自分の感想にならないよう、定量的な結果や周囲からの具体的な評価などを伝えることが大切です。
別の表現も活用してどのようなサポート力かを伝える
サポート力だけでは自身の強みが伝わりにくい可能性があるため、別の表現も活用して具体的に伝えましょう。
例えば、以下のような言い換えを活用できます。
- 人材マネジメントが得意で、強み長所を伸ばす育成ができる
- 困っている人の相談に乗り、問題の発見と解決策の提案ができる
- 周りのために努力ができ、長期プロジェクトの遂行を得意としている
- チームの意見をまとめるのが得意で、方向性を示せる
言い換えることで「サポート力」だけでは表現するのが難しい自分の強みを伝えられ、より印象に残りやすくなります。
サポート力をアピールするための自己PRの作り方

サポート力をアピールする際は以下の3つを意識して自己PR文を作りましょう。
- 結論から伝える
- サポート力が伝わる具体的なエピソードを用意する
- 入社後どのように活かすか提示する
評価につながりやすい自己PR文を作成できるよう、ぜひお読みください。
結論から伝える
エピソードを理解しやすくするために、最初は「私の強みはサポート力があるところです」のように結論から伝えましょう。
相手の理解を深めるには話の構成が重要です。ストレスなく内容を理解してもらうには「結論→理由→具体例→結論」の順番で伝えるのがおすすめです。最初に結論を伝えた後、根拠となる理由と具体例へとつなげましょう。最後にサポート力を再度アピールして、主張を思い出してもらいます。
自己PR文の作成でも面接時に直接伝える場合でも、話の構成を意識するだけで採用担当者により魅力が伝わる内容になるのです。
サポート力が伝わる具体的なエピソードを用意する
結論を伝えた後は、サポート力が伝わる具体的なエピソードを盛り込みましょう。具体的なエピソードがあると、信ぴょう性や説得力が高まります。
「サポート力が強みです」だけでは、本当にサポート力があるのか分からないため、採用担当者は判断できません。
エピソードを見つけるには、過去の経験を書き出したり、周囲に聞いてみたりしましょう。転職エージェントを活用するのも一つの手です。
入社後どのように活かすか提示する
転職希望先でのサポート力の活かし方を具体的に伝え、入社後のイメージを持ってもらいましょう。
採用担当者が判断したいポイントは、強みを活かして入社後にどのような活躍をするかです。いくら過去に大きな実績を残していても、採用担当者が入社後のイメージを具体的に持てなければ、評価につながりにくくなります。
企業が求める人物像や事業内容、職種などの分析を行い、サポート力の活かし方をどのようにしたら魅力的に伝えられるか考えてみましょう。
【職種別】転職の自己PRでサポート力を伝える例文6選

サポート力が伝わる自己PR例を、次の6つの職種で紹介します。
自己PR文を作成する際は、以下の例文を参考にしてみてください。
例文1:営業職
営業職でサポート力をアピールできる自己PRの例文を紹介します。
土地活用の営業での私の強みはサポート力です。土地は取引金額が高額なため、お客さまが心から納得した上で成約しないと後々トラブルに発展します。私は「この担当者なら任せられる」と思ってもらえるように、長期的な信頼関係構築に努めてきました。そのためにも、お客さまにとっての良き相談相手になれるようサポートに注力しています。ただ営業するだけではなく、お客さまの悩みを聞いて有益な情報を提供してきました。このような行動が信頼関係の構築につながり、結果としてお客さまが土地活用に興味を持ち成約に至った経験があります。また、サポート力を活かして信頼関係を構築できた結果、土地活用に困っているご友人を紹介していただいたこともあり、会社の売り上げに貢献できました。貴社でも顧客をサポートする営業パーソンとして活躍したいと考えています。
営業職では関係構築や傾聴、顧客理解などが重視される傾向にあります。上記のように「顧客の良き相談相手となり、信頼関係の構築に注力した」というのはサポート力のアピールにつながります。信頼関係の構築がどのような成果をもたらしたのかを具体的に伝えることで、より説得力の高いアピールになります。
例文2:事務・アシスタント職
事務・アシスタント職でサポート力をアピールできる自己PRの例文を紹介します。
私の強みはサポート力があることです。現職の不動産会社での事務職の仕事は、来客対応や電話対応、資料の準備など、営業担当が効率的に業務に取り組めるようサポートする役目です。ただし、サポートといっても指示や依頼を受ける前に能動的に動くことが、組織の中でも重要な役割だと考えています。例えば、営業担当の不在時に来客があった場合は、来客用のお部屋に案内するように指示を受けています。その際営業担当が戻ったらすぐに物件をご提案できるように、お部屋の案内をしたら事前ヒアリングをするようにしました。業務効率とお客さまのストレスを考えて、スムーズに物件を提案できるように動いたことで、顧客満足度が向上し、お客様から知人紹介をいただけるようになりました。事務職として、いかに営業担当をサポートできるか、組織に貢献できるかを意識して積極的に行動しています。貴社でもサポート力を活かしながら会社に貢献していきたいと考えています。
事務・アシスタント職はサポート業務が多く、サポート力があることをアピールしやすい職種です。上記のようにチームのことを考えて能動的に動き、会社や店舗に貢献しているエピソードを盛り込むとよいでしょう。
例文3:販売・サービス職
販売・サービス職でサポート力をアピールする際は、以下のような自己PR文を作りましょう。
私の強みはサポート力の高さです。ショッピングモール内にある家電量販店で主にパソコンの販売を担当しており、特にお客さまへの購入サポートを得意としております。パソコンを初めて購入される方の多くは、何を基準に選んでよいか迷われます。そのため、まずしっかりヒアリングをさせてもらい、どのようなパソコンが適しているのかを説明しました。その上で店舗にあるパソコンから、適したものを複数ピックアップし、ご紹介しています。一人のお客様にかける時間が必然的に増えるため、接客回数は減りますし、1日では決まらないお客さまも出てきます。しかし、寄り添った姿勢が信頼につながり、数日後に再び来店し購入されるお客さまも少なくありません。結果的に、お客さまをサポートする姿勢が会社の販売実績に貢献できています。貴社でもサポート力を活かして、お客さまに喜ばれる企業づくりに貢献できればと考えています。
販売・サービス職は、顧客へのサポート力が求められる代表的な仕事です。アピールする際は自ら考えて実践した内容とサポートによって得られた成果を明確にしましょう。上記のように顧客の背景まで伝えることでより納得感が増します。
例文4:ITエンジニア
ITエンジニアでサポート力をアピールできる自己PRの例文は以下のとおりです。
私のエンジニアとしての強みはサポート力です。現職ではサポートエンジニアとして、主にテクニカルサポートの仕事に携わっています。サポート窓口に寄せられる困り事やクレーム対応を通じて、目の前の困り事をていねいにサポートするのはもちろん、潜在的なニーズや未然のトラブル要素を抽出してフィードバックするようにしています。お客さまからの申し出を待つのではなく、製品を快適に使用できるように、積極的なサポートを心がけています。サポートに満足していただいたお客さまから、新規顧客のご紹介もいただいて会社の売り上げにも貢献しました。サポートエンジニアは裏方と考える人もいますが、お客さまの本音を聞き出しやすいポジションでもあるため、積極的に行動することでよりファンになってもらうことを考えています。貴社でも持ち前のサポート力を活かして、会社とお客さまに貢献していきます。
上記はITエンジニアの中でもサポート力が求められやすいサポートエンジニアの例文です。「受け身な姿勢」と思われないように、積極的に行動し結果的にどのような成果を得られたのかを具体的に伝えましょう。
例文5:企画職・管理部門
企画職・管理部門でサポート力をアピールできる自己PRの例文を紹介します。
私の強みは、サポート力です。現職はブライダル会社の人事部に勤務しており、主に新卒研修とアフターフォローを行っています。私は新入社員へのサポートに力を入れており、研修後の気持ちの変化を聞いて回ったり、配属後にも毎月、新入社員と直属の上司に状況をヒアリングしたりしています。私の着任前はサポート体制が確立されておらず、新入社員の離職率や配属先の負担が問題視されており、解決のためにも体制を構築しました。それによって早期離職者の数を2割減らすことに成功しました。貴社でも人事として、社内外で活躍できる人材の育成に貢献したいと考えています。
企画職・管理部門は、社内のサポートを目的とした業務が多くアピールポイントに活用できます。上記のようにサポートするために行った具体的なアクションを明確に伝えましょう。アクションに対する結果・成果まで伝えられると、主体性がある印象を与えられます。
例文6:技術職
技術職でサポート力をアピールする際は、以下のような自己PR文を作成しましょう。
私の強みはサポート力があることです。現職はハウスメーカーで設計士をしています。設計図の作成で重要なのは、お客さまのニーズに合った家を建てるためのアイデア出しです。しかし、対面ではお客さま自身がうまく言葉にできず、打ち合わせがなかなか前に進まないこともあります。そこで、私はお客さまのサポーターとして、お客さまの思いを言葉にしてもらいやすいよう、お客さま自身で作成するノートを用意しました。初回の打ち合わせでは、顔合わせとノートの説明をしました。ノートには建築家への思いやこだわり、子どものころの思い出、休日の過ごし方などを書いてもらい自由にスケッチしてもらえるページも作りました。ノートによって、お客さまは考えを伝えやすくなり「あなたのおかげでとても良い家を建ててもらえそうです」と喜ばれました。貴社でもお客さまを全力でサポートして、顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
技術職は成果を明示しやすい仕事であるため、具体的な成果と周りに与えた影響を明確に伝えましょう。例文では、顧客目線に立って、どのようにしたら家造りへの思いを言葉にしてもらえるかを考えています。アクションによって顧客の行動がどう変化したのかまで伝えることで、採用担当者に具体的な成果を伝えられます。
まとめ:自己PRでサポート力をアピールする際は受け身な印象を与えないことが重要

サポート力は、周囲の人たちを支援する力のことです。ビジネスでは、組織が目指す姿と自らの役割を理解し、成果を上げるために行動し周りを助けられる力を指します。
サポート力は伝え方を誤ると積極性や主体性がない印象を与えてしまうので注意が必要です。サポート力をアピールする際は、主体性を持って行動したエピソードを具体的に伝えられるようにしましょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
佐田 圭大(さた・けいた)
【経歴】
新卒で旅行会社のカウンタースタッフとして就業し、2022年にパーソルキャリア株式会社へ入社。現在は商社・メーカーの有形商材を中心とした営業職の経験を持つ方の転職をサポートしている。
【メッセージ】
「何から始めていいか分からない」「面接が心配」など転職活動は不安なことも多いかと思います。そんな不安を少しでも取り除きながら、自分に合った会社を探すお手伝いをさせていただきます。すぐに転職したいからまずは話を聞いてみたい、自分の強みを見つけたいなどなんでもお気軽にご相談ください。
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