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NG例や内定獲得に向けた
差別化のコツを解説
最終面接の逆質問~例文20選!

田村 ゆきの/顔写真

監修者:田村 ゆきの(たむら・ゆきの) dodaキャリアアドバイザー

最終面接の逆質問は、社長や役員、人事責任者など決裁権者が面接官となるため、一次・二次面接とは異なるコツが必要です。本記事では、内定獲得に役立つ逆質問差別化のポイントや、例文をご紹介します。

それぞれの面接で見ているポイントの違いはこちらの記事も参考にご覧ください。

※中途採用の面接は、2回または3回実施されるのが一般的で、面接官の役職によって対策傾向が異なります。どの役職の面接官が担当するかは企業によって異なりますが、次のケースが多いです。

  • 一次面接:配属先の社員、人事担当者
  • 二次面接:配属先の責任者
  • 最終面接:社長、役員、人事責任者
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そもそも最終面接の役割って?

最終面接は、一次や二次面接での評価をもとに、募集していたポジションに最適な人材を選ぶための、企業・個人双方にとって重要なステップです。

社長や役員、人事責任者など、採用決裁権のある人が面接を行うことが多く、企業理念やビジョンへの理解度、そして入社意欲の高さがより重視されます。

最終面接における逆質問は、個人と企業の双方が納得のいく選択を行う上で、選考で疑問や不安を解消する最後の場として、重要な意味を持ちます。

一次・二次面接との違い

一次・二次面接では、業務スキルや配属先との相性を中心に見極めるため、配属先の担当者や人事が面接官を務めるケースが多いです。

一方、最終面接では社長や役員、人事責任者などが登場し、会社や経営などの視点から企業文化とのマッチ度合いや長期的に見て活躍してもらえそうかなどを判断します。

また、各面接における面接官の役職などは求人票を通して確認できる場合もあるので、面接準備の段階で確認して心積もりをしておくと安心でしょう。

それぞれの面接にはどんな役割がある? 担当する面接官は? については以下で解説しています。

最終面接で逆質問を問われる理由

最終面接の逆質問は、企業があなたの最終的な適性や本気度を慎重に見極めるためにも、個人が入社を検討する際の疑問点・不安点の解消や、入社後期待されることのすり合わせをするためにも、一段と重要度が高いです。

まずは、最終面接で逆質問を問われる理由を3つ解説していきます。

個人の不安を解消し入社後のミスマッチを防ぐため

これまでの面接と同様に、逆質問を通して個人の疑問をクリアにすることで、入社後のギャップ防止につながります。ここまでの選考や面接を踏まえて解消できていない疑問があれば、質問しましょう。

ただし給与や残業時間など、待遇・働き方に関する逆質問には伝え方・聞き方にはコツがあるため注意が必要です。例文や解決方法はこちらで解説しています。

企業側が長く活躍できそうな人材か見極めるため

企業は最終面接での逆質問を通じて、個人が自社の理念や価値観にどれほど共感しているかを確認したいと考えています。企業の理念や価値観への理解が深いと、入社後もその企業の文化になじみやすく、長期的な活躍が期待できるからです。

採用背景には、事業拡大や人手不足などさまざまな理由がありますが、企業としては早期離職を避け、長く活躍してもらうことが理想です。個人としても、1つ1つの質問からも自身が求める職場環境とマッチするかをしっかり見極めましょう。

企業側が今までの選考を踏まえ最終的な入社意欲を確認するため

最終面接で企業側は、内定を出すか最終判断するにあたり、個人がどれだけ本気で入社したいのかを知りたいと考えています。本気度を伝えるためには、企業やポジションについてしっかり調査し、疑問点や不安について自分の言葉で具体的に質問することが大切です。

これにより、企業側に「なぜ他社ではなく自社を選んだのか?」が伝わり、志望度の高さをアピールしやすくなります。

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最終面接の逆質問で避けるべきNG例と解決方法

最終面接での逆質問は、個人が抱える疑問や不安を解消するとともに、企業側に「入社後の活躍」をアピールするチャンスでもあります。

しかし、質問の内容次第では逆効果となり、面接官の心情を悪くしてしまうリスクがあるので注意が必要です。

こちらでは「最終面接」ならではの避けるべきNG質問3つと、その解決方法を解説します。

面接官の立場に合っていない質問をする

最終面接では、社長や役員、人事責任者などその企業のトップ層が面接官となるケースが多いです。そのため、会社やサービス、ポジションに関する基本的な情報や調べれば分かる情報はもちろん、現場レベルの細かな質問は避けたほうが無難でしょう。

例えば、1日の業務フローや配属予定のチームの雰囲気などがこれに当てはまります。こうした質問は、現場社員が面接を担当する一次・二次面接の段階で逆質問し、疑問を解消しておきましょう。

面接官が把握しきれない現場寄りの実務的な話題を質問してしまうと、相手の立場やポジションに合わせたコミュニケーションスキルを不安視されたり、事前準備不足と受け取られかねません。最終面接では、面接官の役職に合わせて、企業全体のビジョンや方針など視野を広げた視点での逆質問を心がけましょう。

意図を伝えずに給与や待遇について質問をする

給与や待遇の質問は、できれば一次・二次面接で確認しておくことをおすすめします。

ただ、どうしても最終面接まで聞けなかった場合は、唐突に条件面だけを尋ねるのではなく、質問の意図を先に伝えることが大切です。

事前にあなたの貢献意欲や成長意欲、質問の意図を述べることで、唐突感がなく、面接官にも納得感を持って答えてもらいやすくなります。

以下パターン別の例文を参考に給与や待遇の逆質問を準備してみましょう。

例①:給与や評価・昇給制度について聞きたい場合

NG例:

「御社の評価制度や昇格基準について教えていただきたいです。」

OK例:

「入社後は、御社で活躍するために努力したく、どういった人材が評価されるのかを知りたいと考えています。もし可能でしたら評価基準などを伺えないでしょうか。」

例②:残業時間について聞きたい場合

NG例:

「今回応募したポジションの残業時間を教えていただきたいです。」

OK例:

「1日でも早く即戦力となれるように、御社で働く生活を具体的にイメージしたいのですが、応募しているポジションの出社時間・退社時間はどのくらいと心積もりをしておけばいいでしょうか。」

とっさに無理やりひねり出した質問をする

最終面接での逆質問は、企業と個人お互いにとって疑問や不安を解消する場です。企業側視点で考えると、「入社の意欲があるかどうか」も見られています。そのため、質問しないことはもちろん、とっさに無理やりひねり出した質問をすることは企業側に意欲が低いと思われてしまうリスクがあります。

逆質問はもしもの時に備えて、事前に5個程は用意しておきましょう。もし5個も考えられない場合は、「この最終面接で合格となったら入社するかもしれない、そうなった場合本当に聞きたいことはないのか…」という気持ちでもう一度考えてみましょう。

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最終面接の逆質問を準備するコツ

この見出しでは、最終面接で効果的な逆質問を行うための3つのコツをご紹介します。

POINT 1 ポジションのミッションや事業の方針を自分なりに言語化しておく

最終面接では、一次・二次面接で得た情報をもとに、募集ポジションのミッションや企業の事業方針への理解を深めておくことが大切です。

これまでの面接で面接官が強調したポイントや企業の強みを振り返り、IRやニュースリリースも活用して最新情報を把握しましょう。ただ把握するだけでなく、自分の言葉で話せるようしっかり言語化しておくことが大切です。

面接官が採用決裁権のある人であることからも、企業の理念・事業の方針について深く理解していることが入社意欲のアピールにつながります。

POINT 2 ポジションのミッションに対してどのように貢献できそうかを整理しておく

募集ポジションのミッションに対して、自分のスキルや経験がどのように役立つかを改めて整理しておくと、逆質問の説得力が増します。

例えば、自分の専門知識や前職での実績・経験を示した上で、応募企業のポジションではどう活かせそうかを踏まえて質問することで、自分の強みと入社意欲の両方をアピールできます。

また、この段階で志望動機を再確認し、自分の言葉で整理しておくこともおすすめです。「なぜこの企業を選んだのか」をより明確に伝えられるようになるので、入社意欲の高さを効果的に示せるでしょう。

逆質問でも使える!
自分の強みアピールポイントを知ろう

POINT 3 入社を想定した際に不安に感じる点を洗い出しておく

最終面接は、企業が採用を決定する場であると同時に、個人が内定承諾を検討するにあたっての情報収集の場でもあります。

もし内定となった場合に、入社を最終判断するにあたって「すり合わせておきたい」「解消しておきたい」ことがあれば洗い出しておきましょう。

待遇や企業理念など、個人的に重視するポイントを整理しておくと、質問の優先順位も決めやすくなります。

給与や待遇についての聞き方はこちらで解説しています。あわせてご覧ください。

最終面接の逆質問~内定獲得に向けた差別化のコツ

最終面接で差をつけるためには、面接官からの質問に対する「回答」だけでなく「質問」を通して自分の考えや意欲をアピールすることが鍵といえます。

こちらでは、内定獲得に向けた逆質問の差別化のコツをご紹介します。

POINT 1 事業や企業のビジョンなど視野を広げた逆質問をする

最終面接では、企業の理念やビジョンまで理解できているかが評価基準の一つになります。

例えば「御社の『顧客第一主義』という理念は日々の業務でどのように実践されていますか」「今後のグローバル展開に関する具体的な計画を教えていただけますか」などの質問から、企業文化への理解度や志望度の高さを示すことができます。

また、自分の考えを述べた上で質問すると、さらにその企業への興味を伝えられ、面接官からの評価も高まりやすいでしょう。

POINT 2 逆質問の冒頭に自身の見解・原体験を追加する

単に質問を投げかけるだけでなく、質問に至った理由や自分の考えをつけ加えると、面接官の印象に残りやすくなります。

例えば、事業の方向性について尋ねる際に「今までの選考でのお話を受け、会社として成長中の○○領域を重視されていると感じました。こちらを受け、ゆくゆくは▲▲▲に注力されていかれるのかなと考えているのですが、どのような展望をお考えでしょうか。」など、自身の見解や原体験を冒頭に伝えると、志望度の高さや会社への理解度を面接官にアピールすることができます。

POINT 3 企業・ポジション理解を深めるために面接官の考えを聞いてみる

最終面接の場は、入社後の通常業務では接する機会が少ないような社長や役員に対して、事業やビジョンをどのように捉えているか、また応募ポジションにどんな期待を持っているかを直接尋ねることができる機会でもあります。

社長や役員目線での意見を聞くことで、より企業やポジションの理解を深めることができるだけでなく、応募意欲のアピールにもつながるでしょう。

好印象を残せる!最終面接でおすすめの逆質問の例文20選

この見出しでは、最終面接ならではの視点を踏まえた逆質問例を3つのテーマに分けて20選ご紹介します。ぜひ最終面接突破のための参考にご覧ください。

ポジションのミッションついて

  • 例1 ・今後の事業成長を見据え、△△様(面接官)が考えるこのポジションに期待されていることを教えていただきたいです。

  • 例2 ・事業貢献につながるような成果を出されている方は、どのような共通点があるか参考までに教えていただきたいです。

  • 例3 ・このポジションの今の課題感は○○と捉えているのですが、△△様(面接官)のご意見を教えていただけないでしょうか。

  • 例4 ・会社として中長期で○○○領域に注力されると伺いました。配属予定のポジションで○○○領域を新規開拓する際に注視しておいたほうがいい点がもしあれば教えていただきたいです。

  • 例5 ・中長期目標に向けて、配属予定のポジションで具体的にどのような取り組みが行われているか教えていただけますでしょうか。

会社との相性、会社の理念・社風について

  • 例1 ・御社の理念に『○○○』とありますが、社員の皆さんがこの理念を大切にされている具体的なエピソードなどがありましたら、ぜひお伺いしたいです。

  • 例2 ・これまでの面接で、会社としてもチームワークを大切にされている印象を受けましたが、○○様(面接官)から見て、御社の一番の魅力を教えていただきたいです。

  • 例3 ・御社には○○のような方が多くいらっしゃる印象なのですが、△△様(面接官)は会社として何を大切にしながら働いてほしいとお考えでしょうか?

  • 例4 ・御社の組織文化の理解を深めたいのですが、全社的にどのような雰囲気の方が多くいらっしゃいますか? △△様(面接官)の意見をお伺いしたいです。

  • 例5 ・御社の理念である『○○○○』を社員の皆さんはどのように実務へ落とし込んでいるのでしょうか?

  • 例6 ・御社の理念は『○○○○』ですが、この理念実現に向けて、今後注力していこうとお考えのサービスや領域はありますか?

  • 例7 ・△△様(面接官)が日ごろ『○○○○』という会社理念を体現されるために意識されていることをぜひお伺いしたいです。

  • 例8 ・配属先の事業で御社の理念に基づき具体的にどのような取り組みが行われているのか、差し支えない範囲でお聞かせください。

  • 例9 ・差し支えなければ、御社の理念が『○○○○』に至った背景など○○様(面接官)の思いも踏まえて教えていただけないでしょうか。

  • 例10 ・部門間を超えて連携する場合、全社でのコミュニケーションの取り方どのような形で行われていますか?

事業の今後の展望や方向性について

  • 例1 ・○○○領域に注力されるとお伺いしましたが、今後は国内市場だけでなく、グローバル展開も視野に入れていらっしゃるのでしょうか?

  • 例2 ・今後新規事業に力を入れていかれる印象を持ちましたが、配属先の事業部ではどのような取り組みを行われているのか教えていただきたいです。

  • 例3 ・今後○○市場が拡大すると予想されますが、御社はどのようなポジションを築いていく計画でしょうか?

  • 例4 ・会社方針として新規事業に力を入れていかれると伺いましたが、既存事業の中で今後注力される領域がもしあれば、差し支えない範囲で教えていただきたいです。

  • 例5 ・○○○領域へ注力されると伺いましたが、その上で△△様(面接官)が課題に思っていることなどがもしあれば教えていただきたいです。

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最終面接の逆質問に関するよくある質問

最後に、最終面接の逆質問に関してよくある疑問をQ&A形式で解説します。納得のいく最終面接を迎えるための参考にご覧ください。

Q. 最終面接の逆質問はいくつ用意しておくのがいいですか?

A.一般的には5個程度を用意しておくとよいでしょう。

面接官が一人ではない場合や、当日の会話の流れで用意していた一部の質問の回答が得られてしまう可能性もあります。

多すぎると焦点が散漫になり、面接時間を圧迫してしまうので5個程度にとどめておきましょう。事前に優先順位を決めておき、最も聞きたい項目から順に質問していくのがおすすめです。

Q. 逆質問のせいで最終面接に落ちることはある?

A.面接では今までの選考も踏まえ総合的に判断されるため、逆質問そのものが直接的な不合格理由になることはまれです。しかし、内容や態度によってはマイナス評価につながるリスクがあります。

例えば、企業の基本情報をまったく調べていないと受け取られる質問や、会社を批評するような質問はマイナス要因になりかねません。あらかじめ企業研究を十分に行い、建設的かつポジティブな意図が伝わる形で質問できるよう準備を整えましょう。

Q. 最終面接の逆質問はどう終えるべき?

A.最後の質問で面接官からの回答が得られたら、「ありがとうございます。○○の点についてより深く理解できました」と一言お礼を述べるとスムーズです。

気になる部分を掘り下げたい場合でも、面接時間が迫っているときは無理に質問せず、やや余裕を残して切り上げるのが無難でしょう。感謝の気持ちや面接全体を通じての感想を軽く添えて締めくくると、好印象を残しやすいでしょう。

Q. 最終面接で逆質問を聞かれなかった場合、こちらから質問を切り出してもいい?

A.疑問が残っている場合は「一点だけお伺いしてもよろしいでしょうか?」と切り出して問題ありません。

企業側もミスマッチを防ぐために個人の疑問を解消する意思があるため、時間に余裕があればていねいに対応してくれることが多いです。ただし、面接官が時間を気にしていたり、明確に終了の合図を出した場合は、無理に質問を引き延ばさないようにしましょう。

最終面接の逆質問にしっかり備え、悔いなく転職を成功させましょう

最終面接の逆質問は、個人・企業がともにお互いを理解し、ミスマッチのない判断につなげる役割があります。社長や役員などの企業のトップ層へ質問できる貴重な機会でもあるので、企業文化や今後の経営方針などのより深掘りした質問をすることで、企業理解にも、自己アピールにも役立つでしょう。

しかし、より深掘りした質問をするには、その分、事前調査や準備が必要になってきます。ご紹介したコツや質問例を参考に、最終面接を逆質問まで悔いなく終えられるよう準備しましょう。

逆質問を含む面接対策について不安がある方はキャリアアドバイザーへの相談もおすすめ。

経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの不安や疑問に合わせて適切な逆質問のコツをお伝えします。ぜひお気軽にご相談ください。

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