面接で「気になる最近のニュース」を質問されたときの正しい答え方と回答例文

面接では「気になる最近のニュースは何ですか？」「関心のあるニュースを教えてください」などと聞かれることがあります。この質問への回答は、情報収集に対する姿勢やセンス・感度、論理的思考力を表すもの。しっかりと答えられる準備をしておきましょう。ここでは、面接で気になる最近のニュースを聞かれる理由や、聞かれたときの答え方、避けたほうがいいニュースなどについて解説します。

面接官が「気になる最近のニュース」を聞く理由

新卒時と同様に、中途採用の面接でも「気になる最近のニュースは何ですか？」といった質問を投げかけられることがあります。もし、このような質問をされたなら、志望動機、転職理由、強みといった主要な質問で一定の評価を得て、面接官からより深い人物像を知りたいと思われている可能性があります。

質問に「最近のニュース」「気になるニュース」「関心のあるニュース」などの言葉が含まれているときは、情報収集に対する姿勢や感度・センス、加えて得た情報をどのように扱う人物であるかを確認しようとしていると考えましょう。
そのため、気になるニュースの内容だけを伝えても意味がありません。最低限、なぜそのニュースに興味を持ったのか、そのニュースに対してどのような意見を持っているのかをセットにして答えることが大切です。可能であれば、そのニュースに対して自分がどのようなアクションを取ろうと考えているかも伝えてください。

避けたほうがいい最近の気になるニュース

芸能、スポーツ、エンターテインメントに関する話題は絶対にNGというわけではありませんが、面接官の趣味・嗜好によって受け取り方が大きく変わってしまう可能性があるので気をつけたいところです。少なくとも有名人の恋愛、結婚、不倫、不仲といったゴシップを話すことはやめておきましょう。加えてビジネスシーン全般で言えることですが、政治、宗教など、個人の信条に深く関わる話題も避けましょう。

気になる最近のニュース・関心のあるニュースの答え方

「気になる最近のニュース」「関心のあるニュース」を聞かれたときに大切なのは、自分自身の考察や今後のアクションにまで落とし込んで回答することです。ニュースの内容と感想の列挙だけでは適切な回答とは言えません。

【1】「○○というニュースに関心があります」（ニュースの概要説明）
【2】「なぜなら○○な点が興味深いからです」（そのニュースに興味を持った理由）
【3】「私自身は○○だと考えています」（自分自身の考察・見解）

という順序で話していくといいでしょう。応募企業や応募職種に関連性の高いニュースを取り上げる場合は、そのニュースを踏まえて、自分自身が入社後にどのようなアクションを取りたいと考えているのかを含めて話せると、ニュースや志望業界の動向を自分ごととして捉え、深い興味を持っていることが伝わりやすくなります。

また、さまざまなメディアから情報が得られる時代なので、「新聞やテレビのニュースではAという論調で紹介されていましたが、SNSではBという意見が多く見られました」といったように複数のニュースソースを参照していることを伝え、情報収集力をアピールしてもいいでしょう。さらに一見関係のない複数のニュースを関連づけて独自の見解を述べることで、面接官によっては「論理的思考力が高い」というプラスの印象を抱くはずです。

注意が必要なのは、「絶対に○○です」「○○すべきです」などと、断定的な物言いにならないようにすることです。「多面的な思考ができない人」「異なった考えを受容できない人」といったマイナスイメージにつながりかねません。志望業界で起きたニュースを取り上げるなら、面接官がその道のプロであることを理解したうえで、控えめに考察・見解やアクションについて話すことも大切です。

【例文あり】気になる最近のニュース・関心のあるニュースの回答例

【OK例文】

・A社が開発・発表した新製品のニュースに関心があります。この新製品の開発には御社の技術・ノウハウの一部が導入されているという話も聞いています。私個人の見解ですが、今後さらにこの製品の改良が進んでいくことにより、業界の構造を変えるようなイノベーションが生まれるのではないかと考えています。
・A社の海外出店のニュースに注目しています。明言はされていませんが、将来的な国内市場の縮小に対処するための一手だと感じたからです。御社の商品は国際的な競争力が高く、今後、海外市場の開拓に注力していくという報道も耳にしております。私もグローバルで活躍する人材として成長し、御社のビジネスに貢献したいと考えております。